赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

なみきビブリオバトルストーリー 発売

2017-06-30 08:51:22 | その他
見本など、なんどもお知らせしましたが、(暇か!)やっと本当に販売の運びとなりました。
本屋さん、どうかならべてくださるように! よろしくお願いします。m(_ _)m


この本をつくまでは、森川成美さんがうまく書いてくれています。ブログ、見てください。アンソロジー、つくりあげるまで、試行錯誤ありました。

おまけに、ビブリオバトルは作中でどなたかの本を取り上げなければなりません。だから、本を一から読み直したりしました。
わたしは、男子が好きそうな人気シリーズを取り上げましたが、シリーズだから読みのに時間がかかりました。(^_^;)けど、読んでいてたのしかった。この本は、わたしが小学生の時にもどって、読みたかった本です。

偶然、その場で声をかけあった四人て企画からねってつくったのですが、思わぬ発見の連続でした。さ・え・ら書房さんは、とてもこちらの気持ちを尊重してくれ、なおかく意見はするどくいってくれて、やりやすいところでした。たくさんメールしあって、終わってみれば、どれもいい時間です。

その四人で先日、打ち上げをしました。粕谷さんもまじえてです。国分寺の胡桃堂喫茶室に行きました。最近、アサココでも大きく取り上げられて、国分寺での名所みたいなところなのですが、ランチのメニューがちょっとばかし・・・・・・だったかな。

昭和の香りがする店内で飲んだお茶がおいしかった。

ということで、『なみきビブリオバトル・ストーリー』よろしくお願いします。

また、おじいちゃんが新しい病院に転院しました。お庭に咲いている紫陽花がとてもきれい。
落ち着いていてとてもいい病院です。


半夏生も

どうか、どうか、よくなって、この散歩道にこられますように。


映画『怪物はささやく』

2017-06-24 22:19:38 | その他
この映画が上映されていると聞いて、どうしても見に行きたくて、有楽町まで行ってきました。
現作は、課題図書にもなった児童書のベストセラー『怪物はささやく』シヴォーン・ダウド原案パトリック・ネス著です。どうしてふたりかというと、ダウトは、ガンに冒されてなくなってしまため、合作という形になったそうです。

物語も生と死がせめぎあう、重厚なファンタジー。読みごたえあります。太鼓判をおしたい。そして映画化もCDで怪物の迫力もだしてあって、大満足って感じです。


少年は悪夢にうなされていました。12時7分に怪物がやってきて、物語を聞かせるといいます。
三つの物語。四ッつめは、おまえが話せといいます。

原作とは少しちがうところもあるのですが、アニメーションになっている物語部分がきれいでした。物語の意味するところは、まさに原作どおりなので、とてもこの作品らしい出来て、大満足です。

また、主人公の少年がイメージ通り。
やせていて、目が顔からはみだしそうに大きくて、ちょっと気むずかしそうで、はかなげです。不安な演技がとても上手で、見ていて胸にせまってきました。こんなにもぴったりな人物がいるんですね。

ただ、帰ってきたら、小林麻央さんがお亡くなりになったというニュースが流れていてびっくりというか、がっくり。かわいい子どもを置いてくなんて残念でたまらなかったでしょう。どんなにか生きたかったでしょう。

この映画(原作)の中でも、おかあさんは亡くなってしまいます。子どもが家族の病気とどう向きあるかというテーマの映画を見た日に、麻央ちゃんの訃報で、ちょっと重なるようで、ドッキリしてしまいました。


マンガ『重版出来』9

2017-06-21 07:55:58 | その他
このごころ、ずっと義父の病院や施設探しをしていました。でも、それがやっと良い方向にいきだしたので、今、ほっとしています。ホント、今の病院事情、介護施設事情、大変です。(>_<)けど、いいところが見つかってよかった。

さて、ひさびさマンガをよみました。

業界マンガです。新人編集者、こころの奮闘記。春にでた9巻

中田伯がとうとうデビューしましたが、まだまだいろんなドラマがありそう。
デビューが決まって出て行ったアシスタントたちに、ベテランの三蔵山先生がつぶやきます。
「かわいい我が子を千尋の谷に落とすような気持ちだよ」と。

わたしが今回、とくに気にいったのは、66ページ。アシスタントでいいって、一度は思った作家が、「自分しかかけない漫画がきっとある」と思い直したところ。

また、作家と作家が近づきすぎるのは、要注意だ。ガラスとガラスをぶつけるようなものだから。など、編集社ならではの言葉がつまっています。

漫画の編集、ほんとうにこんなに熱いのかな。
うーん。売れている人にとっては・・・・・・かもしれません。けど、わたしはとても励まされました。
そういうことで、重版出来、10巻、待ち遠しいです。

他にひさびさ、松本大洋のピンポンを読み直したりもしました。どうしてでしょう。この頃、漫画のほうが夢中になれる。これから、本は漫画に凌駕される??? いやいや・・・。

『時知らずの庭』小森香折

2017-06-18 07:15:06 | その他
すてきな作品に出会いました。

庭をめぐる、リスの庭師のかわいい短編連作です。
安房直子さんのようなすてきな世界がひろがっていました。
アワイキタイ草、モドリ虫、作中にでてくる空想の花や虫がおもしろく、どんな花なのか、虫なのか想像しながら読みました。

最近、児童書はいじめや家族の問題を扱うのが多く、そういうのはそれでおもしろいけれど、やはり児童書として立原えりかさんあたりから流れをひくメルヘンぽい作品もなくなってほしくなりです。
自分がいま、庭にこっているから余計、庭というテーマにひかれたのかもしれません。

うちの庭は、今、ヤマボウシが白い十字の花をつけています。

リリフランキー太宰を読む

2017-06-17 08:31:03 | その他
三鷹は太宰治が暮らした街ということで、それにちなんだイベントや町おこしがおこなわれています。
そのひとつ、太宰を聞く!という朗読会に行ってきました。
今回のゲストは、リリーフランキーさんです。もう、17回目。これまでの豊川悦司さんをはじめ、多才なゲストが呼ばれています。下のちらしはゆがんでスキャンしたわけでなく、ななめになっているデザインです。念のため。

読んだのは、『チャンス』『桜桃』などでした。
ただ、わたしは朗読とは相性が悪く、どうも眠くなってしまって、眠さをがまんしたのですが、途中、思い出せないことがあり、それはきっと・・・・・・。ごめんなさいです。

リリーさんは、自然体で演出もなく、たんたんと読む手法をとっていました。それでも、ふわっと包み込むようなぬくもりがある声でした。体にやさしく入ってきました。
リリーさんは、演技でもそうですが、ムリに力をいれないところ、対抗心をもたなそうな雰囲気などに、人にまねできない魅力があるのでしょう。

太宰治の文章はとてもきれいでしたが、内容は「女性をどう思っているんだろう」って感じるところもあり、わたしはうーん、かもしれません。


話は変わって今年は庭木がとてもよく花をつける当たり年です。
玄関先のクチナシも、とてもいっぱい咲きました。あと、もう少したのしめそう。