「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「見るも無残!」

2012年10月22日 | オーディオ談義

前回からの続きです。

この19日(金)に、長い間放っておいたJBL375をメインにして新しく編成した3ウェイ・システム。

                

375にミニの「蜂の巣ホーン」の組み合わせが不安だったので、オーディオ仲間の湯布院のAさんに試聴していただいたのが20日(土)の午前10時~11時。

「明らかにホーンドライバーの良さが感じ取れます。実に抜けのいい音ですね。これで十分だと思います。私も自宅で375にウッド・ホーンを使ってますが、このミニの蜂の巣ホーンを買ってもいいくらいです。」

ただし、ご指摘が3点あった。長い付き合いなのでざっくばらんに意見を言ってもらえるので助かる。

 低音部がちょっと物足りないです。「AXIOM301」の下に、スーパー・ウーファーが欲しくなりました。もしくは、「301」専用のアンプを別途用意してブーストする手もあります。

 「301」のハイカットが300ヘルツになってますが、1000ヘルツ程度まで持っていって聴いてみたいですね。

 「075」ツィーターのローカットをもう少し下げた方がいいと思います。

「オーディオ」に興味のない方は、何のことやらチンプンカンプンだと思うが、この辺はもう「マニア」の世界、どうかお許しあれ。

については、予備の真空管アンプ「PX25シングル・1号機」があるので、これを「375+075」専用にして、2A3シングルを「301」専用にすることにして後日対応しよう。

については、ウェスタン社の鉄芯入りコイル(1.2mh=1100ヘルツ、6db/oct)があったので、即座に交換。

についてはこれまたウェスタン社のコンデンサー(ブラック仕様:2.2μF=9000ヘルツ,6db/oct)があったので、これも即座に交換。

                 

※ 写真の中央がそのコンデンサー、右側の床に置いているのがコイル。

もGOODだったが、それ以上に効果が大きかったのはのコンデンサーの交換。

たかがツィーターのコンデンサーひとつで、全体の音の佇まいが変わるのでオーディオはやっぱり摩訶不思議な世界である。


試聴盤は初めが「ちあき なおみ」、そしてクラシックに移ってモーツァルトのディヴェルトメント(K・136)の第二楽章(コープマン指揮)、それから内田光子さんの「ピアノ・ソナタ30番」(ベートーヴェン)。

ピアノの試聴に移ってしばらくしてから、右チャンネルの375から「ザザッ、ジャリジャリ」という変な雑音が聴こえてきた。

「アレッ、おかしいな?」

どうやらトラブル発生である。

Aさんが帰宅された後に、右チャンネルの375を左チャンネルに移し替えて聴いてみると、今度は左から雑音がするので、明らかに「375」自体に問題があると断定。

早速、内部点検を開始。本体の裏にある長ネジ4本を外して、カッターナイフの刃の部分を375の胴体の裂け目に押し当てて背の方を金づちで優しくコツコツと押し込んでやると、パカーンと蓋が浮いた。

「何と、見るも無残!」

             

雑音が出るはずで、ユニットの生命ともいうべきダイアフラムに大きな傷が入っていた!ピアノの強烈なアタック音で、一気に錆びついていた部分がひび割れて拡大したものらしい。

原因についてはいささか心当たりがある。保管場所の「湿気」にやられたのに間違いなし。もっと風通しのいいところにすべきだったと後悔したが、もう後の祭り。

しかし、買主にたいへんな迷惑をかけるところだったので、ほんとうに売らなくて良かった!

片チャンネルの375がこんな具合だから、もう片方も推して知るべし、同じように開けてみたところ、やっぱり似たかよったかの状態。

やれやれ、ダイアフラムの交換をしなくてはいけないのか~と、ガックリ嘆息である。出費多端の折、「素隠居」にとっては痛いことこの上なし(笑)。

さっそく、オークションを覗いて新品同様のダイアフラムが、たまたま一件出品されていたのを見つけて即決で落札した。

           

取引ナビで出品者と連絡を取り合った結果、関東からの発送なので到着は25日の木曜日の予定。

このダイアフラムは、JBLの純正で16オーム仕様のダイヤモンドエッジとのことで、これまでのダイアフラムよりは高級なイメージがある。何だか音の方も良さそうな気がする。

「災い転じて福」となって欲しいところだが、はたして?


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