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「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

よく言えば「臨機応変」、悪く言えば「朝令暮改」

2021年01月24日 | オーディオ談義

前々回からの続きです。

オーディオ関係の記事はなるべく連続しないようにしています。読者から「この人は音キチだ!」と決めつけられるのが嫌なのです。

ほんとうは”そう”なんですけどね(笑)。

この歳になっても世間体を気にするんですからまだまだ未熟者ですね


それではお待たせしました。

「柳の下の二匹目のどじょう」を狙って、グッドマンの「トライアクショム」の登板となったのは既に述べたとおり。



ポイントは低音域を受け持つユニット「AXIOM150マークⅡ」と「トライアクショム」がうまくハモってくれるか否かにかかっている。

したがって、後者を駆動するアンプとの相性に大きく左右されそうだ。

まず無難なところを狙って最初に登場させたのは「WE300Bシングル」アンプだった。


ところが、悪くは無いんだけど・・、いま一つハモってくれない印象を受けた。我が家のベストアンプだけどどうもおかしいなあ・・。この原因は後になって判明するがその時は知る由もなかった。

そこで久しぶりに「171Aプッシュプル」アンプの登場だ。



整流管は「5Y3G」(レイセオン)、初段管は「227」(メッシュプレート)、出力管は「171A」(ナス管)、インターステージトランスは「パーマロイコア」、出力トランスは「ピアレス」というかなり豪華な布陣だ。

5年ほど前にオークションで落札し、「北国の真空管博士」のもとで全面改造してもらったアンプで、「定評のある球と素性のいいトランスの組み合わせですから悪い音の出ようはずがありません」とのお墨付きをもらっている(笑)。

「WE300B」アンプと聴き比べてみると、こちらの方が量感的には随分とマッチングが良さそうだ。お値段の方は月とスッポンだけどね。これがオーディオの面白いところといえよう。

このアンプで2日ほど聴いてみたのだが、そのうちスピーカーが全てイギリス系なので国籍を合わせてみたらどうだろうかと、今度は「PX25シングル」アンプの登場。



このアンプは出力管のPX25、前段管の「3A/109B:STC」ともに英国製で、たぶん同じお国柄のメリットがあるはずだと踏んだ。

ところが、実際に聴いてみると惜しいことにもう少し音に躍動感が欲しい~。

「(人間に)エネルギーが無ければ善も悪もない」と、のたもうたのは安岡正篤氏だが、同様に「アンプに躍動感がなければ善も悪もない」(笑)。

そこで、前段管をもっとμ(ミュー:増幅度)の高い「AC/HL=MH4」(英国マツダ)に代えてみたらどうなんだろうと「北国の真空管博士」に相談してみた。

ちなみに「3A/109B」は「μ=5」、「AC/HL」は「μ=32」だから天と地ほど値が違う。

「4年ほど前に改造していただいたPX25アンプを思い出してください。前段管の3A/109BをAC/HLに差し換え可能でしょうか。片や直熱管、片や傍熱管ですが・・・」

「ハイ。配線にちょっと苦労しましたが所定の切り替えスイッチで両方とも差し換え可能です。元気のいい音が出ると思いますが、AC/HLは内部抵抗が大きいので低音があまり出ない傾向になりますよ」

「AC/HLが挿せるのはとてもありがたいですね。それに、むしろ低音が出ない方がいいんです。150ヘルツ以下は別のユニットに受け持たせていますから。」

ということで、ワクワクしながらアンプのスイッチをいったん落とし、ボリュームをぐっと絞り込んでから球を差し換えて音出しをしてみた。

すると、まるっきり「音の風景」が激変して光り輝かんばかりのような元気のいい音が出てきた!

これはいいとばかり小躍りして半日ほど聴いてみたが、そのうち何だか耳が疲れてきてしまった。オーディオは「あちら立てればこちら立たず」の繰り返しですね(笑)。

結局、最終的には「171Aプッシュプルアンプ」で決着を見てこのアンプでしばらく聴いてみることにした。

と、ここで「恥を忍んで告白」しておかなければならないことがある。

このところ、偉そうに「200~4000ヘルツの間にマグネットの違うSPユニットを混ぜ合わせない」をモットーにシステム編成に取り組んできたわけだが、今回のケースではどうしても折り合いがつかなくて、最後になって恥も外聞もなく「クロスオーバーを400ヘルツあたりに設定」したところ、いきなり素直で聴きやすい音に大変身!

WE300Bアンプがしっくりこなかったのもそれが原因だった!

というわけで、徒に「自説に拘る」のは得策ではないこ
とを実感した。

これを、よく言えば「臨機応変」、悪く言えば「朝令暮改」というのかな(笑)。

いずれにしても、このブログの信用度がますます下がるのは必定で残念至極(爆)。

以上、ああでもない、こうでもないとばかり、寒くてたまらない巣ごもりの日々がオーディオ三昧のもとで無情に過ぎていく。

「おもしろきこともなき世をおもしろく、すみなしものは心なりけり」(高杉晋作)

1日の時間が2倍あるといいんだけどなあ~。熱中できる趣味があると大いに助かります~(笑)。



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