赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

文学座公演・ガリレイの生涯

2013-06-26 08:50:29 | 日記
ばたばたした毎日ですが、チケットを手配してもらえたので、見たかった舞台「ガリレイの生涯」千秋楽を見てきました。テレビで話題の福山がやっている「ガリレオ」は、原作ではこのガリレイ・ガリレオと似ているという設定だそうです。舞台を見た感じですと、全然違いますが。

舞台は、ガリレイの科学の真理を真摯に追求する姿勢と、聖書の見方を変えない古い体制との戦いが、派手ではなく心の奥底にせまってくるように演じられていました。
あの名セリフ「英雄のいない国は不幸だ!」「違う、英雄を必要とする国が不幸なのだ」も、生で聞くことができました。わたしが思ってよりも、ガリレイの言い方は、年齢を重ねた学者らしく、やわらかで押しつけがなく、それだけに胸に強く刻まれました。

  

<各新聞劇評で、高評価を得た作品です。
帰り道、星をながめてみたくなりましたが、東京は明るくて星がみえませんねーー。
ずっとこういう地で暮らしているのですが。

また、ついでに舞台話題をもうひとつ。
わたしの友人林田さんが参加している埼玉ゴールドシアター(65歳以上の高齢者劇団)は、蜷川さんの後押しもあり、パリ公演を成功させたようです。これも6月13日の朝日新聞夕刊に大好評だったと記事として載っていました。
年をとったからこそできる表現とめざして始められた劇団。
「80を超えても、台詞とか覚えられるの?」とわたしが失礼な問いをしたら、林田さんが「やろうと思えばできちゃうのよ」と苦笑ぎみに答えてくれました。
やろうと思うか、おもわないか、
あきらめるか、あきらめないか、
自分にもつきつけられた気がしました。
それにしても、80を超えてもどうどうと舞台が演じられるという報は、元気をもらえました。林田さんが舞台をふもうと思ったのは、介護疲れでぼろぼろになった頃。

わたしも、そろそろ逃げないでまず、「引越」とむきあわなければ。
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