朝晩の気温が随分低くなってようやく寝苦しい夜から解放されてきた。
二階の寝室ではひところ30度前後もあったのがこのところ23度あたりに落ち着いてきたのがその証拠で、寝具の方もタオルケットに毛布を追加する始末。
外ではトンボが飛び交い、秋の気配がひっそりと忍び寄ってきているが、秋とくれば「芸術の秋」だし、「読書の秋」でもある。
現在、2か所の図書館通いを行っているが、久しぶりに一番蔵書が豊富な「県立図書館」に行ってきた。
およそ3年ぶりくらいの訪問になるが、例のコロナ禍で駐車場はがら空きだし、館内もスカスカでいつもの4割程度の入りでそのおかげで新刊が豊富で借り放題。
本好きにとってはうれしい悲鳴ですね。「禍転じて福となる」(笑)。
ちなみに、つい先日目を通した本の中にこういう文章があったので、やや我田引水になるがご紹介しよう。
「AIがビッグデータを駆使して分析した結果、実際的に図書館が近くにある地域では認知症の発生率は低く、読書習慣と健康寿命との関連も大きい。
だから図書館予算を優先することは将来の医療費や介護費などの減少を見越せば先行投資であると話すのは元鳥取県知事の片山善博氏、大崎市図書館での講演会のことである。」
中高年にとって切実な問題となる認知症を少しでも遅らせるためにも読書習慣を身につけたいものですね。
さて、今回県立図書館に足を伸ばした理由の一つは面白いミステリを探したかったこと。
このところメチャ面白いミステリーに出会わないものだから過去の「週刊文春」推薦のベストミステリーを検索していたら、引っ掛かったのが「暗く聖なる夜」だった。
こんなに古い本は蔵書が豊富な県立図書館じゃないと無理。館内のパソコンで検索してみると一発で在り処が分かった。
喜び勇んでざっと読んでみたがななかの力作ではあるが、感心して唸るほどではなかった。まあ75点くらいかな。
それよりも興味を惹かれたのが、著者がよほどのジャズ好きと見えてしょっちゅう往年のプレイヤーやスタンダードの曲目が出てくる。
ジャズにはほぼ門外漢に近いが、むしろ無性に聴きたくなる筆力の方に感心した(笑)。
そういえば、先日の日経新聞の「日曜版」に載っていたのがこれ。
チャーリー・パーカーの「エイプリル・イン・パリ」。
これもぜひ聴いてみたいですね。どなたかCDを貸してくれる奇特な方はいませんかね(笑)。
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