赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

あしたの本プロジェクト

2011-05-30 11:04:33 | 日記
たくさんの児童書の画家、作家が参加されている被災地支援プロジェクト、<こどもたちへ、あしたの本>の活動で、画家さんたちの絵のチャリティーオークションがおこなわれています。
チャリティーに参加するのも、被災者支援のひとつになると、雨の日曜日、家族でパソコン画面をながめながら、ああだ、こうだ、絵をながめました。
ただ、たくさんなるので、ひとつに選ぶのは大変。
酒井駒子さんなんて、手のだせない金額になっています。ただ、この値段でいいのって思うようなステキな絵もたくさんあります。
あの、人気作家の絵も、この大御所さんの絵もあります。
うーん、どれにしようかと、迷いだしたらきりがない。でも、絵をながめているだけでも、楽しいです。

台風&梅雨入り&風邪

2011-05-28 07:24:34 | 日記
子今日は朝から、しとしと雨降り。
こどもの本9条の会の集会があり、チケットを買っていたのですが、のどが痛くてお休みすることにしました。どうやら、風邪のもよう。週末は家でのんびりします。



映画、『八月の蝉』

2011-05-27 08:11:54 | 日記
昨日は、立川の図書館に調べものへ。その帰り道、映画館のわきをとおったら、どうしても映画が見たくなって寄りました。『八月の蝉』原作も大好きだったし、この映画、ももたろうのYamamotoさんが、おもしろいと言っていたのを思いだしたkらです

そして、見にいってよかったです。
永作博美も、井上真央もとてもいい演技をしていました。小豆島の自然の美しさがていねいにカメラにおさめられていて、あざとい演出もないのに、自然に涙があふれだしました。
井上真央も、朝の連ドラのこぼれるような笑顔とは、まったく異なった厳しい表情で、環境に翻弄されて、感情を押し殺すのに慣れてしまった、女性をみごとに演じてました。永作博美も童女のような、純粋な笑顔で、子育ての幸せを演じきっていました。わたしも、子どもが小さかった頃の楽しかった瞬間を思いだしました。楽しい中、この子を守らなきゃいけないと、気をはっていた、あの頃を。

また、この映画は原作をそのままなぞっていません。原作と違った視点、誘拐された「恵理菜」の視点にそって描かれ、違った解釈もされています。それがすごく新鮮でした。
まじめにまっすぐに人の心と向き合っている作品ーーー人によっては重たく感じるかもしれませんが、わたしは、こういうのが好きなんだなっと改めて思いました。

この作品のテーマは母性。それなのに映画をとろうとした監督は男性です。原作にほれこんだとか。男はだらしなくて、女性ばっかりが目立つ作品なのに、それを男性が目をつけるなんておもしろいですね。きっと女性の監督だと、また、違う作品になっていたでしょう。

パンフレットの中で、香山リカさんが、女性は人生のステージごとに、「わたしって何?」という本質的な問いが起こり、そのため『空白をうめる旅』に出かけなければならなくなると言っています。わたしの『心の空白をうめる旅』は、作品を書くことだった気がしています。旅の行きつく先は、まだ、見えていません……。

みらい文庫版 坊っちゃん

2011-05-26 08:12:03 | 日記
Beこどもの本の勉強会でごいっしょの森川成美さんが、本を送ってくださいました。
集英社みらい文庫の『坊っちゃん』です。夏目漱石の坊っちゃんを現代っ子にわかりやすいように、リライトされたのです。

今の子向きというのでどんな感じかなっとページをひらくと、思ったよりも落ち着いた文章がならんでいました。夏目漱石の雰囲気を壊していません。それでも、わかりやすく、読みやすく、いろいろ考えられて書いたんだなっと思いました。
そして、絵がいい。手にとってみたくなるような、イケメンの挿絵。これはポイント高そう。
『坊っちゃん』は、みらい文庫に続くように、青い鳥文庫でもだされていて、文庫たちは、子ども読者を競ってとりあっています。
でも、編集者が目をつけるのもわかります。坊っちゃん、改めて読んで、キャラクターなどおもしろい。さすが、漱石。人間観察が細やかで、細部まできっちり書かれていて、ストーリーも、飽きさせません。長年読み継がれてきた、作品の強さを感じました。

森川成美さんは、小川未明賞優秀賞などの実績があり、季節風などでも、毎回、投稿作品に選ばれています。Beでも、毎回、意欲作を書かれている、聡明でがんばり屋の方。
これからの活躍が期待されています。


『おまじないのてがみ』ーーその後・・・

2011-05-24 19:33:22 | 日記
一月出版の『おまじないのてがみ』、漆原智良さんが書評を書いてくれました。
雑誌灯台6月号です。
「おじいちゃんおばあちゃんとの交流を描いた本」の中の一冊に選んでくれました。
うーん。こういう特集がくまれるというのは、まさに、高齢化社会なのですね。

また、同人誌季節風105号でも、書評委員会として、工藤純子さんが書評で取り上げてくれました。幼年童話の一冊として選んでくださったのです。
クドジュンの愛称で親しまれている工藤さんは、フォア文庫などで活躍されている、若手人気の書き手。そういう作家の方に選んでもらえて、とてもうれしかったです。

それと、昨日は、福岡の放送局から、『おまじないのてがみ』を朗読したいという申し出がありました。アナウンサーさんが読んでくださるそうです。キャッ
ラジオドラマみたいになるのでしょうか!
福岡なので、放送は聞けませんが、音源は送ってもらえるとのこと。
今から楽しみです。