前々回の記事「プレイヤーは審判役を兼ねてはいけない」の続きです。
オーディオのレベルを上げようと思ったら冷静な第三者の耳を借りることを厭わない方がいいという内容でした。
もちろん個人的な意見ですから念のため・・、「フン、偉そうに」なんて思わないようにね~(笑)。
で、一昨日(17日)のこと、読者の「K」さん(横浜)から次のようなメールが届いた。
(スピーカーの)評価を早く読みたいのですが、私なりの予想をしてみました。
1 PL100 +JBL075ツィーター
シンバルは良いが、弦楽合奏では帯域バランス高音に疑問が・・、これは改造せず素のままがいい。
2 口径20㎝+ワーフェデール
バランスが良い、特に弦楽四重奏。ただしオーケストラでは押出に弱さがあるのでは・・。
3 スーパー10+ワーフェデール
バランス押し出し両立のシステム。
4 AXIOM80
いつ聴いても安定していて心地よいが、他のシステムに比べると少し神経質?
「見たことも聴いたことのないSPを想像し駄文を書く暇があったらもう少し勉強せよ」とのお叱り覚悟でメールしました。
ありがたいことです。しかもわざわざメールをいただくなんて「ブログ主」冥利に尽きます。
このメールに対して即座に返信した。
「概ね、当たってます! 驚きました!!」
すると、「早速の連絡ありがとうございます。まあリップサービスは置いといて次のブログが楽しみです。」
アハハ~(笑)。
それではさっそく「品定め」に移ろう。
今回は審判役の「Y」さんがわざわざテスト用のCDを持ってこられた。
「バロック・ヴァイオリンが使ってあります」「それは何ですか?」「弦に羊の腸を使っているのがガット弦ですが、その中でも独特の煌びやかな音色がするヴァイオリンです。」
この「バロック・ヴァイオリン」の個性的な音色が、まさか後々の苦しみのタネになろうとはその時は知る由もなかった(笑)。
最初に登場したスピーカーがこれ。
1 PL100+075ツィーター
なかなか「気に入った音」が出てくれない「PL100」(英国モニターオーディオ)。高音域のスッキリ爽やか感が加わると言うことなしなんだけどなあ。
そこで、窮余の一策として加えたのが「075ツィーター」(JBL)。
実は、この「075ツィーター」には特別の思い入れがあって・・。
何しろ「ステンレス削り出しホーン」が高かった! 「AXIOM80」(オリジナル)と同じくらいの値段がしたんだから~。
これを遊ばせておく手はない・・、つまり「思い入れ=もったいない精神」が強いため、つい積極的に「活用」したくなる心理が無いと言ったらウソになる。
お前は身銭を切った額に大切な感性を左右されるのか? 躊躇なくハイと答えたい(笑)。
ところが・・、
「ジャズやポピュラーには向いてますが、弦楽器の再生となると075の個性が前面に出てきてちょっと聴きづらいですね。PL100のせっかくのリボン・ツィーターの響きがかき消される印象を受けました」
「このところYou Tubeのギター音楽を聴くことが多くて・・、弦楽器の試聴が多少おろそかになってました。たしかに仰るとおりかもしれませんね・・」
「ちょっと弄ってみましょうか」
「変わり身が早い=臨機応変」という言葉を裏返せば「定見の無さ」に通じるかもしれない~(笑)。
「075」の代わりにデッカの「リボン・ツィーター」を乗っけてみた。な~に、手間は5分程度だから電光石火の早業だ(笑)。
「いやあ、これは素晴らしい! リボン型同士だからまったく違和感がありませんよ。これでPL100が見事に生き返りましたね。」
フ、フ、フッ・・。
そして、一難去ってまた一難・・。
次に登場したのは、
2 口径20cmのユニット+ツィーター「スーパー3」
読者の「K」さんの予想では「バランスはいいけど、オーケストラでの押し出しの弱さ」を懸念されていたが、概ね当たっていたようで・・。
以下、続く。
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