どうして日本経済新聞の記事はこうも興味深い内容が多いんだろう。これまでブログにも音楽関連の記事を再三再四引用させてもらっているが、今回の記事はこれ。
スマホでブログをご覧になっている方は字が小さすぎて読みずらいだろうから、要約してみよう。
「音を聴くと色を思い浮かべる特殊な知覚「共感覚」の持ち主が感じる「ドレミファソラシ」の7音の名前が虹の色「赤・橙(だいだい)・黄・緑・青・藍(あい)・紫」と、ほぼ順序よく対応しているとの調査結果を新潟大学のチームがまとめ、英科学誌電子版に発表した。
つまり「ドは赤」「ミは黄」「ソは青」といった具合。
メカニズムは不明だが「なぜ音楽に心を動かされるのかという未解明の問題にヒントを与えてくれるかもしれない。
共感覚とは「音に色を感じる」、「味に形を感じる」といった二つ以上の感覚が結びつく知覚現象のことで、音楽家ではシベリウスやリストが知られている。」
実をいうと、この現象に「似たような話」を以前のブログ「グレン・グールドの恋人」(2017・11・25)に掲載したことがある。これも日本経済新聞の記事がもとだった。
ブログの内容は「あのいかにもストイックで禁欲的な演奏をする大ピアニストのグールドにコーネリア(人妻)という画家の恋人がいた。」という話。
3か月前の記事なのですでに忘却の彼方にある人たちが大半だろうから(笑)、ブログの中の「似たような話」の個所を再掲してみよう。
「音楽家と画家との恋愛というわけだが、「聴覚芸術」と「視覚芸術」との間でお互いに刺激しあい、畏敬の念が高じて恋愛感情にまで発展したことは想像に難くない。
両者の間でいったいどういう芸術論が戦わされたのか、まったく想像の域を出ないが、たとえば「音楽」につきものの音響と「絵画」につきものの色彩の共通点を「波長」という視点から探ってみよう。
音響の場合、低音域は波長(波の高点と低点との距離)が長く、一方、高音域は波長が短いのは周知のとおりだが、色彩だって「可視光線」のもとで波長の概念を当てはめてみると、長い順に<赤~オレンジ~緑~青~紫>の順番になる。ちなみに赤外線は波長が長すぎて、そして紫外線は波長が短すぎて目には見えない。
そういうわけで、「音響」を「色合い」で表現すれば低音域は赤色のイメージとなり、中音域は緑色、高音域は紫色のイメージとなる。
「低音域~赤色・オレンジ色~暖かい」 VS 「中高音域~青色や紫色~クール」という印象を受けるし、オーディオも低音域が豊かだと暖かい気分になり、高音域が優った音はクールな気分になるのもそれだ。中音域だと緑色に該当するので何となく安心感がある。
ただし、これはここだけの極めてユニークな「珍説」なのでけっして真に受けないように申し添えておこう~(笑)。」
というわけで、自分の「珍説」もまんざら「当たらずといえども遠からずだったなあ」と、一人で「悦に入っている」が(笑)、肝心の読者の皆様はどういうご意見をお持ちなんだろう。