なるべく「井の中の蛙」にならないように、日頃からいろんなオーディオマニアの方々のブログを拝読させてもらっている。
オーディオはある意味では感性の世界だから、人それぞれの独自のアプローチがあるので大いに参考になる・・、まあ、反面教師のときもありますけどね(笑)。
で、その一環として「ジャズとテニスの雑記帳」は2日に1度の更新なので日頃から読ませてもらっている。ブログ主は仮に「I」さんとしておこう。
「I」さんはたいへんなジャズ通で「エリック・ドルフィー」の大ファンと聞いただけでその年季が推し測られるし、オーディオシステムもジャズ用とクラシック用に分類されていて、我が家と似たようなスタイルなので随分参考になる。
で、つい2~3日前の記事の中に我が家の「AXIOM80」に関する記事があったので、思わずドキッとした(笑)。
(以下、無断引用ごめんなさい・・)
「前略~、ただ、ただですねえ・・・気になるんですね
人気ブログ「音楽&オーディオの小部屋」さんが鳴らしていらっしゃる、
AXIOM80初期型と希少古典管の組み合わせが醸し出すバイオリンの濡れるような唇、じゃない、美音・・・聴いたことはありませんが・・・
現システムのバイオリンの音に不満があるわけではありません。
が、ブログに書かれたあの美音、多分、他にない艶やかなバイオリンの音色が気になります。」
たいへんありがたいことだし、光栄なことには違いないが、思わずちょっと身構えてしまいました。
というのも、そんなに憧れていただくほどの値打ちがあるのかな~(笑)。
たとえて言えば、いつも一緒に生活し空気のような存在となっているカミさんが、他人から「凄い美人ですね」といわれるようなもの、かな・・(笑)。(ちなみに現実はまったく違いますからね!)
ど~れ、改めて素顔を確認してみようかと、昨日(9日)重たい腰を上げた。
実は、この1週間ほど、熱愛しているのはこのスピーカーだった。「TRIAXIOM](グッドマン)+サブウーファー(口径20cm:100ヘルツ以下)
「50年以上に亘るオーディオ人生だったけど、ようやく辿り着いた音といっても過言ではないな~」と、ちょうど自画自賛の真っ最中だった(笑)。
後ろ髪を引かれる思いで、「AXIOM80」と交換。サブウーファーはそのまま使うことにして、少し後方に控えさせることにした。
で、両者の違いとなると、強いて上げれば「透明度」になるのかなあ・・。水深に例えると「AXIOM80」は底の砂石までくっきり見える感じだが、逆に言えば音楽ソースの粗さも洗いざらい白日の下にする印象を受ける。それにやや病的な神経質さも伺える。
その点、「TRIAXIOM」は屈託がなく、たとえ粗さがあったとしても上手くオブラートに包んで表現してくれる・・。
さあ、どちらがいい・・?
簡単に結論を出せそうにないが、両者を比較する上でつい「一芸に秀でる」 VS 「平均点主義」という対比が浮かんでしまった。
わかりやすい例を挙げてみよう。
受験生時代の話だが、たいがいクラスに1~2名はいたと思うが、数学のテストでいつもほぼ満点を取る子、ところが英語や国語となるとからっきしダメでいつも平均点以下・・、当然「総合点」や「順位」となるとはかばかしくない~。
したがって、世間的に有名とされている大学にもほとんど門前払いとなる。まあ、どこの大学を出ようと出まいと人間の価値にはまったく関係ないが、人生のスタートラインで損をするのは確実である。
しかし、現代になってみるとこういう「一芸に秀でた子」って魅力的なんですよねえ・・。
なぜなら、平均的主義の閉塞的な世の中から「ビル・ゲイツ」や「イーロン・マスク」などは出てきそうにないから~(笑)。
で、さすがに文部省を中心に「平均的主義を脱し、評価軸を変える」動きが出ていますね(2022年3月)。
で、話は戻って「一芸に秀でたAXIOM80」へ~(笑)。
この神経質なスピーカーはときどき刑務所の塀の上を歩いているような気にさせられる。
塀の内側と外側に落ちるのでは大違いだが、そういう紙一重の危険性が伴うのを覚悟しないと「あのむせび泣くような愁いを秘めたヴァイオリンの響きを得られない」・・、そういう緊張感がたまらない魅力かもしれませんね(笑)。
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