あっという間に、八月もおわりになってきました。夏の終わりは、なんとなくさびしいです。
そんなときですが、すてきな本に出会いました。
『宙わたる教室』今年の課題図書の一冊です。
藤竹先生のような先生って、実際はいないかもしれません。
でも、お話はそれでいいんだなって思いました。
わたしが一番、心を動かされたのは、オポチュニティの轍とい章章。
作者の伊予原さん、男性なのに、リストカットする女子高校生がすごくリアルに書けていて、心にぐいぐいくいこんできました。
一章ずつ、別の視点で書かれているところも読みやすいです。
この夏、出会えてよかったと思える本の中の一冊です。
読み終わったら、夜空を見あげたくなりますよ。
作者は理系の方なのでしょう。文系にはない眼のつけどころがあり、そこに感心したりしました。
ムリやり仲よくさせないで、気がついたら……って自然の流れがいいですね。
いい本だと思ったら、NHKのドラマになるそうです。
伊予原新、今のりにのっている作家さん。次は直木賞かな?