赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『ぼくは本を読んでいる。』ひこ・田中

2019-01-31 10:09:25 | その他
おもしろい本に出会いました。


ひこ・田中さんが書く小学生は、少し哲学的
いろんなことに疑問をもって、自分なりに考えてゆきます。それもすぐに結論にたどりつこうとせず、ゆったり考えるのです。
「ぼく」から「おれ」 に変わる時って、いつかな?とか。
そうそう、それ、ふしぎでした。

母親の呼び名もふしぎ。

そんな日常のことを考えながら、主人公のルカは、本部屋というところで、両親が小さい頃に読んだ古い本を見つけ、読み始めます。「小公女」に「あしながおじさん」。

一気に読んで、感想をいうのではなく、少しずつ読んで、日常の疑問とからめて、物語りの中の行動を考えていきます。ぼくならどうするかとか、本を読む小学生の気持ちになって書かれています。

これがとても新鮮で、わたしには心よかったです。

また、ネットですぐに調べられることは、便利なのか、どうなのか? など、ルカは考えます。

友だちのことも、違うところは、ひとりの個性としてとらえ、あたたかいまなざしを向けあいます。

なんて大人! 今の小学生はこうなの? わたしはもっと子どもで自分本位だったような。
まあ、そんなことは思うのですが、とにかく文体が気持ちいい。

本を読むという、昔からあることをしていて、それでいて、すごく新鮮な児童書になっています。

うーん。課題図書になりそう!

また、戸森しるこさんの『ゆかいな床井くん』もすーごくハッピィな気持ちになる楽しい本でした。

いじめや社会問題など大きなテーマでなく、とりようによっては退屈な日々の学校生活を、生き生き新鮮に描いておもしろい、おふたりの筆力に脱帽です。

NHKジャーナル ミニ・ビブリオバトル 報告

2019-01-29 09:21:03 | その他
一月11日におこなったラジオNHK第一、ミニビブリオバトル の様子がサイトにアップしてもらいました
NHKジャーナルのところです。


NHKジャーナルの方からチャンピオンベルトをもらいました。本が大好きで、佐藤多佳子もすごく好きだといってくれて、うれしかったです。お相手の角谷さんは、ほんと知的できれいで、すてきな方でした。みなさん、ビブリオバトルイベントに会いにいかれてください。

わたしが年賀状に書いたので、聞いてくれた人も多かったです。土曜日のイベントでも「きいたよ」といってもらえたりしました。
ただいま、まさか、まさかの三連勝。

次は、二月8日金曜部、午後10時半頃

テーマは、かなりむずかしくて、困った感じです。おっと、まだ、内緒です。
よかったら聞いてください。その時間に聞かなくても、今はパソコンでも聞けます。

拙著『バドミントン★デイズ』おおぎやなぎさん、森川成美さんが、紹介してくれました。もったいないように書いていただいて、ありがとうございます。
おふたりとも活躍の方々、それぞれの発信元をもっていらっしゃるので、見てください。

さて、世の中は嵐解散で騒然としていますね。
今日は夫の誕生日。昨日、デパートにプレゼントを買いにいきました。
きれいなオブジェがおいてあり、写真OKとなっていたので、撮ってきました。







合同ミィーティング

2019-01-28 09:03:42 | その他
日本児童文学社協会の部員をまねいての勉強会がおこなわれました。合同ミィーティングといって、新年会をかねています。
とても有意義な会でした。

まず、野上暁氏が、戦時下の児童文学作家たちと題して、話してくれました。

プロジェクターで貴重な資料をうつしだし、時間配分して的確に話してくれました。



会場から、今日、この話が聞けてよかった。自分がもし、当事者だったら、どうしただろうかなどと、意見がでました。

体制に沿ったものを書くと、とても売れたというのが、なんとも・・・・。

本が人の心に及ぼす力みたいなものも、様々に感じました。

そして、二次会。

懇親会です。

事業部は、美しい若手の人たちが、盛り上げるのを手伝ってくれました。
司会の新井さん。

よく通る声で、会場を明るくしてくれました。

また、新井さん、高田さんはマイクを持参してくれました。重いのにありがとう!!

そして、田部さんはクジをつくってくれました。


席にすわるとき、景品のプレゼントのとき、このクジを使いました。
ハートになっているんです。これを50枚以上折ってくれたのね。ほんと、すばらしい。

大賞は、内田麟太朗さんの色紙です。


懇親会の景品のクジ、大変かなっと思ったけれど、みんなよろこんでくれたので、やってよかったです。
司会の方をはじめ、手伝ってくださった方々に感謝。

わたしはもうポンコツ頭で、一度に三人くらいに話しかけられるとフリーズしてしまうということが判明。トホホ。
アドリブがきかないんですね。反省しきりです。
まわりがそれぞれにアシストしてくれました。

平成最後の~

2019-01-25 09:48:14 | その他
最近よく聞きます。平成最後のなんとか。
この平成最後って形容詞がつくと、なんか特別感がありますよね。ふしぎに、そうなの?って思ってしまったり。
でも、みんな平等に平成は終わるのだから、平成最後って、山ほどあるのかもしれません。

でも、ま、このいいまわしを利用させてもらっていいます。
『バドミントン★ディズ』が本屋さんにならびました。たぶん、わたしの平成最後の本です。



どうか、よろしくお願いします。
バドミントン、好きな人も、好きではない人もたのしめます。

さかぐちまやさんの絵、躍動感があります。動きを描ける人ってことで、書いてもらいました。

また、高橋秀雄さんが、ホームページで紹介してくださいました。
いそがしいのに、いつもすぐ読んで、すぐに書いてくれます。
どこよりも早く感想を載せるのがモットーとか。

ありがたいけど、体が大丈夫か、心配になります。
児童文学の人ががんばりすぎる人が多いような。
みんなひたむきです。すごいなーって思います。

明日は児童文学舎協会の合同ミィーティング。

わたしも事業部長として講座ブログを、アップしています。



クリックして、ぜひ、見てください。

『エヴリディ』 デイヴィッド・レヴィサン

2019-01-23 08:47:43 | その他
おもしろい本を読みました。。
『エヴリディ』 デイヴィッド・レヴィサン。三辺律子
体の実態はもたない、意識だけある、毎日、違う体でめざめる魂の物語りです。突拍子もない感じだけど、これはせつないラブストーリーになっています。究極の愛の形かもしれません。


多くの種類の人物が登場します。そのどれもがうまく書き分けられているのです。。ある時はドラッグ、ある時は、信仰をもった人、ある時は病気、あるときはスポーツが得意な人。さまざまな人をゆきかう魂。一日だけその人になるってどういうことだろうっと考えてしまいます。そこから現代のアメリカの暮らし、また、問題もかいまみれます。

ふたごのひとりになり、次の日、そのふたごの別のひとりになったときもありました。その魂がはいったときのことはよく覚えていないようなのです。そこなどもふしぎだけど、一定の法則に貫かれているので、不自然ではなく読めてしまいます。文章がリズムよく走っていて、的確。三辺律子さんの訳もいいのでしょう。

そして人を思うこと、愛することとはどういうことかも書かれています。ラストの決断が胸が痛くなります。こうするしか、なかったのかなーー?

実は、この本は、今日の読書会の課題図書なんです。
わたしは加藤さんのかわりに鍵当番として行くつもりだったのですが、都合ができ、欠席となりました。みんなと本の話がしたかったのに残念です。まあ、しかたないですね。鍵当番をひきうけてくれた方、ありがたいです。

東京は乾燥がとても強く、のどを痛める人が多いようです。わたしものどは弱いので心配。加湿器をがんがん稼働させていて、電気代が心配なくらいです。