赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

おもしろい本の話

2024-03-31 12:13:48 | その他

やっと桜が咲きました。お花見だーということで明日から旅行に行きます。関西です。

若い友だちといっしょなので、体力的についていけるか、ちょっと心配ですが。

さて、おもしろかったひさびさ、読書した本の紹介

岡本順さんの絵にひかれて読みました。おもしろかったです。村上しいこさんの手腕がひかります。ちゃんとふでばこの国の設定ができていて、それでいて冒険がなりたっていて、感動。これ、むずかしいんですよね。

わたしが子ども時代にもどって、読みたいなって、思った作品です。

それにしても、最近ファンタジー作品が少ないです。とくに日常とファンタジーがまじるやつ。

現代のスピードがそういうファンタジーのスピードとあわなくなったせいかな、なんて個人的には感じていました。ファンタジーって物を思ってぼうっとしたり、じっと石の裏を見たり、創造したりってその先にあるから、忙しい、忙しいじゃ、なかなかしっくりこない。

でも、そうじゃなくて、ちゃんと構築すれば、ファンタジーはおもしろいんだなって気づけました。

おすすめです。

 

さて、村上しいこさんの本はちゃんと読みましたが、最近はオーディブルでも、いろんな作品を聞いています。聞くのが楽でくせになってしまいました。

運動不足解消のウォーキングの時に聞いています。

この前、聞き終えたのは、『黄色い家』川上未映子さん。すごい作品でした。

主人公、花の一生懸命さが空回りしてしまうところが、せつなくて、聞くのがつらくなりました。

あんなにがんばっているのに、うまくいかないでと。

お金、犯罪、貧困、福祉の手が届かないいろんな問題がぎゅっとつまっています。

これ、どうやって取材したのだろう?? リアルなんですけど。

胸にせまってくるストーリーに、きれいな文体。

本屋大賞、今年はこの本のような気がしました。


森川成美・新刊『たとえリセットされても』

2024-03-27 09:32:48 | その他

森川成美さんが新刊をだされました。

近未来のSFタッチの意欲作です。

なんかねたばれになるので、ストーリーを説明するのがむずかしいのですが、ロボットと人間の共存、みたいなところがテーマです。

森川成美さんは、におわせるけど、正体をあかさず、じりじりさせながら、ページをうまくめくらせていってくれています。

また、通学路は、決まった人しか歩けないとか、安全だけど、ルールにしばられた近未来の設定に、さすがよく考えられているなと思いました。

 

わたしも先日、『暴走するAI』という短編集を書き上げ、出版日の連絡を待っているのですが、SFぽい作品って、むずかしいのです。

なにかむずかしいって、近未来の造形です。知識だけでもだめですが、ある程度知識の裏付けがないと、うそっぽい未来になってしまいますよね。

あと、最後、ロボットがかわいそうな結末にしてしまいがち。そうでないパターンを書くのが、なかなか……。

でも、これから、ロボットと人間、AIと人間、そういうのの関係を書いていく作品が増えていくんだと思います。

久米絵美里さんの『嘘吹きアンドロイド』もそういう作品なのかな? 気になっています。

まだ、未読なのですが、ぜひ、読んでみたい一作です。

 

さて、来週、桜の開花にあわせたわけではないのですが、京都、奈良にいきます。

奈良では、滋賀直哉旧居で、仲間と合評会もします。今からそわそわ。

でも、合評のため、大作もあるので、読まないとね。


「第34回全国読書作文コンクール」

2024-03-24 16:17:35 | その他

全国学習塾協会が主催する「第34回全国読書作文コンクール」、小学生・中学生共通の部の対象図書の対象図書に

『ひと箱本屋とひみつの友だち』が選ばれました。

うれしいですね。どんな感想文を書いてもらえるか、楽しみです。

対象図書はこちら

友だちが作家さんの名前がいくつもあります。どの作品もすばらしいので、当然といえば当然だけど。

 

昨日はひさびさ、お出かけしました。結婚○周年の結婚記念日だったわけで。

浅草に行きました。

外国人だらけで、いちご大福にすごく長い列ができてました。浅草といちご大福ってなにか関係、あったんだっけな?

おみくじは、吉。前回、凶だったので、ちょっとアップしたのかな?

夜景の見えるレストランにいったのですが、まわりが外国の人だらけ。

みんな声が大きいよ~~。それでいて、楽しそうだよ。

日本人のわたしより、浅草になじんでいるようでした。

でも、わたしもリフレッシュしました。元気をもらった気がしました。

 


読みたいラジオ

2024-03-22 11:22:07 | その他

Beの読書会で、案内をもらいました。「読みたいラジオ」、児童書についての話題を話す番組です。

冒頭は作者による朗読。そのあと、インタビュー。おもしろい構成になっています。

わたしは友だちの濱野京子さんの『With you』を聞きました。

スマホから設定して簡単に聞けます。これなら、いいですよね。イヤホンで電車の中でもOK

散歩中もOK.デジタル弱者のわたしでも設定できましたから。

濱野さんの朗読がとてもよかったです。文章のきれいさがきわだちました。

とくに元旦に待ちあわせのところ。ほどよくじらしてあって、いいなって思いました。

また、朗読って恐ろしいなって少し思いましたね。文章のうまさが出てしまいます。

会話と地の文のバランスなんかも、気をつけてないと、朗読にはむかないかも。

でも、それはそれでおもしろいのかな?

これからほかの人のところも、聞いていこうと思います。また、新しい発見があるかもしれません。

これは日本ペンクラブの子どもの本委員会がやっているようです。すごくいいアイディアですよね。パチパチ

これは、読書会の会場、池袋芸術劇場の天井画です。


今日は読書会

2024-03-20 09:53:26 | その他

今日はひさびさ「Be子どもと本」のリアルで集まる読書会です。

課題本は 『けものたちがはしる道』黒川裕子です。

 

 

これはしっかり取材をされた書かれた本だと思いました。今時の女子中学生が熊本の猟師のおじいちゃんのところにいき、猟を体験します。

わたしたちが口にするお肉も、もとは生きていた獣の肉なんだと改めて思います。

また、増えてしまったイノシシやシカへの思いや、猟の危険などさまざまな情報が読み取れます。

さて、メンバーたちは、この本をどんな風に読んだでしょうか。

今日も盛り上がるような予感。

ヒョウやアラレが降ると天気予報がおどかしますが、がんばっていってこようと思います。