赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

ミュシャ展は120分待ち

2017-05-31 07:52:28 | その他
早いもので五月も今日も終わりです。わあ、どうしようってなんか知らないけどあせるのはなぜ???

さて、月曜日、国立新美術館でやっているミュシャ展に行きました。娘のラムネが絶対に行きたいといっていて、もう、終わりが近かったからです。

ただ、行ってびっくり。120分待ち。月曜日の午前中ですよ。わあ、どうしようって思ったけど見てきました。スラブ叙事詩に興味があったので。

一枚のポスターが認められて時代の寵児になったミュシャ。でも晩年はチェコの歴史や民族的独立などに、魂を込めるようになりました。スラブ叙事詩の20枚の制作です。愛国心が強いためとおそれられ、ナチスにとらえられ尋問をうけてしまいます。釈放されますが、体力的消耗が大きかったのか、そのあと亡くなってしまいます。チェコの独立を見ることはなかったとのことです。

おしゃれな美人画のポスターの絵から、民族の独立に思いをはせる画家にまでなったミュシャ。当時、スラブ叙事詩は若者からは古くさいといわれたとか。そういえば、どこかヨーロッパでよく見る宗教画を思わせます。でも、だれになんといわれようと、やりとげたい画業だったのでしょう。

展覧会はものすごい人の波でしたが、スラブ叙事詩大きな絵だったのでよく見えました。スマホ撮影が許可されたところがあり、ここが一番こんでいました。写真をとってきました。






帰ったらぐったりでした。草間彌生さんの展覧会も人気で国立はずっと混んでいたとか。こんなに展覧会が人気なんだってことは、行ってみないとわかりません。

なにかグッズをと思ったのですが、こちらもすごい列。買うだけでも汗だくになりそうなのでやめました。

帰り、家の近くの水場でサギがただずんでいました。彫刻のようにじっと動きません。

ここは、去年はカルガモの子どもがたくさん泳いだのですが、今年はこないようです。子どもたちが、ザリガニ取りに夢中になっていました。

『ネバーランド』15号 特集岩崎京子

2017-05-29 08:40:07 | その他
児文協、贈呈式、総会などが終わりました。大勢の方とお会いできて、楽しいひとときでした。
総会では、共謀罪反対の声明もだしました。児文協ホームページを見てください。

そんな盛りだくさんの仲、わたしは、N先生が『カレー男がやってきた!』がおもしろいっていってくれて、うれしかった。これでよかったんだって、思えました。

さて、
そんないろんな縁の中、『ネバーランド』という児童文学総合誌を送ってもらいました。
以前、この雑誌を見たことがありますが、いろいろ新しくなって、復活したようです。そのあたりの事情はわたしは知らないのですが、今度、聞いてみたいと思っています。



この『ネバーランド』貴重なのは、岩崎京子さんのインタビューがのっていること。96才で、今だ現役作家であり、文章の若々しいこと! 驚きました。岩崎さんの短いインタビューから、はっとしたり、わっとしたり、いろいろ目からうろこがおちたような気持ちになり、改めて岩崎さんの魅力に気がついたのです。

中でも興味深かったのは、元編集者・原健太郎さんのエッセイ。くもん出版の原氏とは落語好きということでお話したこともあり、岩崎先生と仲が良いとも聞いていました。このエッセイを読むと、作家と編集者のすごい絆を感じます。原さんがどんなに岩崎先生を慕っていたか、また、岩崎先生もそれにこたえるように楽しみつつも、身を削るようにして書いてきたか。そして生まれた名作。
ああ、なんてすばらしい! わたしにもっと腕があったら、これを小説にしたいって思ったくらいです。

岩崎先生は文庫や同人誌の仲間をとても大切にしています。えらぶるところのみじんもない、謙虚で誠実なお人柄にひかれて、多くの人が先生を尊敬し、大事にしてこられたんだなっと感じました。

創作する上でも、「子どもにおもねない」作品を書くとか、今でも自作を構想しているとか、メモしておきたい言葉がいっぱいでした。

作家が亡くなってから、特集号がくまれることがよくありますが、ご存命にうちに特集がくまれるのも、ご本人の目にふれるのでいいなって思いました。もちろん、岩崎先生はまだまだお元気で活躍されると思っていますが。

『青の王』 廣嶋玲子

2017-05-25 17:12:45 | その他
明日は児文協の協会賞など贈呈式や学習交流会があります。年に一度、いろんな作家たちと顔をあわせる日にもなっています。

いつも七夕のようにここで会うのが廣嶋玲子さん。もう、銭天堂と妖怪の子預かりますシリーズで大人気の彼女。なんと大人向けのファンタジーも書いてました。


税込みだと値段がちょっと張りましたが、大好きな廣嶋さんの本なので買って読み始めました。
ページをめくるたびに、奥深いファンタジーの世界がひろがります。楽しいです。読み終わったら、また紹介しますね。

それと、ネットニュースで知ったのが、佐藤多佳子さんの山本周五郎賞受賞。おめでとうございます!!
『明るい夜に出かけて』ぜひ、読みたいと思いながら、読んでいませんでした。
ああ、なんか読んでない本がおおずぎで、もっともっと本を読む時間がほしい!!と思います。疲れない目もついでにほしいよ

また、押川理佐さんが主催の同人誌『泳げ! 25号』も届きました。押川さんの新連載も始まっています。
のんびり寝ているワニの表紙。読めば、必ず笑える同人誌はめずらしい。おすすめですよ。


『虚構新聞』

2017-05-23 17:36:14 | その他
フェイクニュースばっかり出ている虚構新聞。サイトがあるのですが、今回、本になったと息子が買ってきました。これがおもしろい。暇つぶしにもってこいです。

ウソなのにほんとっぽく書いていることろがミソ。でも、そのうち、こういうこともあるかもと思ったり、ばかばかしさに笑ったり。力がぬけて、元気になれます。

これは、コンビニで売っていたそうです。売れているんでしょうね。全国のコンビニに置くだけで部数がさばけそうだもの。

週刊誌ののりで、たまには読んでみると楽しいですよ。ナンセンス、ファンタジーのアイディアにも出会えそうな感じです。

夏がきたような暑さにバラもいっせいに咲きました。今が見頃。でも、見頃は短い。

滝平二郎の世界展

2017-05-20 09:11:27 | その他
絵本『花さき山』などで有名な滝平二郎さんの個展が三鷹でやっています。チケットをいただいたこともあり、昨日、行ってきました。


版画の方ですが、初期の自画像のスケッチなども展示してあり、コンパクトながらよくまとまった展示会で、滝平さんのことがわかる、短文がそれぞれの時代にそって、読めるようになっており、お人柄が良く伝わってきました。
絵本の絵も、壁にかざってあると違った魅力をもつものです。7月2日までやっているようです。

展覧会はいいですね。ずっと行きたかったのは草間彌生さんです。ただ、なかなか国立新美術館まで行く時間がなくて、行けていません。22日までなので、たぶん行けないだろうな。朝日新聞に草間さんのこれまでの人生をふりかえった連載されているのですが、それがまた壮絶。水玉に、かぼちゃに、そういう意味があったのかと。88才まで生きられていますが、平穏とはあまり縁がない人生のようです。
だからこそ、余計に見てみたかったのにな。残念。

でもまあ、昨日は展覧会も行き、ひさびさ友だちとおしゃべりをしておお笑いして、息抜きできた一日だなって思っていたのですが、夜、九時半。いきなり消防車の音が。うちのまわりをとりかこむように8台から10台。パトカーまでが。サイレンをならして、集まってきたのです。

うちの前の老人ホームで何かがあったらしいのですが、その何かもわからず、防火服をきた人たちがうろうろ。近所の人の話では、火災探知機が作動しましたというアナウンスがある、三分後には、消防車があれだけ集まったということのよう。ぼやだったのか、誤作動たったのか、いやはや・・・・・・。
でも、怪我人が出た様子がなく、それだけはよかったです。

散歩しても楽しいバラの季節まっさかりです。うちのツルバラも咲きだしました。ポケットのHさんにもらった小さいけどかわいいバラです。

来週は、ヤマボウシが咲いてくれるかな?