「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ秋の陣~最後の勝利者~

2023年10月24日 | オーディオ談義

前々回のブログ「オーディオ秋の陣~小口径ユニットの活躍~」からの続きです。

オーディオ記事には珍しく(前々回の記事は)盛況だったので、いったいどうしてかな~?

(せっかく時間を割いて創るのだから読み手が大いに越したことはない・・。)

その理由を推し測るに「周囲の環境や部屋の事情もあったりして小口径ユニットを使う人が比較的多いため共感を呼んだ」というところかな・・。

その反面「口径38cm以上のユニットを使っているけど十分満足しているぞ。お前の言うことは不愉快だ!」という方がいてもちっとも不思議ではない。

自分の世界が狭いだけで、世の中にはきっとうまく使いこなされている方もいるはず・・。

そういう実例がありましたら是非ご教示ください。「さぞや」と、共感できたらこのブログでご紹介させていただきます~。

まあ、堂々巡りの話はもう止めましょう(笑)。

さて4系統のスピーカーのうち、吟味が済んだのが2系統でいよいよ残る2系統になった。

3番目はこれ。



このスピーカーの「売り」はウーファーとツィーターのそれぞれの個性に尽きる。

まず、ウーファーはフルレンジの「スーパーー10」(英国ワーフェデール)だ。「10 → 10インチ → 25cm」ということになる。つまり「1インチ=2.54cm」ですよね。



これまで「赤帯マグネット」に期待を裏切られたことがないので、2~3年前にオークションでダボハゼみたいに飛びついたけど、幸か不幸か「まっさらの新品」だった。

というのも、エージングが済んでないせいか「音が硬い」のである。

おそらく3年間ほどぶっ続けで鳴らしてやると、音がこなれてくるのだろうが、我が家ではスピーカー間の競争が激しいし、肝心の持ち主が「移り気」ときているのでゆっくりと席が暖まる暇がない(笑)。

かくして、中途半端な状態で留め置かれている可哀想な「スーパー10」。

今回は「音の硬さ」を少しでも懐柔するためにハイカットを「700ヘルツ」前後にして、同じワーフェデールの「ツィーター」(次の画像:口径10cm)をローカット「5000ヘルツ」にして組み合わせてみた。



「どうですか?」と審判役の「Y」さんに水を向けると、「音が硬いとはいえ、せっかくのフルレンジなんですから(コイルを使わずに)そのまま鳴らしてあげたらいかがでしょうか。それに、ツィーターはゴールドマグネットの方が切れ味に優位性があると思いますよ。」

「なるほど・・、そういう手もありますか」と、これまた「電光石火の早業」で処置した(笑)。



次から次にまことにごもっともな意見を吐き続ける「Y」さんは「審判役」として比類なき存在だなあ(笑)。

ちなみに「075ツィーター」(JBL)は、極小値のマイカコンデンサーでローカットしている。つまり、微かに聴こえるか、聴こえないかのギリギリの状態にして、できるだけフルレンジを邪魔しないように配慮~。

「自然な音がいちばんです!」。

これにて一件落着。

さあ、次のスピーカーはいよいよ「トリ」へ。

ちなみに、最後の登場者をなぜ「トリ」というのか・・。

「昔の寄席では、最後に出演する人(主に真打の落語家です)が、その興行の主任格となり席亭(寄席の主人)の取り分を引いた売り上げを全部取るシステムになっていました。 この取るということから「トリ」という語が生まれたのです。 売り上げを取るから「トリ」なのです。(ネット)



これまでのスピーカーとは打って変わって初めから大絶賛。

「まったく非の打ちどころがありませんね! まるでヴェルサイユ宮殿で聴いてるみたいです」と、うっとりと目を細めて恍惚の表情を浮かべながら聴きふけられるYさん。



「バロック・ヴァイオリン」の魅力全開・・!

「どうしてこういうスピーカーが現代になって創られないんでしょう・・」と呟きながら、「AXIOM80」に近寄ってしげしげと凝視される。

「さあ・・、そもそもマグネットの製作(材料)が無理なんじゃないですか~」

結局今回の4台のスピーカーのうち、無修正だったのは「AXIOM80」だけだった。いわば「最後の勝利者」だったということになる。

(当たり前過ぎて)あまり面白くないなあ(笑)。

最後に、この日の話題となったのはオーディオ仲間の「離合集散」だった。

オーディオは「音質についての好き嫌い」の個人差が大きい趣味である。言い換えると感性が比較的豊かな人たちの趣味といっても過言ではなかろう。

それが嵩じると「アイツの音は嫌だ、そのうち顔を見るのも嫌になる」という傾向があるのも否定できない。いわば「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」(笑)。

この日はYさんとの雑談の中で(自分と)すっかり音信不通になった人たち同士で連絡を取り合って往来が続いていることを漏れ承った。

「どうして我が家に連絡してこないんでしょう」とド直球を投げ込んだところ(笑)、Yさんが困ったような顔をされて「さあ、流儀が違うんじゃないんですか・・」。

ふ~ん、流儀ねえ・・(笑)。

まあ、どんな理由があろうと結局わが身の「不徳」の致すところだから(音信不通は)仕方がないが、そういう人たちにはせめてこのブログを読んでほしくないなあ・・。

顔も見たくない人間のブログを盗み見る・・、まさか、そんな「はしたない」真似はやってないよねえ(笑)。



クリックをお願いします →     


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする