「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

音楽とミステリーの小咄「二題」

2020年01月21日 | 独り言

「音楽とミステリー」と、こうやって並べてみるとなかなか語感がいいですね。自分だけかな(笑)。

それでは、これらに纏わる小咄を「二題」ほど綴ってみよう。


✰ モーツァルトのCD

先日搭載した「指揮者トン・コープマンの魅力」の末尾に記載していたように「HMV」に注文していたCDが到着した。ネットで注文してから到着まで、たったの3日だから実に手早い。



近年、CDの売れ行きが下降の一途を辿っているので、もしかして配送作業に余裕があるのかな(笑)。

丁度、オーディオ仲間のYさんがお見えになったので封切り状態で一緒に聴かせてもらった。

曲目の順番は「オーボエ協奏曲」「バスーン(ファゴット)協奏曲」「フルートとハープのための協奏曲」

周知のとおり、オーボエ協奏曲はフルート協奏曲とまったく同じ楽譜なので、フルート奏者のYさんにはお馴染みの曲目だ。

「いろんなコンクールの課題曲として、まず指定されるのがこのフルート協奏曲です。つまり、フルート奏者でこの曲を弾けないのはモグリです。

モーツァルトの作品に限って言えることですが演奏していると実に楽しくて心が浮き浮きしてきます。不思議です。先生からはモーツァルトは出来るだけ優雅に弾きなさいといつも指導を受けています。

モーツァルトは管楽器奏者にとってまったく神様のような存在ですよ。フルートやオーボエは言うに及ばず、クラリネット協奏曲&五重奏曲、ファゴット協奏曲、ホルン協奏曲などその道の代表的な曲目ばかりです。」

さて肝心のCDの感想だが、コープマンの指揮には満足したがメインの「フルートとハープのための協奏曲」はややハープの響きがもの足りない憾みが残った。

この曲の優雅さの象徴はハープにあるのだから実に惜しい・・。

やはり、永遠の名盤とされる「パイヤール指揮、ランパルのフルート、ラスキーヌのハープ」盤の牙城は簡単には揺るがない。ま、いっか(笑)。



✰ ミステリー「メインテーマは殺人」


昨年末に帰省した娘が持って帰ってきたミステリー。作家のホロヴィッツは今や世界中のミステリーファンの注目の的だが、本書も期待に違わぬ面白さで、謎解きの楽しさを十分に堪能させてもらった。

昔のように一気読みは体力的に無理になったが、毎日1時間あまりを途切れなくコツコツと読む気にさせるのだから読者を捕らえて離さない魅力があると言っていい。

巻末になって犯人とその動機が明らかにされると、百人中百人までが「最初からちゃんと伏線が張ってあったのに!」と臍を噛むこと請け合いで、機会があればぜひご一読をお奨めしたい1冊です。

本書の裏表紙に書いてある筋書きは次のとおり。

「自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人は絞殺された。彼女は自分が殺されると知っていたのか?

作家のわたし、ホロヴィッツはドラマの脚本執筆で知り合った元刑事ホーソーンから、この奇妙な事件を捜査する自分を本にしないかと誘われる・・・。

自らをワトスン役に配した、謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ!

7冠制覇の「カササギ殺人事件」に並ぶ傑作!」

レヴューについてはネットから一件引用させてもらいましょう。

「ホームズとワトソンを念頭に置いたコンビ探偵の活躍があり、アガサクリスティーばりの心理トリックもある、とても読者にフェアな物語だ。

謎を解明する手掛かりは、多くの場面で明示されている。それに気づかず読み進めてしまったことを、あとで振り返り、気づくことになる。

事件の謎が登場人物の心の秘密と深く結びついており、事実にその感情がまとわりついて、「これが真実なのだ」と、妙に納得してしまう。シリーズ物の第一作らしいが、ますます、楽しみが増える。」

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