伊藤ファミリーBLOG

「緑のgoo!」のテンプレートに変えてみました!
(注:コメントスパム・TBスパムは予告なく削除させていただきます)

【今日の聖句】 2018/06/23

2018-06-23 05:50:19 | 今日の聖句
ガラテヤの信徒への手紙 5:16 新共同訳‬‬

「わたしが言いたいのは、こういうことです。霊の導きに従って歩みなさい。そうすれば、決して肉の欲望を満足させるようなことはありません。」

主イエスの十字架を信じ救われ、聖なる者とされた私たちは、再び肉の欲望の奴隷となって罪の生活に戻ることのないように、聖霊なる神様の導きに従って日々歩むことが大切です。罪から遠ざかり、きよい神の霊を宿す宮となり、麗しい御霊の実を結ぶ私たちでありますように。

http://bible.com/1819/gal.5.16.新共同訳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【COGHCC聖書通読】 2018/06/22

2018-06-22 07:35:08 | 一日一章・聖書通読日記
エゼキエル書 31:1-6

第十一年の三月一日に主の言葉がわたしに臨んだ、 「人の子よ、エジプトの王パロと、その民衆とに言え、あなたはその大いなること、だれに似ているか。 見よ、わたしはあなたをレバノンの香柏のようにする。麗しき枝と森の陰があり、たけが高く、その頂は雲の中にある。 水はこれを育て、大水がこれを高くする。その川々はその植えた所をめぐって流れ、その流れを野のすべての木に送る。 これによってそのたけは、野のすべての木よりも高くなり、その育つとき多くの水のために枝葉は茂り、枝は伸び、 その枝葉に空のすべての鳥が、巣をつくり、その枝の下に野のすべての獣は子を生み、その陰にもろもろの国民は住む。」

新改訳聖書では、31章の冒頭はアッシリヤをレバノンの香柏にたとえたように訳していますが、多くの翻訳ではここはエジプトと訳しており、前後の文脈から考えてもその方が理にかなっています。レバノン杉は中近東地方では最も高い木で、ソロモンの神殿にも多用された最高級の建築資材です。エジプトはナイル川の豊かな流れによってレバノン杉のように高く生育し、多くの国民を養う大国となりました。しかしエジプトを繁栄に導いたのは、ナイル川そのものではなく、大自然をも支配される神様です。私たちの置かれた環境も、その背後に働かれる神様のご計画の内にあることを覚えて、数々の恵みで満たしてくださる神様に感謝し、御心に聞き従う私たちでありますように。

http://bible.com/81/ezk.31.1-6.ja1955

*****

エゼキエル書 31:7-11

「これはその大きなことと、その枝の長いことによって美しかった。その根を多くの水に、おろしていたからである。 神の園の香柏も、これと競うことはできない。もみの木もその枝葉に及ばない。けやきもその枝と比べられない。神の園のすべての木も、その麗しきこと、これに比すべきものはない。 わたしはその枝を多くして、これを美しくした。神の園にあるエデンの木は皆これをうらやんだ。 それゆえ、主なる神はこう言われる、これは、たけが高くなり、その頂を雲の中におき、その心が高ぶりおごるゆえ、 わたしはこれを、もろもろの国民の力ある者の手に渡す。彼はこれに対してその悪のために正しい処置をとる。わたしはこれを追い出した。」

神様がエジプトを繁栄させてくださり、神の園にある木々にたとえられた全世界の人々が羨むほどとなりましたが、当の本人であるエジプトとその王はその事実に気付かず、むしろ自分の力で勝ち取ったのだと驕り高ぶった心に対し、神様はその悪に報いて正しい処置をとると断言されました。神様を認めないことは罪であるのに、この世の人々はこれを罪だと気付いていません。どうか一人でも多くの人が真実に目が開かれ、まことの救いを得ることができるよう福音宣教に励む私たちでありますように。

http://bible.com/81/ezk.31.7-11.ja1955

*****

エゼキエル書 31:12-14

「もろもろの国民の最も恐れている異邦人はこれを切り倒して捨てる。その枝はもろもろの山と、すべての谷とに落ち、その枝葉は砕けて、地のすべての流れにあり、地のすべての民は、その陰を離れて、これを捨てる。 その倒れた所に、空のもろもろの鳥は住み、その枝の上に、野のもろもろの獣はいる。 これは水のほとりのすべての木が、その高さのために誇ることなく、その頂を雲の中におくことなく、水に潤う木が、みずから高ぶり立つことのないためである。これらは皆、死に渡され、下の国に入り、穴に下る者と共に他の人々のうちにいる。」

レバノン杉のように立派に生育し、他の国々の羨望の眼差しの的となったエジプトがまさか滅びるとは、当時の人々は想定し得なかったことでしょう。しかし難攻不落の要塞都市エルサレムをバビロンが壊滅させるよりも半年以上前に、神様はエジプトの滅亡を預言されました。それはエジプトの驕り高ぶりを裁くためだけではなく、その没落を目の当たりにした人々が、エジプトのように心に驕り高ぶって滅ぼされないための教訓です。

http://bible.com/81/ezk.31.12-14.ja1955

*****

エゼキエル書 31:15-18

「主なる神はこう言われる、これが陰府に下る日にわたしが淵をこれがために悲しませ、その川々をせきとめるので、大水はとどまる。わたしはレバノンを、これがために嘆かせ、野のすべての木を、これがために衰えさせる。 わたしがこれを穴に下る者と共に陰府に落す時、もろもろの国民をその落ちる響きのために、打ち震えさせる。そしてエデンのすべての木、レバノンのすぐれて美しいもの、すべて水に潤うものは、下の国で慰められる。 彼らもこれと共に陰府に下り、つるぎで殺された者のところに至る。まことにもろもろの国民のうちで、その陰に住んだ者も滅びる。 エデンの木のうちで、その栄えと大いなることで、あなたはどれに似ているのか。あなたはこのように、エデンの木と共に、下の国に落され、つるぎで殺された者と共に、割礼を受けない者のうちに住む。これがパロとその民衆であると、主なる神は言われる」。

ピラミッドを見ればわかるように、エジプトの人々は死後の世界に驚くほど興味を持つ人々でした。死んだ後もこの世と同じように幸せに生活できるようにと、生前に莫大な費用と時間をかけて巨大なピラミッドを建造し、その遺体をミイラにし、数多くの副葬品を備えて共に埋葬しました。しかしどれほど死後に備えても、己の力に頼り神様を認めない者は、罪人たちと同様に陰府に下って永遠の滅びに至るだけだと主は言われます。私たちは何のために生きているのか、生前の時間をどのように過ごすか、見当違いの生き方を貫いて与えられた時間を無駄にしてはなりません。

http://bible.com/81/ezk.31.15-18.ja1955
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【今日の聖句】 2018/06/22

2018-06-22 06:35:13 | 今日の聖句
詩編 119:114 新共同訳‬‬

「あなたはわたしの隠れが、わたしの盾
 御言葉をわたしは待ち望みます。」

神様は悪から身を守る隠れ家、また盾となって、サタンの攻撃から私たちをかくまってくださいます。罪の世にあって罪に汚れず、きよい心を保つために、義なる神様の御言葉を待ち望む私たちでありますように。

http://bible.com/1819/psa.119.114.新共同訳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【COGHCC聖書通読】 2018/06/21

2018-06-21 07:30:20 | 一日一章・聖書通読日記
エゼキエル書 30:1-8

主の言葉がわたしに臨んだ、 「人の子よ、預言して言え、主なる神はこう言われる、嘆け、その日はわざわいだ。 その日は近い、主の日は近い。これは雲の日、異邦人の滅びの時である。 つるぎがエジプトに臨む。エジプトで殺される者の倒れる時、エチオピヤには苦しみがあり、その財宝は奪い去られ、その基は破られる。 エチオピヤ、プテ、ルデ、アラビヤ、リビヤおよび同盟国の人々は、彼らと共につるぎに倒れる。 主はこう言われる、エジプトを助ける者は倒れ、その誇る力はうせる。ミグドルからスエネまで、人々はつるぎによってそのうちに倒れると主なる神が言われる。 それは荒れて、荒れはてた国々のうちにあり、その町々は荒れた町々のうちにある。 わたしがエジプトに火を送り、これを助ける者が皆滅びる時、彼らはわたしが主であることを知る。」

神様はエゼキエルに、大国エジプトがバビロンによって滅ぼされ、エジプトと同盟関係にあった近隣諸国も痛手を受けることを預言して、この災いの日を嘆くようにと命じられました。主はこの日を「異邦人の滅びの時」と呼び、これらのことが実際に現実のものとなるとき、人々はまことの神、主がこれをなさったのだと知るようになると告げられました。これは当時のエジプトと周辺諸国のことだけを指すのではなく、やがて来たる世の終わり、主イエスが再臨される日に起こるべきことも予表したものです。まことの神、主に信頼せず、この世の力に寄り頼む者は、この世の終わりと共に滅びてしまいます。その日になって主の預言がまことであったと後悔することのないように、きょう、御声を聞いたならば、心を頑なにせず主に立ち返る者が一人でも起こされるようにと願います。

http://bible.com/81/ezk.30.1-8.ja1955

*****

エゼキエル書 30:13-19

「主なる神はこう言われる、わたしは偶像をこわし、メンピスで偶像を滅ぼす。エジプトの国には、もはや君たる者がなくなる。わたしはエジプトの国に恐れを与える。 わたしはパテロスを荒し、ゾアンに火を放ち、テーベにさばきをおこない、 わたしの怒りを、エジプトの要害であるペルシゥムに注ぎ、テーベの群衆を断ち、 エジプトに火を下す。ペルシゥムはいたく苦しみ、テーベは打ち破られ、その城壁は破壊され、 オンとピベセテの若者はつるぎに倒れ、女たちは捕え移される。 わたしがエジプトの支配を砕く時、テパネスでは日は暗くなり、その誇る力は絶え、雲はこれをおおい、その娘たちは捕え移される。 このようにわたしはエジプトにさばきを行う。そのとき彼らはわたしが主であることを知る」。

神様のエジプトに対する裁きは、エジプト国内にある様々な偶像の神々と、それらを祀る都市と、偶像の神々に仕える者たちに対する裁きでもありました。日本にも八百万の神々と呼ばれるものがありますが、エジプトも負けず劣らず、天体や森羅万象、様々な生物などを神々として拝む国で、この箇所に名前が出てくる町には、これらのエジプトの神々を祀る宮がありました。神様はご自身が、神々と呼ばれるすべてのものに勝るまことの神であることを知らしめるために、多くの守護神を持つエジプトを滅ぼされたのです。耳があっても聞こえず、手があっても何事も為し得ない偶像の神々に頼るおろかさに気付き、この世を統べ治められるまことの神、主に寄り頼む私たちでありますように。

http://bible.com/81/ezk.30.13-19.ja1955

*****

エゼキエル書 30:20-26

第十一年の一月七日に主の言葉がわたしに臨んだ、 「人の子よ、わたしはエジプトの王パロの腕を折った。見よ、これは包まれず、いやされず、ほうたいをも施されない。それは強くなって、つるぎを執ることができない。 それゆえ、主なる神はこう言われる、見よ、わたしはエジプトの王パロを攻め、その強い腕と、折れた腕とを共に折り、その手からつるぎを落させる。 わたしはエジプトびとを、もろもろの国民の中に散らし、国々に散らす。 わたしはバビロンの王の腕を強くし、わたしのつるぎを、その手に与える。しかしわたしはパロの腕を折るゆえ、彼は深手を負った者のように、彼の前にうめく。 わたしがバビロンの王の腕を強くし、パロの腕がたれる時、彼らはわたしが主であることを知る。わたしがわたしのつるぎを、バビロンの王に授け、これをエジプトの国に向かって伸べさせ、 わたしがエジプトびとを、もろもろの国民の中に散らし、国々に散らす時、彼らはわたしが主であることを知る」。

先の預言はエゼキエルが召命されてから27年目の1月1日に臨んだ御言葉でしたから、それから遡ること16年、あと半年ほどでエルサレムが陥落するというタイミングで、神様はエゼキエルにエジプトがバビロンによって滅ぼされるとの預言を語られました。実際にはこの後バビロンはツロに侵攻するため、まだ多くの日を経なければなりませんでしたが、神様の目は遠い将来までも見通され、後の日に必ず起こるべきことを、御言葉を通して私たちに警告されています。その日がまだ先の話だと思って油断することなく、ある日突然、世の終わりが来てもうろたえることのないように、日々身を慎んで御言葉の前に遜り、神の義ときよさに与らせていただいて主の再臨の日に備える私たちでありますように。

http://bible.com/81/ezk.30.20-26.ja1955
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【今日の聖句】 2018/06/21

2018-06-21 06:35:25 | 今日の聖句
マタイによる福音書 28:19-20 新共同訳‬‬

「だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、 あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」

十字架の死からよみがえられたイエス様が、天に昇られる前に最後に弟子たちに命じられた大宣教命令は、今の私たちに対しても有効です。主が世の終わりまでいつも共にいてくださるとの約束に寄り頼み、一人でも救いに与ることのできるよう福音宣教に励み、御言葉の教えを守り行う私たちでありますように。

http://bible.com/1819/mat.28.19-20.新共同訳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【COGHCC聖書通読】 2018/06/20

2018-06-20 07:45:12 | 一日一章・聖書通読日記
エゼキエル書 29:1-5

第十年の十月十二日に、主の言葉がわたしに臨んだ、 「人の子よ、あなたの顔をエジプトの王パロに向け、彼とエジプト全国に対して預言し、 語って言え。主なる神はこう言われる、エジプトの王パロよ、見よ、わたしはあなたの敵となる。あなたはその川の中に伏す大いなる龍で、『ナイル川はわたしのもの、わたしがこれを造った』と言う。 わたしは、かぎをあなたのあごにかけ、あなたの川の魚を、あなたのうろこにつかせ、あなたと、あなたのうろこについているもろもろの魚を、あなたの川から引きあげ、 あなたとあなたの川のもろもろの魚を、荒野に投げ捨てる。あなたは野の面に倒れ、あなたを取り集める者も、葬る者もない。わたしはあなたを地の獣と空の鳥のえじきとして与える。」

神様がエゼキエルにエジプトに対する裁きの第一の預言を授けられたのはゼデキヤの治世10年目の10月ですから、エルサレムがバビロン軍に包囲されて約1年経った後のことです。神様は南ユダ王国が救援を求めていたエジプトを裁くと告げられました。その理由は、エジプトの王パロが、自分がナイル川を造ったと豪語していたからです。エジプトは砂漠地帯の中にありますが、ナイル川流域だけが緑の青々と茂る栄えた地域でした。ですからエジプト人はナイル川なしには生きてゆけないのです。そのナイル川を自分が造ったと言って所有権を主張するパロに対し、天地万物を造られたまことの神様がパロの傲慢を裁かれたのです。神様はパロをナイル川に住む龍にたとえて、川から引きずり出し、荒野に投げ捨てると言われました。聖書の中で龍はサタンの化身を意味しますから、神様はパロの傲慢の中にサタンを見出し、その悪に報いられるのです。事実、当時のエジプト王であったホフラはクーデターに遭い、その死骸は荒野に投げ捨てられて、王族のミイラの中にも存在しないそうです。傲慢は神様の忌み嫌われる罪、サタンの心と変わらないことに、私たちは十分に注意を払わなければなりません。

http://bible.com/81/ezk.29.1-5.ja1955

*****

エゼキエル書 29:6-10

「そしてエジプトのすべての住民はわたしが主であることを知る。あなたはイスラエルの家に対して葦のつえであった。 彼らがあなたを手にとる時、あなたは折れ、彼らの肩はことごとく裂ける。彼らがまたあなたに寄りかかる時、あなたは破れ、彼らの腰をことごとく震えさせる。 それゆえ、主なる神はこう言われる、見よ、わたしはつるぎをあなたに持ってきて、人と獣とをあなたのうちから断つ。 エジプトの地は荒れて、むなしくなる。そして彼はわたしが主であることを知る。あなたは『ナイル川はわたしのもの、わたしがこれを造った』と言っているゆえに、 見よ、わたしはあなたとあなたの川々の敵となって、エジプトの地をミグドルからスエネまで、エチオピヤの境に至るまで、ことごとく荒し、むなしくする。」

神様はエジプトを葦にたとえて、実に頼りない存在であることを示されました。エジプトの葦にはナイフのような葉があり、葦を杖として寄りかかったときに折れると、その葉が寄りかかった人の身を傷つけることから、バビロンの支配から逃れようとしてエジプトに頼ったユダの国が被害を被ることをたとえで表現されたのです。事実、バビロンの大軍に包囲されたエルサレムの人々がエジプトに援軍を要請しても、弱体化したエジプトは他国のために出兵することなく、エルサレムを見殺しにしたのです。自分がナイル川を造ったなどと豪語しながら、同盟国の援軍要請にも応えられないエジプトを滅ぼすと、神様は預言されました。大言壮語する身の程知らずの者は、神様の裁きの対象となってしまいますから、私たちは自らの言動に気を付けなければなりません。

http://bible.com/81/ezk.29.6-10.ja1955

*****

エゼキエル書 29:17-21

「第二十七年の一月一日に、主の言葉がわたしに臨んだ、 「人の子よ、バビロンの王ネブカデレザルは、その軍勢をツロに対して大いに働かせた。頭は皆はげ、肩はみな破れた。しかし彼もその軍勢も、ツロに対してなしたその働きのために、なんの報いをも得なかった。 それゆえ、主なる神はこう言われる、見よ、わたしはバビロンの王ネブカデレザルに、エジプトの地を与える。彼はその財宝を取り、物をかすめ、物を奪い、それをその軍勢に与えて報いとする。 彼の働いた報酬として、わたしはエジプトの地を彼に与える。彼らはわたしのために、これをしたからであると、主なる神は言われる。 その日、わたしはイスラエルの家に、一つの角を生じさせ、あなたの口を彼らのうちに開かせる。そして彼らはわたしが主であることを知る」。

時代は流れ、エゼキエルが預言者として召されてから第27年目の正月に、神様はエジプトをバビロン王の報酬として渡すと預言されました。この間に何が起きたかというと、既にエルサレムは滅ぼされ、次にバビロンが矛先を向けたのは海洋都市ツロでした。しかし地中海に浮かんだ島であったツロ陥落までは13年を要し、その間に人々は資産を他の島々に移していたため、ネブカデネザル王がツロの市街地に入ったときには既にもぬけの殻で、何一つ戦利品を獲ることができませんでした。13年間も戦士たちに苦労をかけたことを、頭は禿げ、肩は疲れたと表現していますが、骨折り損のくたびれ儲けとなってしまったバビロンに対し、神様はツロの財宝の代わりにエジプトを戦利品として与えると告げられたのです。なぜ神様はそこまでバビロンに目をかけてくださったのか、それは神様が世の国々の罪を裁く実働部隊としてバビロンを用いられたからです。たとい罪の中にあっても、主の御心を実現するために用いた者にはその報酬を与える神様は実に恵み深いお方です。もちろん罪の中にとどまっているならば、最後には自らが滅ぼされてしまいますから、神様の忍耐と憐れみに与っているうちに、私たちは罪を悔い改めて主に立ち返らなければなりません。

http://bible.com/81/ezk.29.17-21.ja1955
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【今日の聖句】 2018/06/20

2018-06-20 06:45:38 | 今日の聖句
ヘブライ人への手紙 4:16 新共同訳
「だから、憐れみを受け、恵みにあずかって、時宜にかなった助けをいただくために、大胆に恵みの座に近づこうではありませんか。」

神様の憐れみと恵みの座は、真の救いを求めて神に近付くすべての人に開かれています。身に覚えのある過去の過ちも、気付かずに見過ごしている罪をも心から悔い改め、きよめと赦しを真摯に求めて神に近付く私たちでありますように。

http://bible.com/1819/heb.4.16.新共同訳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【COGHCC聖書通読】 2018/06/19

2018-06-19 07:45:14 | 一日一章・聖書通読日記
エゼキエル書 28:1-5

主の言葉がわたしに臨んだ、 「人の子よ、ツロの君に言え、主なる神はこう言われる、あなたは心に高ぶって言う、『わたしは神である、神々の座にすわって、海の中にいる』と。しかし、あなたは自分を神のように賢いと思っても、人であって、神ではない。 見よ、あなたはダニエルよりも賢く、すべての秘密もあなたには隠れていない。 あなたは知恵と悟りとによって富を得、金銀を倉にたくわえた。 あなたは大いなる貿易の知恵によってあなたの富を増し、その富によってあなたの心は高ぶった。」

ツロの罪は、自らを神として驕り高ぶる心です。私たち人間は神様によって造られた被造物に過ぎない存在であるのに、造り主なる主を忘れ、自分が神にとって替わろうとする人間中心の考え方は、神様が最も忌み嫌われることです。それは神の御使の筆頭でありながら、自ら神になり替わろうとして地に落とされたサタンと全く同じです。ツロの人々は巧みな操船技術と交易を盛んに行う知恵を授かりながら、それらの良い賜物を正しく用いず、この世の富に目がくらんで私腹を肥やし、神にとって替わろうとする罪に溺れてしまいました。私たちは神様から授けられた賜物を管理し、正しく用いることが求められています。

http://bible.com/81/ezk.28.1-5.ja1955

*****

エゼキエル書 28:6-10

「それゆえ、主なる神はこう言われる、あなたは自分を神のように賢いと思っているゆえ、 見よ、わたしは、もろもろの国民の最も恐れている異邦人をあなたに攻めこさせる。彼らはつるぎを抜いて、あなたが知恵をもって得た麗しいものに向かい、あなたの輝きを汚し、 あなたを穴に投げ入れる。あなたは海の中で殺された者のような死を遂げる。 それでもなおあなたは、『自分は神である』と、あなたを殺す人々の前で言うことができるか。あなたは自分を傷つける者の手にかかっては、人であって、神ではないではないか。 あなたは異邦人の手によって割礼を受けない者の死を遂げる。これはわたしが言うのであると、主なる神は言われる」。

自らを神に等しい者とみなして心に驕り高ぶったツロの人々に対し、神様は世界の国々が恐れる、神をも恐れね異邦人を送り、その資産を奪い、割礼を受けない者として非業の死を遂げさせると預言されました。それでもお前たちは、自分のいのちを奪う者に向かって、自分は神に等しい者だと言えるのかと主は問われます。私たちが真に恐れるべきは、この世のいのちを奪う者ではなく、永遠のいのちを賜り、魂を生かすことのできる創造主なる神様ただお一人です。

http://bible.com/81/ezk.28.6-10.ja1955

*****

エゼキエル書 28:11-15

「また主の言葉がわたしに臨んだ、 「人の子よ、ツロの王のために悲しみの歌をのべて、これに言え。主なる神はこう言われる、あなたは知恵に満ち、美のきわみである完全な印である。 あなたは神の園エデンにあって、もろもろの宝石が、あなたをおおっていた。すなわち赤めのう、黄玉、青玉、貴かんらん石、緑柱石、縞めのう、サファイヤ、ざくろ石、エメラルド。そしてあなたの象眼も彫刻も金でなされた。これらはあなたの造られた日に、あなたのために備えられた。 わたしはあなたを油そそがれた守護のケルブと一緒に置いた。あなたは神の聖なる山にいて、火の石の間を歩いた。 あなたは造られた日から、あなたの中に悪が見いだされた日まではそのおこないが完全であった。」

神様はエゼキエルに、滅び行くツロの王たちのために哀歌を歌えと命じられました。ツロは神様の恵みと憐れみにより豊かになりました。この哀歌で歌われている、知恵に満ち、諸々の宝石や金によって飾られ美の極みを得たツロの王とは、ダビデとソロモンの時代に親交の深かったツロの王ヒラムを指したものと思われます。ヒラムはソロモン王の即位の時、ダビデにこのような賢い子を授かったと神様をほめたたえたほど、信仰の篤い王でした。そして神殿建築や公共事業のために惜しみなく協力し、そのときの貿易によって巨万の富を築きました。神様はヒラムの信仰に、経済的祝福をもって応えてくださったのです。私たちも信仰によって神の民イスラエルと共存するならば、神様の豊かな祝福に与ることができます。

http://bible.com/81/ezk.28.11-15.ja1955

*****

エゼキエル書 28:16-19

「あなたの商売が盛んになると、あなたの中に暴虐が満ちて、あなたは罪を犯した。それゆえ、わたしはあなたを神の山から汚れたものとして投げ出し、守護のケルブはあなたを火の石の間から追い出した。 あなたは自分の美しさのために心高ぶり、その輝きのために自分の知恵を汚したゆえに、わたしはあなたを地に投げうち、王たちの前に置いて見せ物とした。 あなたは不正な交易をして犯した多くの罪によってあなたの聖所を汚したゆえ、わたしはあなたの中から火を出してあなたを焼き、あなたを見るすべての者の前であなたを地の上の灰とした。 もろもろの民のうちであなたを知る者は皆あなたについて驚く。あなたは恐るべき終りを遂げ、永遠にうせはてる」。

神様の祝福によって豊かになったツロでしたが、ヒラムの死後その信仰は継承されることなく、まことの神様にではなくむしろこの世の富に頼るようになり、貿易により暴利を貪るようになりました。そして豊かな経済力と独占的な貿易を背景に驕り高ぶり、自らを神とする罪に染まってしまいました。それ故、神様はツロを裁き、火で焼いて灰に化すと預言されました。この世の富や美しさは束の間で、やがて朽ち果て消えゆくものに過ぎません。私たちが真に追い求めるべきものは、朽ちず錆びず永遠に変わることのない信仰という天の宝です。

http://bible.com/81/ezk.28.16-19.ja1955

*****

エゼキエル書 28:20-24

「主の言葉がわたしに臨んだ、 「人の子よ、あなたの顔をシドンに向け、これに向かって預言して、 言え。主なる神はこう言われる、シドンよ、見よ、わたしはあなたの敵となる、わたしはあなたのうちで栄えをあらわす。わたしがシドンのうちにさばきをおこない、そのうちにわたしの聖なることをあらわす時、彼らはわたしが主であることを知る。 わたしは疫病をこれに送り、そのちまたに流血を送る。その四方からこれに臨むつるぎによって殺される者がその中に倒れる時、彼らはわたしが主であることを知る。 イスラエルの家には、もはや刺すいばらはなく、これを卑しめたその周囲の人々のうちには、苦しめるとげもなくなる。こうして彼らはわたしが主であることを知るようになる。」

ツロに続いてシドンに対する裁きの預言が記されています。シドンはツロから北に30キロほど離れた地中海沿岸の都市で、悪妻として有名なアハブ王の妻イゼベルの出身地です。彼女がイスラエルに持ち込んだ偶像礼拝に対し、イスラエルの家にはもはや刺す棘はなくなり、わたしが主であることを知るようになると預言されました。世の終わりにはすべての偶像礼拝は取り除かれ、まことの神、主だけが栄光をお取りになります。

http://bible.com/81/ezk.28.20-24.ja1955

*****

エゼキエル書 28:25-26

「主なる神はこう言われる、わたしがイスラエルの家の者を、その散らされたもろもろの民の中から集め、もろもろの国民の目の前で、彼らにわたしの聖なることをあらわす時、彼らはわたしが、わがしもべヤコブに与えた地に住むようになる。 彼らはそこに安らかに住み、家を建て、またぶどう畑を作る。かつて彼らを卑しめたすべての隣り人たちに対して、わたしがさばきを行う時、彼らは安らかに住む。こうして彼らは、わたしが彼らの神、主であることを知る」。

イスラエルを取り巻くすべての敵国が裁かれ、諸々の国の前で神様がそのきよさと栄光を現されるとき、神様は再びイスラエルを集め、神の民を卑しめたすべての隣人たちに対して裁きを行い、ヤコブに与えた約束の地にイスラエルは安らかに住むようになると言われます。ここで大切なことは、裁きを行うのは人ではなく、主なる神様であることです。たとい神様の約束であっても、それを自分の力で強引に引き寄せてしまうならばもはや祝福ではなくなり、むしろ裁かれる対象となってしまいます。私たちはすべてを主に委ねてひたすら待ち望む信仰を身に付けることが求められています。

http://bible.com/81/ezk.28.25-26.ja1955
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【今日の聖句】 2018/06/19

2018-06-19 06:35:00 | 今日の聖句
イザヤ書 40:31 新共同訳

「主に望みをおく人は新たな力を得
 鷲のように翼を張って上る。
 走っても弱ることなく、
 歩いても疲れない。」

私たちの希望が自分の願望から出たものならば、その道が断たれたときに立ち直ることが困難です。主に在って抱く希望は、たとい絶望しても失望に終わることなく、忍耐と練達を経て新たな力を得ることを学びます。何事も自分の頑張りで解決するのではなく、御霊の風に翼を張って上る私たちでありますように。

http://bible.com/1819/isa.40.31.新共同訳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【COGHCC聖書通読】 2018/06/18

2018-06-18 08:05:37 | 一日一章・聖書通読日記
エゼキエル書 27:1-7

「主の言葉がわたしに臨んだ、 「人の子よ、ツロのために悲しみの歌をのべ、 海の入口に住んで、多くの海沿いの国々の民の商人であるツロに対して言え、主なる神はこう言われる、ツロよ、あなたは言った、『わたしの美は完全である』と。 あなたの境は海の中にあり、あなたの建設者はあなたの美を完全にした。 人々はセニルのもみの木であなたのために船板を造り、レバノンから香柏をとって、あなたのために帆柱を造り、 バシャンのかしの木で、あなたのためにかいを造り、クプロの島から来る松の木に象牙をはめて、あなたのために甲板を造った。 あなたの帆はエジプトから来るあや布であって、あなたの旗に用いられ、あなたのおおいはエリシャの海岸から来る青と紫の布である。」

ツロの罪は「私の美は完全である」と、自らの繁栄を誇り、傲慢になったことでした。ここでツロの船が最高級の材質で造られていたことを物語っていますが、これは海洋貿易で栄えたツロの栄華を、豪華な船にたとえた比喩でもあります。しかし人間の考える完全は、神様の完全には到底及ばないものです。そのことを忘れ、私は完璧だと自惚れる者は、神様から裁きを受けることになります。現代の無神論者や人間至上主義の考え方にも同じ傾向がありますから、私たちはそのようなこの世的の思想に惑わされないよう、注意を払わなければなりません。

http://bible.com/81/ezk.27.1-7.ja1955

*****

エゼキエル書 27:8-11

「あなたのこぎ手は、シドンとアルワデの住民、あなたのかじとりは、あなたのうちにいる熟練なゼメルの人々である。 ゲバルの老人たち、およびその熟練な人々は、あなたのうちにいて漏りを繕い、海のすべての船およびその船員らはあなたのうちにいて、あなたの商品を交易する。 ペルシャ人、ルデびと、プテびとはあなたの軍に加わって、あなたの戦士となる。彼らはあなたのうちに、盾とかぶとを掛け、あなたに輝きをそえた。 アルワデとヘレクの人々は、あなたの周囲の城壁の上にあり、ガマデの人々は、あなたのやぐらの中にあり、彼らは、あなたの周囲の城壁にその盾を掛けて、あなたの美観を全うした。」

いかに豪華な船であっても、漕ぎ手や操舵手、補修を行う船員が優秀でなければ船は安全に航海できません。しかしツロの人々は船舶技術に非常に長けており、熟練した船乗りたちによって海洋貿易を盛んに行うことができました。また船を海賊から守る戦士たちも必要ですが、彼らはそのために外国から傭兵を雇いました。このようにしてツロの貿易は栄え、この世の栄華をほしいままにしました。確かに彼らは極めて優秀でしたが、人の力に頼り、神様に頼ることをしない人々でした。現代の先進諸国も、人間のたゆまぬ努力によって豊かな経済力を手に入れてきましたが、己の能力を誇り、神様なしにも生きてゆけると考えるならば、それなとんでもない思い違いです。私たちは神様の守りという閉じた世界の中にいる存在であることを忘れてはなりません。

http://bible.com/81/ezk.27.8-11.ja1955

*****

エゼキエル書 27:12-25

「あなたはそのすべての貨物に富むゆえに、タルシシはあなたと交易をなし、銀、鉄、すず、鉛をあなたの商品と交換した。 ヤワン、トバル、およびメセクはあなたと取引し、彼らは人身と青銅の器とを、あなたの商品と交換した。 ベテ・トガルマは馬、軍馬、および騾馬をあなたの商品と交換した。 ローヅ島の人々はあなたと取引し、多くの海沿いの国々は、あなたの市場となり、象牙と黒たんとを、みつぎとしてあなたに持ってきた。 あなたの製品が多いので、エドムはあなたと商売し、彼らは赤玉、紫、縫い取りの布、細布、さんご、めのうをもって、あなたの商品と交換した。 ユダとイスラエルの地は、あなたと取引し、麦、オリブ、いちじく、蜜、油、および乳香をもって、あなたの商品と交換した。 あなたの製品が多く、あなたの富が多いので、ダマスコはあなたと取引し、ヘルボンの酒と、さらした羊毛と、 ウザルの酒をもって、あなたの商品と交換し、銑鉄、肉桂、菖蒲をもって、あなたの商品と交易した。 デダンは乗物の鞍敷をもって、あなたと取引した。 アラビヤびと、およびケダルのすべての君たちは小羊、雄羊、やぎをもって、あなたと取引し、これらの物をあなたと交易した。 シバとラアマの商人は、あなたと取引し、もろもろの尊い香料と、もろもろの宝石と金とをもって、あなたの商品と交換した。 ハラン、カンネ、エデン、アッスリヤ、キルマデはあなたと取引した。 彼らは、はなやかな衣服と、青く縫い取りした布と、ひもで結んで、じょうぶにした敷物などをもって、あなたと取引した。 タルシシの船はあなたの商品を運んでまわった。あなたは海の中にいて満ち足り、いたく栄えた。」

長い聖句の引用になりましたが、ここに連ねられた国々の名前を見るだけでも、ツロがいかに広い国々と交易していたかがわかります。地中海を中心とする沿岸諸国、当時は世界の果てと考えられていたタルシシの金属類や、アフリカからの奴隷売買、ギリシャをはじめとするヨーロッパ諸国やペルシャ、メソポタミヤ地方、アラビヤ半島一帯に至るまで、世界中の国々がすべてツロとの交易を行っていました。世界中の貿易を支配し、莫大な富を築いたツロの姿は、現代の国際社会情勢にも似ています。富の集中は人間を堕落させ、私たち人間は神様の恵みと憐れみの故に生かされている存在であることを忘れさせ、心を驕り高ぶらせ、時にバブル経済をもたらして、実体のない繁栄に人々の心を翻弄します。天地万物を統べ治められる神様の摂理を知る私たちは、このような幻想に惑わされてはなりません。

http://bible.com/81/ezk.27.12-25.ja1955

*****

エゼキエル書 27:26-36

「あなたのこぎ手らはあなたを大海の中に進め、海の中で東風があなたの船を破った。 あなたの財宝、あなたの貨物、あなたの商品、あなたの船員、あなたのかじ取り、あなたの漏りを繕う者、あなたの商品を商う者、あなたの中にいるすべての軍人、あなたの中にいるすべての仲間は皆、あなたの破滅の日に海の中に沈む。 あなたのかじ取りの叫び声に、近郷は震い、 すべてかいをとる者は船からくだる。船員および海のすべてのかじ取りは海べに立ち、 あなたのために声をあげて泣き、はげしく叫び、ちりをこうべにかぶり、灰の中にまろび、 あなたのために髪をそり、荒布をまとい、あなたのために心を痛めて泣き、はげしく嘆く。 彼らは悲しんで、あなたのために悲しみの歌をのべ、あなたを弔って言う、『だれかツロのように海の中で滅びたものがあるか。 あなたの商品が海を越えてきた時、あなたは多くの民を飽かせ、あなたの多くの財宝と商品とをもって、地の王たちを富ませた。 今あなたは海で破船し、深い水に沈み、あなたの商品と、あなたのすべての船員とは、あなたと共に沈んだ。 海沿いの国々に住む者は皆あなたについて驚き、その王たちは大いに恐れてその顔を震わす。 もろもろの民の中の商人らはあなたをあざける。あなたは恐るべき終りを遂げ、永遠にうせはてる』」。

己の有能さに慢心し、心に驕り高ぶり、経済至上主義に走ったツロの人々の破滅を、神様は難破船にたとえて預言されました。彼らは自分たちの船舶技術をもってすればどんな大海原をも乗り越えてゆけると慢心して出帆しましたが、突然の東風に船は難破し、彼らが頼みとしていた船も、航海士も、貿易も、富も、一瞬にしてすべて失ってしまいました。これは地中海に発生するユーラクロンとも呼ばれる暴風と、東からの脅威、すなわちバビロンによる侵攻の2つの意味を重ね合わせた暗喩です。海洋貿易に頼っていた彼らが船を失ってしまったら、もはや彼らの拠り所はありません。そしてツロとの交易に頼ってきた各国もまた、大打撃を受けることになります。人間には何でもできるという思い上がりがもたらす結末は、バブル経済の崩壊やリーマンショックのように、一瞬にして生活基盤が崩れ去り、人々は路頭に迷うことになります。東日本大震災や様々な記録的災害の度に、私たちは「想定外の災害」という言葉を使っていますが、それは私たちが極々限られたことしか想定さできないという、人間の無知を如実に物語っていることです。私たちは世界を統べ治められる神様の御前に謙虚になり、御言葉に聞き従ってまことの栄光を受け継ぐ者でありたいと願います。

http://bible.com/81/ezk.27.26-36.ja1955
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【今日の聖句】 2018/06/18

2018-06-18 06:40:45 | 今日の聖句
イザヤ書 41:10 新共同訳

「恐れることはない、わたしはあなたと共にいる神。たじろぐな、わたしはあなたの神。勢いを与えてあなたを助け
わたしの救いの右の手であなたを支える。」

私たちの神様はいつも私たちと共にいてくださり、神のきよさと力強さを意味する右の手をもって、私たちを守り支えてくださるお方です。全知全能の神様が私たちの味方となってくださるとの約束に確信を抱き、何者をも恐れることなく、大胆に人生を歩ませていただく私たちでありますように。

http://bible.com/1819/isa.41.10.新共同訳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【COGHCC聖書通読】 2018/06/17

2018-06-17 14:15:15 | 一日一章・聖書通読日記
エゼキエル書 26:1-6

第十一年の第一日に主の言葉がわたしに臨んだ、 「人の子よ、ツロはエルサレムについて言った、『ああ、それはよい気味である。もろもろの民の門は破れて、わたしに開かれた。わたしは豊かになり、彼は破れはてた』と。 それゆえ、主なる神はこう言われる、ツロよ、わたしはあなたを攻め、海がその波を起すように、わたしは多くの国民を、あなたに攻めこさせる。 彼らはツロの城壁をこわし、そのやぐらを倒す。わたしはその土を払い去って、裸の岩にする。 ツロは海の中にあって、網をはる場所になる。これはわたしが言ったのであると、主なる神は言われる。ツロは、もろもろの民にかすめられ、 その本土におる娘たちは、つるぎで殺される。そして彼らは、わたしが主であることを知るようになる。」

長年イスラエルと敵対関係にあったアンモン、モアブ、エドム、ペリシテに対する裁きの預言の後、エルサレム陥落の約半年前に、比較的友好的な関係を保っていたツロに対する預言が告げられます。ツロが神様から裁きを受けた理由は先の4つの国々とは異なり、自分の利益しか考えない打算的な心でした。ツロは海洋貿易で栄えた国で、船を巧みに操り、各国と取引をして莫大な利益を得ていました。ダビデ、ソロモン王の時代にはツロの王ヒラムは非常に友好的で、神殿建築に必要となる木材や大理石などを提供し、ソロモンは多額の資金を供与していました。そしてツロが内陸の国々と取引を拡大する上で重要な関所がイスラエルにあり、ソロモン王は関税を設けてイスラエルの経済も豊かにしましたが、ツロにとっては関税がなければもっと自分たちの利益が上がります。エルサレム滅亡に際し、彼らが「門は破れてわれわれに開かれた」と喜んだのは、もはや関税が必要なくなったという意味です。「金の切れ目は縁の切れ目」と考え、自分の利益を最優先とし、憐れみの心を持たない者を、主は経済的に打撃を与えて衰退させると言われます。一時的に過ぎないこの世の経済的な豊かさを追い求めるよりも、神の義と愛に基づいて行動し、永遠に朽ちることのない天に宝を積む者となる私たちでありますように。

http://bible.com/81/ezk.26.1-6.ja1955

*****

エゼキエル書 26:7-11

「主なる神はこう言われる、見よ、わたしは王の王なるバビロンの王ネブカデレザルに、馬、戦車、騎兵、および多くの軍勢をひきいて、北からツロに攻めこさせる。 彼は本土におるあなたの娘たちを、つるぎで殺し、あなたに向かって雲悌を建て、塁を築き、盾を備え、 城くずしをあなたの城壁に向け、おのであなたのやぐらを打ち砕く。 その多くの馬の土煙は、あなたをおおう。人が破れた町にはいるように、彼があなたの門にはいる時、騎兵と貨車と戦車の響きによって、あなたの石がきはゆるぐ。 彼はその馬のひずめで、あなたのすべてのちまたを踏みあらし、つるぎであなたの民を殺す。あなたの力強い柱は地に倒れる。」

エルサレムを陥落させた後バビロン軍はツロを攻撃しますが、攻略に13年もかかりました。それはツロの主要部は陸地から約1キロ離れた島にあり、陸上では無敵のバビロン軍も、船舶の扱いの巧みなツロの前に簡単には攻め落とすことができなかったからです。そしてようやくネブカデネザル王がツロ本島に上陸したとき、ツロの人々はすでに家族も資産もすべて他の島々に分散して持ち去っていたため、ツロの町はもぬけの殻でした。そのことに怒ったネブカデネザルはツロの街々を破壊し尽くして憂さを晴らしました。そのことがエルサレム陥落の半年前に克明に預言されていたことは驚くべきことです。神様は将来に起こるべきことをすべて見通しておられるお方です。

http://bible.com/81/ezk.26.7-11.ja1955

*****

エゼキエル書 26:12-18

「彼らはあなたの財宝を奪い、商品をかすめ、城壁をくずし、楽しい家をこわし、石と木と土とを水の中に投げ込む。 わたしはあなたの歌の声をとどめる。琴の音はもはや聞えなくなる。 わたしはあなたを裸の岩にする。あなたは網を張る場所となり、再び建てられることはない。主なるわたしがこれを言ったと、主なる神は言われる。 主なる神はツロにこう言われる、海沿いの国々はあなたの倒れる響き、手負いのうめき、あなたのうちの殺人のゆえに、身震いしないであろうか。 その時、海の君たちは皆その位からおり、朝服を脱ぎ、縫い取りの衣服を取り去り、恐れを身にまとい、地に座して、いたく恐れ、あなたの事を驚き、 あなたのために悲しみの歌をのべて言う、『あなたは海にあって、強い誉ある町、本土に恐れを与えていたあなたも、その住民も、海から消え去った。 島々はあなたの倒れる日に身震いする。海の島々はあなたの去り行くことを見て驚く』。」

バビロンを以てしても滅ぼすことができず巧妙に難を逃れてきたツロでしたが、やがてギリシャのアレキサンダー大王が採った攻略方法は、なんと陸地からツロまでの海を埋め立てて陸路を造り、海によって守られてきたツロの防御を丸裸にしたのです。現在のツロは一見半島のように見えるのですが、今から200年ほど前の調査で実は埋め立て地だったことが明らかになったそうです。しかしこの奇策さえ、神様は約250年前にすでに預言しておられたのですから驚きです。12節の「石と木と土とを水の中に投げ込む」との預言が、埋め立てを予表するものです。人知の到底及ばない偉大な業を、歴史を越えて必ず成し遂げられる神様のスケールの大きさに、私たちは真摯に聞く姿勢を取らなければなりません。

http://bible.com/81/ezk.26.12-18.ja1955
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【今日の聖句】 2018/06/17

2018-06-17 06:40:29 | 今日の聖句
詩編 68:6 新共同訳

「神は聖なる宮にいます。
 みなしごの父となり
 やもめの訴えを取り上げてくださる。」

神様は罪の支配する世界とは一線を画すいと高く聖なるお方であると同時に、弱い者の味方となって守り、その心の叫びを聞き届けてくださる愛なるお方です。たとい世界中の人が敵となっても、義を追い求め御言葉に聞き従う者を必ず守られる神様の御手の内にあって平安を得る私たちでありますように。

http://bible.com/1819/psa.68.6.新共同訳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【COGHCC聖書通読】 2018/06/16

2018-06-16 11:48:55 | 一日一章・聖書通読日記
エゼキエル書 25:1-7

主の言葉がわたしに臨んだ、 「人の子よ、あなたの顔をアンモンの人々に向け、これに向かって預言し、 アンモンの人々に言え。主なる神の言葉を聞け。主なる神はこう言われる、あなたはわが聖所の汚された時、またイスラエルの地の荒された時、またユダの家が捕え移された時、ああ、それはよい気味であると言った。 それゆえ、わたしはあなたを、東の人々に渡して彼らの所有とする。彼らはあなたのうちに陣営を設け、あなたのうちに住居を造り、あなたのくだものを食べ、あなたの乳を飲む。 わたしはラバを、らくだを飼う所とし、アンモンびとの町々を、羊の伏す所とする。そしてあなたがたは、わたしが主であることを知るようになる。 主なる神はこう言われる、あなたはイスラエルの地に向かって手をうち、足を踏み、心に悪意を満たして喜んだ。 それゆえ、見よ、わたしはわが手をあなたに向けて伸べ、あなたを、もろもろの国民に渡して略奪にあわせ、あなたを、もろもろの民の中から断ち、諸国の中から滅ぼし絶やす。そしてあなたは、わたしが主であることを知るようになる。」

神様を裏切り続け偶像礼拝をやめなかったイスラエルに対する裁きの預言の後、神様はエゼキエルにユダの4つの近隣諸国について預言を授けました。それらに共通することは、イスラエルを祝福する者は祝福され、イスラエルを呪う者は呪われるという聖書の原則がここにも適用されたということです。最初はアンモン人に対する預言です。彼らはエルサレム滅亡を手を打ち鳴らして喜び、悪意をもって歓迎しました。それ故神様はアンモンをユダと同様バビロンによって滅ぼし、財産を略奪し、その町は放牧地となると告げられました。その預言の通りアンモンはエルサレム陥落から5年後にバビロンによって滅ぼされ、その遺跡周辺は今なお遊牧民の放牧地になっています。人の不幸をあざ笑い、いい気味だと言って悪意を抱く者は、アンモン人のように滅ぼされてしまいます。私たちは何事も神様からの教訓とし、人の悲しみを憐れみの心をもって受け止めなければなりません。

http://bible.com/81/ezk.25.1-7.ja1955

*****

エゼキエル書 25:8-11
「主なる神はわたしにこう言われる、モアブは言った、見よ、ユダの家は、他のすべての国民と同様であると。 それゆえ、わたしはモアブの境界の町々、すなわち国の栄えであるベテエシモテ、バアルメオン、キリアタイムの横腹を開き、 これをアンモンの人々と共に、東方の人々に与えて、その所有とし、モアブの人々をもろもろの国民の中に記憶させない。 わたしはモアブの上にさばきを行う。そのとき、彼らはわたしが主であることを知る。」

次に神様はモアブの国について預言されました。彼らはイスラエルを神の民とみなさず、他の国々と同様に強い国に滅ぼされたのだといって何の教訓も得ようとしませんでした。しかしエルサレムが滅ぼされた他の国々とは異なり、聖なる神の民でありながら神様の御名を汚す行為を働いたユダの罪を根絶やしにするための神様の懲らしめでした。イスラエルを神の民と認めず、背後にある神様の御手に目を向けようとしない者は、せっかく神様が与えようとしている教訓を得ることができず、滅びに向かう道から方向転換できずに救われる機会を失ってしまいます。私たちは歴史の背後に働かれる神様の御業を信仰をもって受け止め、賢く学ばなければなりません。

http://bible.com/81/ezk.25.8-11.ja1955

*****

エゼキエル書 25:12-14

「主なる神はこう言われる、エドムは恨みをふくんでユダの家に敵対し、これに恨みを返して、はなはだしく罪を犯した。 それゆえ、主なる神はこう言われる、わたしはエドムの上に手を伸べて、その中から人と獣とを断ち、これを荒れ地とする。テマンからデダンまで人々はつるぎに倒れる。 わたしはわが民イスラエルの手をもって、エドムにわがあだを報いる。彼らがわが怒り、わが憤りに従ってエドムに行う時、エドムの人々は、わたしがあだを返すことを知るようになると、主なる神は言われる。」

次にエドム人に対する神様の預言です。アンモン人、モアブ人はイスラエルの不幸を喜び侮るだけでしたが、エドム人は積年の恨みを果たそうと復讐まで働きました。元々エドム人は、イスラエル12部族の父祖ヤコブの兄エサウの子孫ですから、イスラエルとは近しい関係にある人々です。にもかかわらずエドム人はイスラエルに対し恨みを抱き、復讐するほどまで憎みました。それ故神様はエドムを国ごと滅ぼすばかりか、民族としても絶ち滅ぼすと告げられました。人に対して激しい憎悪を抱いて恨み、憎しみ、自ら報復する者は、エドムのように神様から絶ち滅ぼされてしまいます。私たちは悪をもって悪に報いず、善をもって悪に対抗する者とならなければなりません。

http://bible.com/81/ezk.25.12-14.ja1955

*****

エゼキエル書 25:15-17

「主なる神はこう言われる、ペリシテびとは恨みをふくんで行動し、心に悪意をもってあだを返し、深い敵意をもって、滅ぼすことをした。 それゆえ、主なる神はこう言われる、見よ、わたしは手をペリシテびとの上に伸べ、ケレテびとを断ち、海べの残りの者を滅ぼす。 わたしは怒りに満ちた懲罰をもって、大いなる復讐を彼らになす。わたしが彼らにあだを返す時、彼らはわたしが主であることを知るようになる」。

次いでペリシテ人に対する神様の預言が告げられます。ペリシテ人は元々地中海のクレタ島からパレスチナ地方に侵攻した海洋民族で、昔からイスラエル人に激しく敵対し、苦しめ続けた人々です。ダビデと戦った巨人ゴリアテもペリシテ人でした。彼らもまたエルサレム陥落を喜び、悪意をもって仇を返し、深い敵意を抱いてここぞとばかりに復讐しました。このような彼らの根深い敵対心に対し、神様は自ら復讐し、彼らの出身地であるクレタや海沿いの街々を含めて断ち滅ぼすと告げられました。その預言の通り、ペリシテ人はアレキサンダー大王によって滅ぼされ、歴史から消え去ってしまいました。彼らの末路から私たちが得るべき教訓は、復讐するは我にありとの神様の御言葉の意味するところを正しく受け止め、心の底から人を恨み続け、執拗に復讐してはならないということです。自ら復讐する者は、神様ご自身から徹底的な報復を受けることになります。復讐の応報は、何も生み出すことがないばかりか、自ら身を滅ぼすのみです。

http://bible.com/81/ezk.25.15-17.ja1955
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【今日の聖句】 2018/06/16

2018-06-16 07:55:22 | 今日の聖句
ローマの信徒への手紙 11:33‬ ‭新共同訳

「ああ、神の富と知恵と知識のなんと深いことか。だれが、神の定めを究め尽くし、神の道を理解し尽くせよう。」

神様のなさることは本当に不思議で、私たち人間の目には失敗のように思えることも、すべてが相働いて万事が益となるように、実に巧妙に計画されています。人知をはるかに越えた神様の深い知恵と知識にすべてを委ね、御心に適うこの世となるように祈り願う私たちでありますように。

http://bible.com/1819/rom.11.33.新共同訳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする