いとうみくさんの新刊、『つくしちゃんとおねえちゃん』を読みました。
かわいらしい表紙! これを読もうと思ったのは、山崎道子さんが「いいお話し」とすすめてくれたから。絵もすごくかわいいと。
ホント、絵もかわいらしい。丹地陽子さんは、長編ファンタジーの挿絵などもされますが、こういう幼年童話もすてきなんですね。
主人公は二年生のつくしちゃん。けど、読んでいると、作者はおねえちゃんのほうにスポットライトをあびせています。
ちょっと強がりでなんでもできる、おねえちゃん。こういうおねえちゃんだったら、おかあさん、楽だったろうな。
いもうとのこともかわいがっているし。
つくしちゃんがおねえちゃんを思う気持ち、おねえちゃんがつくしちゃんを思う気持ち、どちらも作者は言葉ではっきりと書いてません。ふたりの日常から読み取れるように描いています。そこがさすが。ああ、幼年童話っていいなーって思います。
ただ、こうやって書くのは意外にむずかしい。幼年童話の書き手はいつも不足していますが、なかなか育たない。
いとうみくさんは、どんなジャンルも書けるオールマイティで、すばらしい才能ですね。
さて、ゴールデンウィーク、この本の作者のいとうみくさんもでる、上野の森親子フェスタがあります。
対談 児童文学よもやま話。いとうみくさんと工藤純子さんの対談です。わたしも聞こうと思っています。
オンラインだとなんと、無料。定員なし! 注目ですよ。
上野の森ブックフェスタ、例年なら公園内にテントをはって本が安く買えるイベントもしていました。サイン会などもあり、作家が多くあつまります。児文協もテントをもち、多くの作家が集合していました。一年に一度、読者とふれあえるまたとない機会だったのに、去年も今年もできません。命は大切だからしかたないですが。
来年こそ・・・と思います。ワクチン、早く来てくれーー。