赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『青春ノ帝国』石川宏千花

2020-06-30 06:39:06 | その他

以前から石川宏千花の作品には注目していました。

エンターテイメントなのに、文学的な視点やこだわりを感じ、そこが好みだったのです。

今回、エンターテイメントではなく、真っ向勝負という感じの力強い、読み応えのある新刊がでました。

中学時代、クラスに認めてもらえない自分、そのくるしい時代をいきぬいた同志たちの回想・・・

頭でっかちで青くさい自分がかつてのわたしのようで、読んでいて胸がくるしくなりました。

苦しいときの生き延び方、みたいな読み方もできます。自分のことしか見えない時もあるけど、ちょっとまわりをみわたせば、同じような人がたくさんいるんだと。

すきな言葉はたくさんあるのですが、とくに後半、

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わたしは思った。これが生きることだ、と。

いま、わたしの目の前にあるこの〈さま〉こそが、生きていることの、形ある状態だ。

なんて惨めで、なんて底のなく、なんて救いがなく、そして美しいものなのだろう。

ーーー

このあたりは、心にしみました。どうしてこの言葉がでたか、ぜひ、読んでください。

ただ、実際の中学生向きかといえるかというと、そこはあやしくて、大人になりきれない大人たちにこそ読んで欲しい本かもしれません。

あすなろ書房は、大手ではないのですが、ドキッとするような、よみごたえのある作品をたくさんだしてますね。

佐藤まどか『アドリブ』もあすなろ書房でしたね。

 

昨日は、東京都多摩図書館に行きました。予約制。2時間で45人だったかな?

メールで申し込めます。

外のみどりが見える席を独り占めできて、資料もあたれて、とてもよかった。

少しずつ日常ばもどってはきていますが、増えて行く感染者の人数が心配です。

帰り、公園を歩きました。

カルガモが大人気。

ノウゼンカズラの回廊も八分咲きでした。

 


国立うちわ市

2020-06-28 15:16:52 | その他

東京の感染者、増えるばかりで心配です。とはいえ、近くには出かけてしまいます。

 

国立のギャラリービブリオでやっている「うちわ市」に行ってきました。

一軒家のギャラリーです。うちわ市は目玉イベント。毎年やってくれてます。

中はこんな感じ

まず入り口

レコード、朝丘めぐみが置いてあり、もろ昭和。おちつくなあ。

うちわはひとつ4500円。

これがすてき。だって、人気絵本作家が絵を描いてくれたうちわだから。

はたこうしろう 西村繁男 降矢なな 古内ヨシ・・・

初日は列ができて、人気のものは即、売り切れになるそうです。

あまりアップにして撮ってはいけないといあれたので、これくらい。でも、かわいさは伝わってきますよね。

両面書いてあるんですよ。4500円は安い。

降矢ななさんはスロバキアに住んでいるのに、どうして参加と聞いたら、ギャラリーのご主人と地元中学の新聞部でいっしょだったとか。地元の縁で参加してくれているんだって。すてきだなー。降矢さん、やさしい。

わたしはお目当ての作家さんは売り切れで今回はひとつも買いませんでしたが、三年前に買ったうちわは、額にいれてかざっています。

はたこうしろうさんの絵。空をとぶ女の子がいいよね。なんか物語の一ページみたいで、わくわくします。

帰り、ギャラリーをでたら、満開のあでやかなノウゼンカズラが見送ってくれました。

 

 

 


ドラえもんミュージーアム

2020-06-26 07:08:01 | その他

水曜日、梅雨の晴れ間、川崎市にある「ドラえもんミュージーアム」にいってきました。

おでかけはしたい、でも、感染はいやなので、すいたところに行こうということで、娘が提案。

予約制だし、すいているはずだと。

それがみごとにあたって、ほんと、混雑は無し。ちょうどいい距離をとった人数で見に行けて、少しほっとできていい時間でした。

ドラえもんを書いた藤子不二雄のことも、発想がでてこないときの悩みもいろいろわかりました。

原画もいっぱい見れました。

でも、やはりすごくよかったのは、お庭

どらえもんの舞台のどかんがあったり、どこでもドアがあったり。

インスタスポットがたくさんあって、小さな子がかけまわっていました。

レストランもかわいいメニューがいっぱい。

暗記パンというのもあったんですよ。

登戸駅から、バスでいったのですが、コロ助のがらのバスで、これもすいていました。

きっと、コロナでなければ人気なんでしょうけど。

ここでしか買えないお土産も売っていて、山のように買っている人がいました。

ずっと、仕事か買いものかお散歩だったので、気分転換できた一日でした。


小池アミイゴさん

2020-06-23 10:01:32 | その他

また宣伝ですみません。

来月発売の本

の絵を描いてくださった小池アミイゴさん。

羽田空港の旅する絵本なども手掛けてられて、人気アーティスト

インスタをやられていて、その絵がとてもいいです。↓

https://www.instagram.com/amigosairplane/

コロナ期間中、わたしはながめては、力をもらっていました。

ほっとする力です。なにげない植物のあたたかみをすごくよく表現されていてすてきだなっと。

また、コロナで学校が休みの間、お子さんとのかかわりも書いてらして、ふむふむと読みました。

おとうさん、子育て協力世代はいいですよね。

うちは、ワンオペ子育てでしたね。そういう時代でした。まわりもそうでしたし。

 


これから出る本

2020-06-22 09:41:16 | その他

新刊のお知らせです。自分のでーす。

幼年童話でフレーベル館からでます。7月17日発売予定!

ぼくとこぐまのほのぼのしながらも、ちょっとしんみり。最後は元気になる話です。それから、きっと、星を見たくなります。

星と音楽がからめてあります。というのも、昨年あたりからわたしのマイブームは、星、宇宙、でして、プラネタリウムにも何回か、足をはこびました。今、プラネタリウムはいろんなタイプがあるんですよね。

幼年童話はひざびさです。『カレー男がやってきた!』以来です。ただ、『カレー男がやってきた!』とはまったく違うタイプの作品。

このお話しの種はずいぶん長いこと、心の中にありました。

こうやって形にできてうれしーい。書き続けてきてよかった!

この本、編集者さんもとてもがんばってくれて、とても素敵な画家さんを選んでくれました。

小池アミイゴさん。

表紙の絵もすてきなんですが、中にもすてきな場面があるんですよ。中表紙もわたしは気にいってます。

物語がはじまりそうな予感がして。

表紙の空の黒のいろもきれいですよね。まっ黒ではないんですね。やわらかな黒なんです。

明日は、画家さんの小池アミイゴさんについて、もう少し書きます。