「クルマのオイル交換に行くので買い物がてら付き合ってくれるとありがたいんだけど~」と、カミさんが遠慮がちに言う。こういうときに、つれない返事でもしようものなら後で「江戸の仇を長崎で討たれる」のは目に見えている(笑)。
オーディオに「とばっちり」でもくるとたいへんなので「ああ、いいぞ~」。
現在、家内専用の「プリウス」だが購入したのが一昨年(2015年)の5月だからおよそ2年半になる。走行距離は3万1千㎞で、日常の仕事に使っているのでかなり距離が伸びている。
これまでの通算燃費は24.7km/ℓで、ハイブリッド車の中でもかなり上出来の方だと思う。ちなみに自分が乗っている2代前の旧いクラウン(2500cc)はわずか8km/ℓに過ぎない。
みみっちい計算をすると、走行コストは「15円/1km」、これがプリウスとなると「5円/1km」だからその差は大きい。もちろん地球環境にも貢献している。
したがって休日ともなると、すべてプリウスを借りて乗り回している。
オイル交換に行ったのは16日(土曜日)の午後だったが、かなり混んでいて1時間半ほど待たされた。
手持無沙汰に二人で新車の展示場をうろついていると「C-HR」が目に留まった。
「これ、かっこいいわね!」とカミさんが言うので「ああ、なかなかいけるなあ。」と相槌を打ったところ、俄然乗り気になって「プリウスを査定してもらおうかしら」、「ああ、それもいいなあ」と、無難な返事ばかりしておいた。何しろ主導権はお金を出す人が持っているんだから~(笑)。
さっそく担当のセールスさんがお見えになって、査定した結果、こちらが想像した以上の下取り額が提示された。年末はサービス期間なのだろうか。
とはいえ、高額商品の即決はあまりよろしくないので「まあ、一晩寝てから考えてみます。」とそのまま帰途に就いたところ、何とその日の夕食時にセールスさんがご来訪。
適当にあしらってお引き取りいただいたところ、またもや翌日の日曜日の夕食時にもお見えになった。この熱心さには頭が下がった。しかも肝心の値引き額も15万円ほど追加されていたのでとうとう根負けした形でゴーサイン。
年明け早々には納車の運びとなったが、プリウスは半年後に車検も控えていることだし、ま、いっか~。
それはさておき、オイル交換の待機中にディーラー備え付けの「週刊朝日」の最新号を読んでいたところ「帯津良一」氏(医師)のコラムに次のようなことが書いてあった。(抜粋)
「とかく忙しい現代人は心を静かにゆったりとする時間も必要です。「延命十句観音経」というお経があります。中国の南北朝時代、南朝の将軍が戦いに敗れて処刑されそうになったときに、このお経を千回唱えれば助かると夢の中で教えられ、実際に千回唱えたら処刑を免れたといわれています。
江戸時代の禅僧白隠さんが丹田から声を出して朗々と唱えると霊験あらかただと教えていますので私は毎朝腹の底から大声を出して唱えています。1分もかかりませんが唱えると心がゆったりと静かになります。座禅や瞑想と同じ効果があるのではないでしょうか。」
お経というのはこれである。
観世音(かんぜーおん) 南無仏(なーむーぶつ) 与仏有因(よーぶつうーいん) 与仏有縁(よーぶつうーえん) 仏法僧縁(ぶっぽうそうえん) 常楽我浄(じょうらくがーじょう) 朝念観世音(ちょうねんかんぜーおん) 暮念観世音(ぼーねんかんぜーおん) 念念従心起(ねんねんじゅうしんきー) 念念不離心(ねんねんふーりーしーん)
根が信じ込みやすい性質(たち)なので、以降毎朝唱えているが、最後の念仏に追加して「どうかもっと音が良くなりますように~」。
もう神頼みしかない(笑)。