赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

日テレ・宮崎駿からくり大時計

2016-07-30 08:32:45 | その他
汐留にこんなスポットがありました。
大学時代の友だちと見ました。一日に数回、からくりが動きます。

夏休みで子どもたちもたくさん見に来ていました。

さて、母のところにかよったりしていたら、どっと疲れてきて、このところ創作が進んでいません。別に忙しい時は休めばいいのだけれど、なぜか、すごく不安(^_^;) 
これ、書いている人ならわかると思うのですが、書けない日が続くと妙にそわそわしてしまうんですね。

でも、人生、いろんな時がありますね。

草野たき『Q&A』を読み始めました。
この頃、こうやって一章ごとに、主人公がかわり独白が続く形、増えているな。
でも、少し飽きてきてしまいました。
(草野さんの作品はうまいし、キャラもいいし、視点もいいですよ)

かつてのファンタジー小説のような重厚な物語を読みたい気もちになっています。
ローワンのような。ページを広げて少しずつ、世界がひろがっていて、気が付くとそこに夢中になって、主人公といっしょうにはらはら ドキドキするような。

きっとこれはわたしの問題でしょう。
現実逃避をのぞんでいるのかな。

明日は、那須田さんのミュージカル『星空ロック』に家族で行きます。



小学校サマースクール

2016-07-27 18:29:55 | その他
日刊スポーツで「ゆめうし」を紹介してもらいました。スポーツ新聞なんて、初めて。
なんか、ありがたい。

さて、国分寺三小で、《物語をかいてみよう》というサマースクールをしてきました。これが大成功。今回、三小の怪談という題材にしたら、すごくくいついて楽しそうにしていました。

また、お話しを書けた人から表紙も書いて、帯もつけてもいいよ、値段をつけてもいいよって言ったら、工夫していました。

ぼくの名前、書いていいの? いいよ作者だから!
作者? えっ?
なんか、とまどう顔がかわいい。

みんなやさらか頭で発想がよくて、楽しい一日でした。

こういう反応、忘れないようにしなきゃ。


あしたがすき: 釜石「こすもす公園」きぼうの壁画ものがたり 指田和著

2016-07-26 06:48:28 | その他
ポケモンGOをやってる人にたくさん出会います。娘のラムネも夢中。
わたしは、自制中。
こんなにおもしろいことがあったら、みんな、ますます本、読まなくならないか???

さて、ノンフィクションで活躍されている指田和さんが、絵本をだされました。
あしたがすき: 釜石「こすもす公園」きぼうの壁画ものがたり (ポプラ社の絵本)

これは、いろんな人にとってもらいたい、素敵な絵本です。

大震災で被災した東北・釜石。そこで復興からずっとたずさわっている指田さん。
コスモス公園の古い工場の壁がつなみを思いだすからと、みんなで壁画を描くことになりました。

その話なのですが、絵がすばらしい。
なんとのびのびとした明るい色彩でしょう。
これは、東北ではない方かと思ったら、なんとタイに住んでいる方です。阿部恭子さん。東北の寒さになじめない中、東北中を歩いて、どんな絵にしようかと考えて書いたとか。

左右にひらいて、大きな壁画が再現されているページが圧巻。
未来を思い、よろこびしかない絵にしようと思って描かれたそうです。壁画は500人が参加。一年間、とにかく休まず書き続けて完成したとか。ぜひ、多くの人に見ていただきたいです。

指田さんは、この作品の文を書く時、主人公のサキちゃんの気持ちになって考えたそうです。
「さらに、心の目をこらすと、サキちゃんの向こうにもっとたくさんの被災地のこどもの姿が見えました」
この言葉が、指田さんの姿勢をよくあらわしています。

指田和さんのぶれない作家としての姿勢にも、感服しました。

話はかわって、うちの近くの姿見の池。
また、子ガモがいます。小さくてかわいい。今度は七匹も。

ピューと水面をかけるように泳いだり、本当にかわいくて、たくさんの人が見守っています。

通路にもあがってちょこちょこ。こんなに人間に無防備でだいじょうぶ??

おかあさん鳥は見守っていますが。
ネコやカラスにやられないで、育ってほしい。

また、日曜日、義父の世話で散歩をしたところ、公園は降るようなセミの声。
みれば、あっちにもこっちにもセミのぬけがら。
木の根のまわりに、ぼっこぼっこ穴があいて、ぬけがらが出てきたあと。

今年はセミが多い年かも?
アスファルトが多い我が家のまわりではセミの声は聞こえません。公園に行かないとわからなかったこと。

あと、わたしの夢牛も、新潟上越ではベストセラーに。

これは、主人公の知美さんの魅力のおかげですが、それでもたくさんの人に手にとってもらえて、ほっとしました。うれしいーー☆



『坂の上の図書館』 池田ゆみる

2016-07-24 06:12:14 | その他
ももたろうのメンバーの池田ゆみるさんが『坂の上の図書館』を出されました。初出版です。


これは、ふしぎな文体です。淡々として華美なレトリックなどまったくなく、一見、平凡そうに見えるのですがどうして、読んでいるうちに心の中に風がはいってきます。気持ちのよい風です。
その風とともに主人公、春菜の成長によりそっていると、ひきこまれ、やわらかく癒されてくるのです。

また、図書館をとりまくこの町の風景もくっきり描かれていて、図書館の光景が目の前に浮かびます。それを助ける羽尻さんの挿絵が美しい。

そして、なによりこの本を支えているのは、本への深い信頼と愛情でしょう。本を読めという示唆は何にもないのに、ここに出てくる本を手にとってみたくなります。わたしも大好きだった『長靴下のピッピ』もう一度、読んでみようと思いましたから。

それにしても、同人誌で読んでいた時よりも、格段に完成度があがっているのには驚かされました。とくにおかあさんの造形がいいと思いました。山本悦子さんに聞いたところ、ももたろうの勉強会でみんなで「おかあさんのところをもっと読みたいね」と言い合ったそうです。そんな書き直しが、成功しているんですね。

先に新人賞をとった堀田けいさんもそうですが、デビュー作というのは、ひと皮むけた形となって、飛び立っていくのですね。出版という力がそうするのでしょうか。その延びていく力は、まぶしいほど。

池田さんは長くこつこつと書いてきた努力家で、ももたろうの発送、会計も助けてくれました。このデビューは作家を目指してがんばっている人たちにとって、ひとつの希望の形になるでしょう。本当におめでとうございます。

同人誌ももたろうは、池田さんのがんばりもあり、山本悦子さんの大活躍にも影響され、他のメンバーもどんどんうまくなっていっています。今、猛烈に延びていっているところ。
そういう意味でも、うれしい一冊ですーー☆



母のこと

2016-07-21 22:16:20 | その他
気が付かない人は、気が付かないんだなって思う、今日この頃。

しばらく母のところにかよっていました。片道、一時間半。買い物をして行くので、二時間です。同じ都内でも、便が悪いんですね。電車を二回乗り換えて、バスに乗ります。新宿で乗り換えると早いのですが、人混みでかえって疲れるので、バス経由を多く使います。

88才で、ひとりで暮らしている母。
自分でそれを選んでいます。自由にまさるものがないと。
自由って素敵なのよっと。「だれにもとらわれずにいられるってこと、すばらしいっていって、いっしょに暮らすのも施設に入るのもこばんでいます。ガンコな母で絶対にまげません。

そういいつつ、具合が悪いと淋しがるのですが。

ただ、物忘れを工夫で乗り切ろうとして生きている姿は、背中が曲がっても、顔がたるんでも、それでもカッコいい。そして、私と似て、物を書くのが好きなので、戦時中のことをノートにまとめています。ゆっくりゆっくり、書いています。時に書く姿勢で眠っています。メガネがずり落ちています。なんかかわいらしくて、この姿を忘れないで、いようって思います。

ただ、母が傷つくのは、「お一人だなんて、淋しいわよね」人から決めつけられること。
淋しさをそうやって、他人が母に押しつけてきます。

今日の午後、優しい人と電話で話したせいでしょうか、ずっとここには書かないでいた母のことを書きたくなりました。
うん。こんな梅雨の終わりは母の娘でよかったって思える。ガンコな母だから、たまになんだけどね。