「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

インシュレーターの効果

2013年02月11日 | 独り言

前回のブログで紹介したように、スピーカーの「スパイク受け」加工がうまくいったので、つい調子に乗って(笑)、いろんなSPユニットに挑戦してみた。           

まず、我が家のレーゾン・デートルともいえるSPユニット「AXIOM80」に併用して使っている高域用のJBL「075」ユニットに手元にあったスパイク代わりのネジと、中央に「窪み」を付けたメタルベースを設置。

            

従来は防振素材を敷いていたのだが、075の振動を完全に殺しても悪いと思ったので方向転換したもの。ついでに第二システムのJBL3ウェイシステムの375ドライバーのウッドホーンにも次のとおり設置。

            

何だか見るからに音が良くなる感じ(笑)。こうして両方のシステムを試聴してみると、各ユニットの響きが溶け合ってまるでフルレンジのスピーカーみたいな鳴り方をする。これは非常にいい傾向。

手作りの楽しさを存分に味わったところで、9日(土)の午後からは借りた本の期限切れが迫っていたので県立図書館(大分市)へ直行。

駐車場に車を納め終わったときにオーディオ仲間のAさんから電話が。

「今日はご在宅ですか?よろしかったら音を聴かせていただきたいんですが。」

「今はあいにく県立図書館に来ていますけど。」

「それは丁度良かった。用事があって今、大分に居りますので15分ほどで図書館にお伺いしましょう。」

「どうぞ、どうぞ、あまり時間はかかりませんので。」

図書館に駆け込んで本を返却してから、とりあえず目についた新刊本を5冊借りた。

           

相変わらずの濫読だが、「数字の国のミステリー」はことのほか面白そうだ。著者の「マーカス・デュ・ソートイ」(オックスフォード大数学研究所教授)には「素数の音楽」という著書がある。これ以上分解出来ない数字「素数」(2、3、5、7、11、13・・・・)はあらゆる神秘の謎をひも解くカギを秘めているというが、本書はその観点から素人向きに数学の面白さを伝えるために書かれたと解説にあった。

たとえば、第一章の「果てしない素数の奇妙な出来事」では「17年」に1度しか(地中から)出てこないある種の「蝉」がアメリカにいる、ベッカムの背番号はなぜ「23」なのか、素数は宇宙のどこにおいても共通なのでNASAが素数を使って他の惑星との交信を試みたなど、身近な生活の中に潜む素数の謎を題材にしている。

ちなみに素数の並び方の規則性を数式で表そうとしたのが、数学界最大の難問とされる「リーマン予想」である。これを証明しようとして精神に異常を来した数学者が何人もいるというが、それほどまでに専門家をのめり込ませる魔力を秘めているのだろう。

丁度、借りる手続きを終えたところで無事、Aさんと図書館の大ホールで落ち合い、クルマ2台連なりながらスイスイと我が家へ一目散。

30分ほどで到着して、はじめに、「AXIOM80」のシステムを聴いてもらったところ、「(演奏会場の)空気感みたいなものが出てきましたねえ」
と、大好評。

試聴盤は、最近夢中になって聴いているモーツァルト全集の中から「ヴァイオリン・ソナタK.301」(ドイツ・グラモフォン)ほか。

            

「ヴァイオリンはデュメイですか?」と仰るので、ジャケットを確認すると、やはりデュメイとピリス(ピアノ)のコンビだった。Aさんは音質もさることながら、音楽を聴分ける耳の方も相変わらずで恐れ入った。

なお、ピリスは以前、テレビの特集番組で「音楽は着飾って演奏会場で鑑賞するものではない。普段の日常生活の中に溶け込ませて自然な形で楽しむのが理想」みたいな趣旨のことを言っていて、実際に音楽ハウスで仲間たちと普段着スタイルで実践していたのが記憶に残っている。ピリスの演奏はなぜか琴線に触れるものがあって、グールドと並んでよく聴いている。

さて、Aさんは所要のため再び大分に戻られるとのことで1時間半ほどの試聴だったが、JBLの3ウェイシステムも好評だった。

たかがインシュレーター、されどインシュレーターかな(笑)。

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