赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

最後の最後にー★

2019-12-27 09:31:33 | その他

年末もおしせまってきました。今日はあたたかいですね。

おそうじをしなきゃ、年賀状をやらなきゃ、ふるさと納税をしなきゃ、といいながら、終わってない作品を書いたりしています。今日まで夫、息子が仕事。静かな時間の間に執筆をと思ってしまいます。

さて、今年最後、うれしい知らせがはいってきました。

来年2月ですが『カレー男がやってきた!』講談社の増刷が決まりました。

これは自分の中でもとても気にいった作品なので、うれしいですね。

また、他からもちょっと前向きな連絡もあり、ほかほかしています。

来年、早春にはアンソロジーが二つ、出る予定になっています。まだ表紙をみていません。

きっと編集者さん、年末にかかわらずおいこみしてくれてるんでしょう。

どんな風か楽しみにしています。

 

とはいえ、うまくいくことばかりではなく、今年もいくつも失敗もしました。

物忘れやうっかりも多くて、さりげなくカバーしていただいて、なんとかやっております。

お世話になったみなさん、ありがとうございます。

 

今年は災害が多かったですね。凄惨な事件も少なからずありました。

来年は多くの人にとっておだやかな年になってほしいです。

ということで、少し早いですが、このブログは今年はここまでです。

来年もよろしく!

 


松本聰美さん、新刊絵本『ぶるるん ふるふる』

2019-12-24 12:28:19 | その他

松本聰美さんが新刊絵本をだされました。

とってもおもしろいです。新境地(?)かな。もともとこういう楽しい発想ももっていたのでしょうか!

クスクスってわらって笑顔になれる言葉遊びの絵本。

ぜひ、手にとってください。

 

さて、今日はクリスマスイブ。

なんかそんな気になれないですよね。テレビではいやなニュースばかりだし。

とはいえ、日曜日、ビブリオバトルのあと、夫と東京駅の道テラスをみてきました。

雨でした。雨で人が少ないけど、警備員が多くて、立ち止まらないでくださいとさけんでいました。

ごくろうさまです。丸の内、中通り、シャンパンゴールドのイルミネーションがきれいでした。


全国大学ビブリオバトル 首都決戦

2019-12-23 16:06:35 | その他

昨日、大学生のビブリオバトルの決勝戦を見てきました。読売大手町ホールです。

今年で10回目だそうです。

大手町はオアゾビルの前、桜が咲いてました

みんな写メしていたので、桜に気づきました。

とことこ歩いて、読売ビルのところへ。ここは箱根駅伝の終点になります。だから、こんな像も。

そして、大手町ホールは、入るとこんな感じ

ますます箱根が楽しみですね。もうすぐですねー。

 

さて、ビブリオバトルのほう、わたしはトークショーと決勝戦を見ました。

さすが大学生。うまい。読みたくなる。もう、影響をうけやすいわたしは本を二冊もかっちゃいました。

わたしが決勝戦でいれたのは、準チャンプ本となった『少年の名はジルベール』。漫画家、竹宮恵子さんの自伝だそうです。

名作『風と木の歌』がどう生まれたのか。竹宮惠子萩尾望都は同居していて漫画家たちが集う大泉サロンとよばれる集まりがあったとか。いろいろ知らないことがあり、物語が生まれるまでは興味があるので、読みたくなりました。

他にも読みたくなるものばかり。絵本や復刊した児童書など、選書はバラエティーにとんでいました。

チャンプ本は、『天国からはじまる物語』 でした。

準決勝まで残った名前をみると、男子が多かったですね。会場は満席とはいかず、昨年の中学生大会のほうが人が多かった気がしました。

あいさつで紀伊國屋書店の代表の方が、「教養が人をささえ、人生を生き抜く力になる。」と力強くいっていたのが私には印象に残りました。

でも、月に本を一冊も読まない大学生が52%という数字も出ているそうです。

 


おおぎやなぎちかさん、新刊『ぼくたちのだんご山会議』

2019-12-20 09:26:29 | その他

昨日、またまたオリンピックのチケットがはずれてしまいました。つくづく運がないです。

けど、志の輔落語のパルコ こけらおとしは、当選! 当選アップ券をつかったからです。

オリンピックチケットにも、どこかで当選アップ券が落ちてないかな・・・?

 

さて、本です。おおぎやなぎちかさんがまたまた新刊をだされました。

近くのだんご山がテーマパークになる。それをきいて、樹のクラスは大喜び。でも、樹のおじいちゃんは大反対。

自然との共存をどうはかるかの物語です。

樹たちはどちらがいいのか、あれこれ迷います。いちがいにどっちといわずに迷うところが、作者らしくていいところ。

また、だんご山にまつわるお話があるところもいいですよね。「にげだしただんご山」こういう昔話があると、その山が大事なものに思えるでしょう。そういうところ、うまくすくって書いています。

今、日本中、あっちこっちでこういう開発問題ことがおこっていると思います。

中央高速から見えるF町に引っ越した友だちが、いってました。自然がすきで引っ越したのに、産廃処理場ができちゃってと。トラックがガンガンくるそうです。けど、住んでいる人は、自然をそのままにしておくだけでは、収入にならないということで、産廃業者に売ってしまうのだそうです。

そういう話も思いだしました。いちがいにどっちがいいとか悪いとかいえないところがありますよね。

自然は残したちですが、暮らしていける産業もないといけないですよね。

この本をよんだ小学生が、樹たちみたいに自分にひきつけて考えてくれるといいですね。

見返しに載っている地図も、とっても素敵です。

作者のおおぎやなぎさんは先日あったとき、大きな柚をもらいました。ポンカンか!と思うくらい大きな柚だったんですよ。お正月のお雑煮に柚を添えたいと思います。

 


『あの子の秘密』 第二回フレーベル館ものがたり新人賞大賞受賞作

2019-12-18 08:12:19 | その他

『あの子の秘密』村上雅郁を読みました。

先日、事業部でおこなった秋の一日講座に、村上雅郁さんが来てくださり、ひと言、会場にもお話してくれました。28才。会場を見まわして、女の人ばかりですねと、わたしたちには当たり前のことをめずらしそうにいっていました。

そういう出会いもあったので、これは読まねば!と思っていました。

ガールズ TO ガールズ 友情のものがたり。

けど、ただの友情ストーリーではありません。繊細、傷つきやすく、殻にとじこもったり、また、人を傷つけたらどうしようと思ってためらってしまったりと人の心を大切にするやさしさのものがたり。おもしろいです。

主人公はふたり。明來と小夜子。どちらにも秘密があります。

ぱっと見は明るく友だちづくりが上手な明來は、さわると心が見えるという秘密。

そして、小夜子には自分だけ見える黒ねこがいるという秘密。

このふたつの秘密をここで書いたのは、ネタバレではないと思います。帯にも書いてありますから

ただ、そんなふたりがどうやって、近づいていくか、心の鎧をといていくのかが読みどころ。

いくつもの伏線。たくみに用心深くはっています。

それがからみあって、ほどけつつ、また、はなれて、でも最後にうまくあわさって・・・と、読後感はとてもいいです。

若い男性なのに、どうしてここまで女性の心がわかるの?とおどろかされました。

ぜひ、読んでみてください。エメラルドグリーンの瞳に魅了されます。