赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

出版を祝う会

2013-06-29 08:40:36 | 日記
昨夜の森川成美さんの出版を祝う会は、とてもお仲間の心がこもったものでした。
まず、驚いたのは、入り口の所の案内にかざられたオブジェ。

手作りの弓と矢は、『アサギをよぶ声』クモのぬいぐるみは『くものちゅいえこ』にちなんだもの。どちらも作家さんたちのご好意からつくられたものです。
森川さんは人の縁を大事にするお人柄から、慕われているのがよくわかりました。
 

Beのお仲間は、クイズをしました。わたしは、なんと、景品をもらってしまいました。
東京大学植物園のど飴。少しは忘れっぽさが直って、頭がよくなるでしょうか。

祝う会では、歓談の時間をたっぷりとった、来た人に配慮した会になっていました。
最後の森川さんのスピーチは心のこもったもので、わたしも、また、初心にかえって勉強しなおしたいと思いました。お祝い会は、いいものですね。
2冊目、3冊目がほぼ決まってらっしゃるとのこと。笑顔の森川さんが、いつにもまして輝いて、大きく見えました!!!

さて、今日は、国分寺市本多公民館でおこなわれる宮川健郎さんの講演会です。
わたしもちょっと疲れぎみですが行きます。お時間がある方、いらしてください。

最後に昨日の会は、森川さんご出身の東京大学の近くでおこなわれました。わたしは早くいって、東大の中をふらふら、迷子になりそうになりました。
その時の写真を。

 


『アサギをよぶ声』

2013-06-27 18:30:41 | 日記
be子どもと本の勉強会でご一緒の森川成美さんが2冊目の単著を出版をされました。読み応えがあるファンタジーです。『アサギをよぶ声』偕成社。スカイエマさんの表紙の装丁が目をひきます。

 古代の異世界を舞台にした物語りは、12歳になると、女の子は女屋に男の子は男屋にはいるという設定で、その男子の中でも選ばれたものが戦士となれるそうです。
 主人公アサギは、女の子ながら戦士になろうとするのですが・・・・。
設定もおもしろいですが、弓をつくる所が、とても丁寧に書かれていて感心しました。鹿の角で鏃をつくったり、鷲の尾羽をとったりと、実際に古代に行ったことがあるかのように細かく丁寧に書かれています。
 文章も読みやすく、アサギははたして戦士になれるのだろうかと、一気にページをめくっていきました。

 動きもあり、比喩も的確で、文章も素直で安定しています。
アサギは、落ち着いていて、回りをよく観察する、頭のいい主人公。慎重に粘り強く弓をならっていきます。こうと思ったらがんばって道を開いていく所は、作者の森川さんと似ているようにも思いました。
これからのアサギも読みたくなるような終わり方でした。きっと二巻目に続くのでしょう。これからの活躍が楽しみです。

そして、明日は、出版を祝う会がおこなわれます。たくさんの方が森川さんの出版を祝うために集まるそうです。季節風のメンバーなので、その方々も多くいらっしゃるよう。わたしも、同じ勉強会の縁で、参加させてもらいます。

初出版のパーティは、いつまでも心に残り、作家をささえてくれたりします。
わたしもパソコンの横には、ももたろうと鬼ヶ島の先生方で集まってくれた初出版のお祝いの時の写真が飾ってあります。子どもはまだ、小学生でした。下の娘なんか、写真撮影の時は、眠くなって、まぶたが閉じてしまっています。
こんな時もあったんだなーー。大切な思い出のひとこまです。






文学座公演・ガリレイの生涯

2013-06-26 08:50:29 | 日記
ばたばたした毎日ですが、チケットを手配してもらえたので、見たかった舞台「ガリレイの生涯」千秋楽を見てきました。テレビで話題の福山がやっている「ガリレオ」は、原作ではこのガリレイ・ガリレオと似ているという設定だそうです。舞台を見た感じですと、全然違いますが。

舞台は、ガリレイの科学の真理を真摯に追求する姿勢と、聖書の見方を変えない古い体制との戦いが、派手ではなく心の奥底にせまってくるように演じられていました。
あの名セリフ「英雄のいない国は不幸だ!」「違う、英雄を必要とする国が不幸なのだ」も、生で聞くことができました。わたしが思ってよりも、ガリレイの言い方は、年齢を重ねた学者らしく、やわらかで押しつけがなく、それだけに胸に強く刻まれました。

  

<各新聞劇評で、高評価を得た作品です。
帰り道、星をながめてみたくなりましたが、東京は明るくて星がみえませんねーー。
ずっとこういう地で暮らしているのですが。

また、ついでに舞台話題をもうひとつ。
わたしの友人林田さんが参加している埼玉ゴールドシアター(65歳以上の高齢者劇団)は、蜷川さんの後押しもあり、パリ公演を成功させたようです。これも6月13日の朝日新聞夕刊に大好評だったと記事として載っていました。
年をとったからこそできる表現とめざして始められた劇団。
「80を超えても、台詞とか覚えられるの?」とわたしが失礼な問いをしたら、林田さんが「やろうと思えばできちゃうのよ」と苦笑ぎみに答えてくれました。
やろうと思うか、おもわないか、
あきらめるか、あきらめないか、
自分にもつきつけられた気がしました。
それにしても、80を超えてもどうどうと舞台が演じられるという報は、元気をもらえました。林田さんが舞台をふもうと思ったのは、介護疲れでぼろぼろになった頃。

わたしも、そろそろ逃げないでまず、「引越」とむきあわなければ。

落語の話

2013-06-24 06:58:31 | 日記
わたしの新作、落語をネタにした作品『がむしゃら落語』が、福音館から年内刊行ができそうな運びになりました。今、画家さんが絵を描いてくださっています。これがかなりいい!
作品世界、わたしの思う、落語っぽさをとてもよく表現してくださっています。
できあがりが楽しみで、わくわくしています。

実は、わたしは落語好きです。
今は、忙しくて、なかなか寄席には行けないのですが、ホームページ、「落語の蔵」など、ネットでも簡単に落語が聞けるので、やんわりしたい時は、落語を聞いています。
落語っていいなーと思うのは、だれも傷つけない話が多い。くせのある人物がでてきて、ばかげたことをするのですが、根底はあったかいです。

また、新作落語も好きで、児童文学に通じると思っています。
春風亭昇太の新作落語なんて、ほんと、そのまま児童文学で出版したら売れそうです。
「おやじの休日」などもおもしろい! お父さんの悲哀がよくでています。
また、ひいきにしているのが、三遊亭白鳥。「メルヘンもういっぱい」なんて、ムーミンがお江戸にでてきて、アニメの再放送をしてくれないと、みんなに忘れられてしまうと訴えたりします。このめちゃくちゃさ。でも、大学時代童話研究会にいたという白鳥は、ストーリーテラーで、話術もたくみで、愛嬌もあり、観客をうまくひきこみ、めちゃくちゃな世界を楽しく笑えるように提供してくれます。白鳥、がんばれ
  
言葉遊びの感覚やキャラのたてかた、落語は、いろいろ教えてくれました。
今年は、引越があってばたばたしてるので断念したのですが、次のわたしの目標というか野心は、新作落語を書いて、公募に応募してみたいというもの。
また、落語のしゃべりも習いに行きたいと思ってもいます。もう、落語の話になるととまらない……。

そんな落語好きなので、わたしは生まれて初めて「大人買い」をしてしまいました。
じゃーん! 志の輔落語のDVDボックスです。

毎年パルコでやっている人気公演を録画したもの。志の輔の中でも、斬新な傑作ぞろい。その時々の時事ネタもたくみにとりいれています。
これから、これを聞けると思うだけで、にやにやしてしまいます。どれから聞こうかな。

地方が注目されている?!

2013-06-21 07:20:44 | 日記
朝の連ドラ「あまちゃん」が大ヒット! わたしも大好きで毎朝、ジェジェと言いながら、先の読めないストーリーを楽しみにしています。昨日は、とうとう夏バッパがあやまって、親子三世代ドラマの見所でした。来週からは、東京編でしょうか?

そんな朝ドラのヒットも後押しされてか、今、地方の個性が注目される時代がきているように思います。わたしも地方が舞台のおもしろい作品を読みました

『おれたち戦国ロボサッカー部!』
奈雅月 ありす/作 曽根 愛/絵 ポプラ社。
舞台は、愛知県。主人公は、ノブナガ。まあ、字は、伸永ですが、自分は、織田信長が大好きで、自分は現代の信長だと言い切る強気キャラ。
それが引越で、境川をわたし、三河の地に。
そこで、イエヤスがひきいるロボサッカー部にはいるのだ。サブキャラたちも、歴史がからんでいて、歴史好きは笑いどころが入っている。
でも、ロボットの知識はしっかりしていて、作品世界は浅くない。
第二回ポプラズッコケ文学新人賞大賞受賞の作品です。

また、もうひとつ、くまモンの秘密
あのゆるキャラくまモンヒットの秘密がかかれているのですが、これが、ゆるくない。
あの震災のあと、九州新幹線開通があり、熊本が素通りされないようにと考えられたプロジェクトですが、かなりねった作戦がたてられています。
まず、幼稚園、保育園をねらえと、出没したり、クマもん名刺を何種類もそろえ、集めたいとコレクター意識をあおったり。
ボツ、ボツ、ボツの作戦会議をへて、上下なく様々なアイディアを自由にだしていき、あのぬぼーとしたくまモンが成功したようです。
これは、ただの成功物語でなく、公務員がくまモンプロジェクトに参加したおかげで、仕事のやり方、取り組む態度がちがってきたと、なかなか読みどころがあります。

ゆるキャラブームどこまでいくでしょうーー。

西国分寺発の非公認キャラのゆるキャラ「にしこくん」は、人気上昇がとまらないようで、2周年バースディパーティもやってようです。どこかの始球式に参加するとか、息子から聞きました。あれ? 手がないのに、どうやって投げるんだろう??