暑くなったらどうせ下火になるだろうと思っていた「新型コロナ」だが、なかなかどうして一向に衰えを見せそうにないどころか、以前にも増した勢いになりつつあるようだ。
ほんとうに困ったことです。中には「大なり、小なり」人生の歯車が狂った人がきっといるに違いない。
我が家でも「小なり」の部類に属するとはいえ「コロナ禍」により明と暗に分かれる出来事があったので記してみよう。
今回はいつも以上に私的な部分が色濃く出ているので興味のない方はどうか読み飛ばしてください。
まずは「暗」から。
✰ クラウンから軽自動車へ
我が家には会社員の妻の専用車として「C-HR」、自分用のクルマとして3代前の旧い「クラウン」の2台がある。
ところが、3月以降「コロナ禍」によって妻が自宅待機となってしまったものだから、そうなると日常的に乗り回すクルマは必然的に燃費のいいハイブリッド車の「C-HR」になってしまった。
そして、2か月弱経った頃に久しぶりにクラウンのエンジンをかけたところウンともスンとも言わない。バッテリー上がりである。
懇意にしているディーラーのセールス担当に電話して新品のバッテリーを持ってきてもらって接続し、事なきを得たが、(バッテリーを)1年ほど前に購入したばかりなのにこんなにもろいとは夢にも思わなかった。
一度バッテリーが上がると、クセが付いてしまうようでその後不安定動作を繰り返してどうにも心もとない。
そこで妻と相談したうえ、クラウンも古いことだしと買い替えることにした。
クラウンを下取りに出し軽自動車を購入して妻専用とし、自分が「C-HR」に乗ることでどうにか一件落着。
やれやれ、「コロナ禍」のせいで実に余計な出費となってしまった。とはいってもお金を出すのは妻だが(笑)。
以上が経済的な「暗」だが、今度は健康的な「明」について述べてみよう。
✰ 坂道ウォーキングの効用
忘れもしない、行きつけの運動ジムが「コロナ禍」によって閉館したのは3月5日だった。日常的に血糖値が高い患者にとって運動は絶対に欠かせない療法だ。
仕方がないので近くの山道を毎日ひたすら歩くことにして4か月半経った。行程は全体で50分ほどで前半の30分は緩やかな下り坂となり、後半の20分はかなり急峻な上り坂となる。
8年ほど前に狭心症により心臓にステントを入れているせいか、それこそ初めのうちは息も絶え絶えで足取りも重くまるで這いつくばるようにして坂道を登ったものだが、2か月ほど経つと人並みとはいかないまでもどうやら足取りも軽くなり、時間にして2分ほど短縮できるようになったし、帰宅したときの冷たいビールが最高に旨くなったのはありがたい!(笑)
そして、何よりの朗報は血糖値が大幅に下がったことだった。
2か月に1度のペースでかかりつけのクリニックで血糖値を測定してもらっているが、6月末の測定では何と「HBA1C」が7%(正常値は6%以下)へと大幅に下がっていた。これは明らかに「坂道」ウォーキングの効用としか言いようがない。
あれほど(血糖値を)下げるのに苦労していたのに、「灯台下暗し」で解答は実に身近なところに潜んでいたことになる。
かかりつけの医師によると、定番のように「せめて6%台にしましょうねえ」と繰り返すばかりだが、別の医師の情報によると「HBA1Cは7~8%前後が一番長生きするみたいですよ」とのことで、あまり神経質になる必要は無さそうだ。
そもそも医師が処方する薬は鵜呑みにすることなく、むしろなるべく飲まないようにしている。
現在は3種類ほどの薬をもらっているが、唯一無二の存在である大切な「すい臓」様に「さあ、インシュリンを出せ!」と、まるで強盗まがいに年から年中強制すると疲弊してしまうのが怖いので、1日おきにそれも半分程度の薬しか服用していない。
それでいて、こんなに劇的に血糖値が降下するのだから薬はあまり当てにならないことの証左ですね。
結局、血糖値降下療法は「食事と運動」に尽きるし、繰り返すようだが「坂道」ウォーキングの効用はさらに測り知れないものがあるようですよ。
もちろん平地のウォーキングもいいのだろうが、もし顕著な効果が見られない方はぜひ坂道にゆっくりトライしてみてください。もちろん心臓麻痺を起こさない程度にね(笑)。
以上、「コロナ禍」に伴う「明」と「暗」について述べてみたが、差し引き勘定となると圧倒的に健康面のプラスの方が大きいといえる。
何しろ「お金は天下の回りもの」だからなんとかなるが、健康はお金では買えない。
今回は「禍転じて福となる」で、「コロナ禍」によって否応なく気付かされた得難い体験でした。
最後に、昨日(24日)のことだがウォーキングコースの途上にある別府随一の温泉郷である「鉄輪」(かんなわ)旅館街の駐車場に「品川」ナンバーの外車が止まっていた。
思わずギョッとなって反射的に胸ポケットのマスクに手がいってしまった(笑)。
他の県外ナンバーの車も結構見受けられたので、政府の「Go To キャンペーン」はかなり功を奏しているみたいですね。
それはいいとして、どうかこれ以上新型コロナが蔓延しませんように~。
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