「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

気になるノイズ → ピンチはチャンス

2024年03月18日 | オーディオ談義

どうもおかしいなあ・・、2週間ほど前から左側のスピーカーから「ピー」という微かな高周波音が出てくるのだ。

もちろん、音が出ているときはわからないが、鳴りやんだときに「ピー・・」、いったん気になりだすと音楽を聴くどころではなくなる(笑)。

さっそく原因究明に取りかかった。

接続ケーブルの結線のゆるみ、そしてパワーアンプを交換しても「ピーノイズ」が消えない・・、どうやら「プリアンプらしい」とおぼろげながらあたりが点いた。

さっそく製作者の「YA」さんにご相談・・、すると、「プリアンプの左右の真空管を入れ替えてみてください、左側の「ピー」が右側に移れば真空管に原因があります。」

なるほど・・、さっそくプリアンプの入出力のケーブルを5本(左右ペア)外して、ケースから本体を取り出し真空管を入れ替えた。

恐れていた大掛かりな作業になったが、「ピーノイズ」を追放するためには仕方がない。

そして、入れ替え後に耳を澄ますと、見事に右側から微かな「ピーノイズ」が聞こえてきた。これで真空管に原因があったことは間違いなし~。

教訓:真空管アンプを使用中にノイズが出たら、まず真空管の劣化を疑うべし。

それにしても新品を挿したはずだけど、たった1年半くらいで劣化するものかなあ・・、釈然としないまま使っている球を2本とも代えることにした。



現在挿しているのは「E80CC」だけど、3種類のうちどのブランドに挿し代えようかな。

ノイズが出たのは左端の「TUNGSRAM」(ハンガリー)だったのだが、予備として2ペアほどあるものの、気分転換の意味でも次は「PHILIPS」(オランダ)か「VALVO」(ドイツ)のどちらかにしたい・・。

両者ともお値段は同じくらいで「TUNGSRAM」のちょうど2倍程度だった記憶がある。

ブランドからくるイメージからすると「PHILIPS」はやや高音域寄りの鮮やかな感じで「うら若き乙女」を、「VALVO」はやや渋めの重厚な感じで「落ち着いた中年女性」の感じがする~。

で、春に相応しいのは「PHILIPS」かな・・(笑)。

というわけで、「PHILIPS」に挿し代えて耳を澄ましたところ、「あれ~っ、こんなに音が変わるんだ!」と驚くほどの変わり様だった。

何といっても音の「鮮度」というか「瑞々しさ」がまるっきり違う・・、こんなことなら早く変えておくべきだったと逆に歯ぎしりしたくなったほどで、まったく「ピンチはチャンス」でしたねえ。

実は、過去のブログでも「プリアンプの真空管はシステムの音を左右する」と、投稿したことがあるのに、この 体(てい)たらく だからまるっきり身に付いていなかったことになる。

「仏作って魂入れず」とはこのことだよねえ~。

で、この「変わり様」に大いに励まされて、よやく我が家の残された大きな宿題の解決に立ち向かう勇気が出てきた。

その宿題とは・・。

我が家の5系統のスピーカーのうち、唯一といっていい「まだ上手く鳴らし切っていない」スピーカー「PL100」(英国:モニターオーディオ)の登場である。



この「PL100」が、激変したプリアンプの音によってどのように変貌を遂げるのか、どのパワーアンプといちばん相性がいいのか、どういう鳴らし方がベストなのか・・、興味は尽きない。

ワクワクしながらスピーカースタンドに載せた。

以下、続く。



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