赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『ハリネズミ乙女、初めての恋』令丈ヒロ子

2016-12-28 08:53:35 | その他
若女おかみは小学生シリーズで大人気の令丈ヒロ子さんが、大人向けの新刊をだされました。

角川書店からです。

ハリネズミがかわいい! 読むと飼いたくなりますよーー☆
けど、この作品、ハリネズミに関する物語というよりというよりは、大阪からでてきた自分に自信がない女の子が、自分を見つけていくサクセス成功ストーリー。
おとなしいと思っていた「わたし」ですが、ふと撮られた、ハリネズミ動画とともに人気になっていきます。そして、「わたし」の中にある漫才一家の気質に気づき、自分の家族を見つめ直し、自信をとりもどしていきます。

ハリネズミの描き方もいいですが、時々はいってくる大阪弁の漫才と漫才一家や芸人の描き方がやはり、うまい。令丈さん、きっとお笑いも好きなんだろうな。やっぱり大阪の人だな、っと思いました。
きっと、取材もされたんでしょう。読み進むうちに、こんな女のこが東京の片隅にいるような気がしてきます。不器用な娘ともダブリ、だいじょぶかな、そんなにハードスケジュールでとハラハラ。応援してしまいました。

ラストはさすが令丈さん。ほっこりさせてくれます。ぜひ、手にとってください。

ハリネズミといえば、今、ちょっとしたブームで、ネットでもかわいいハリネズミのすがたがうつっています。わたしもハリネズミを主人公にした絵本をと思ったのですが、うーん。なんか不発のようです。来年、もちこしかな……。ハリネズミ、ほんとは慣れにくい生き物のようで、手乗りにはなかなかならないみたい。
六本木にハリネズミカフェがあるとかで、一度、行ってみたいけど、六本木という場所がハードルが高く、行けていません。お値段も高めでした(^^;)


さて、今日はなんとか、年賀状をダスゾーと決意しています。パソコンをかえたため、年賀状ソフトがうまく移行できず、へなへな。いつもだれかに二枚だしたりとポカが目立つわたし。気をつけようと。


映画『モヒカン故郷に帰る』

2016-12-25 15:28:09 | その他
今日は、クリスマスです。白いポインセチアが半額で売っていました。きれい! でも、もう置くところがないから、買えない。


日曜日ごとお散歩している義父が入院してしまいました。びっくりしたけれど、今はリハビリしています。
お見舞いも、手があいた人でかわりばんこでしています。おじいちゃん、幸せだな。孫たちもかわりばんこに、来てくれて。けど、自由がきかないので、怒っていますがね。

テレビが特番ばかりなので、ビデオ屋さんおすすめの作品をレンタルして見ました。『モヒカン故郷に帰る』これがおもしろかった。
松田龍平って、とぼけた感じがだせるステキな役者さんです。
その松田龍平が頭をモヒカンにして、パンクを歌っているところから始まります。けど、これが田舎の瀬戸内海の島に帰り、おとうさんを看取る話。そう聞けばまじめな感じに思いますが、そうでもないのです。
どう、そうでもないのか、見てほしい。

ピザやさんの宅配レース、かなりがんこなお父さん、
ちょっと惚けちゃんとおとうさんと浜辺でかわした会話がすごくいい。
ムリに盛り上げようとしてなくて、リアルだけど、変で、じんわりとあたたかい。
なんていうか、全体に味わいがあるんですよね。

監督が「南極料理人」を撮った沖田修一。南極と同じような、ヒューマンストーリーになっています。
おすすめ!






「泳げ! 24号」

2016-12-22 06:38:08 | その他
「泳げ!」が宇宙に旅立ちました!
といってもよくわからないかもしれません。
「泳げ!」は、押川理佐さんたちがやっている同人誌で、毎回、表紙がカラーでとてもきれい。この表紙を見るだけでも楽しみなのですが、今までは海の生物でした。ただ、23号で像になり、海の生き物も底をついたかと思っていましたが、今回は、なんと宇宙服をきて飛び出した感じの絵です。


表紙も自由で楽しいのですが、中身も。
わたしはいつものように、旅すごろくから読みます。絵日記なので楽しくてすぐ読めます。
今回はグァテマラ。こんな秘境に(今、ひきょうといれたら、すぐに卑怯という字がでて少しあせった)行く人がいるのかと思いきや、案外いるようです。
日本人が誘拐にくるといわれている卑怯じゃなく、秘境ってどんなところ?! 興味わくでしょ?

それから、押川さんの連載も最終回だし、秋田のエッセイも絶好調。どんなこともでもおもしろく書いちゃう、まるたにさんの文体がうらやましい。

さて、街はすっかりクリスマスモードです。
忘年会帰りの飯田橋もこんな感じできれいでした。たくさんのよっぱらいもいました。日本は平和だなって思いました。




毎日小学生新聞で

2016-12-19 07:58:23 | その他
日曜日の毎日小学生新聞で、『カレー男がやってきた!』が紹介されました。

この紹介欄は、いつも見ていて、自分も読む時の参考にしています。だから、うれしい!!
カレー男、よろしくおねがいします。みんなで、カレーをつくって食べよう(*^_^*)

毎日小学生新聞といえば、先日から、いとうみくさんが連載を始めました。
今年は、いとうみくさんの年だったといってもいいくらい、めざましく活躍されています。
どうやったら、あんな風に次々と書けるんでしょうね。すごいです。

さて、明日の会報部の作業&忘年会で、今年の会合は終わりです。これで、執筆に専念と思いきや、家族のことで次々と問題が。うーん。年をとるのは大変だなってしみじみ。

『浮遊霊ブラジル』津村記久子

2016-12-18 09:20:54 | その他
おもしろい作品を読みました。
『浮遊霊ブラジル』津村記久子

短編集でどれも語り口がおもしろい。
表題作は。アラン諸島に行かないと成仏できない浮遊霊の話。電車にも飛行機にもかってにのれない。アラン諸島に行く人にとりつかないといけないのだ。なぜか、アラン諸島に行けずブラジルへ。とりついた人、それぞれ、恋に悩んでいたり、仕事に悩んでいたり、それぞれ。それにふりまわしつつ、アラン諸島をめざすのだがなかなか行けず……。

他にも、いつも人から道をきかれてしまう『運命』。
物語地獄に落ちてしまった元作家の苦悩をおもしろおかしくかいた『地獄』
とくに地獄は笑ってしまった。人ひとりにつき、担当の鬼がひとりついて、介護施設よりも手厚い。
その鬼が悩みをもっていて、その鬼の悩みを聞くのが、地獄のように苦しいというのだ。
ねっ、どこか変でしょ?

まじめなのに、ちょっと変でくすっと笑ってしまう。
肩のちからをぬきたい時にぴったり。
電車で読むと、笑ってしまうので注意です。

津村記久子は初めて読みました。これからはまってしまいそうな予感。乾いたおかしみ、とでもいうのでしょうか。くせにはりそうです。

わたしはこれを電子書籍で読みました。この頃、なんだかんだ電子書籍を使ってしまってます。
なんといっても、目が疲れやすい私には文字を自由にかえられるのが一番便利です。

母のマンションにいったら、今年もイルミネーションが。
これはマンションの自治会の人が、ボランティアでやっているそうです。年々、きれいになっています。

気がつけば、もうすぐクリスマスです。早いね。