最近、初めて読む作家の本を続けて2冊読みました。その作家は井上 荒野。
最初に読んだのは『あちらにいる鬼』通勤バスの中で読むには、抵抗感大なこの装丁WWW
父と瀬戸内寂聴(元は瀬戸内 晴美)との恋愛関係を描いた作品。作家というのはすごいね、自分父親の婚外恋愛に向き合えるなんて。
昔「ラマンチャの男」の舞台を見たときも、同じことを思いました。
主演の松本 白鷗と次女の松 たか子の共演ですが、松 たか子が露出の多い衣装のエロエロ系で、舞台の上でけっこうひどい目に遭う役柄。
お芝居とはいえ、娘のそういう場面を直視できるんだ!!!と思ったものです。
作家にしろ、役者にしろ、クリエーターという人たちの凡人とは違う凄みのようなものを感じました。
妻、愛人の複雑な感情が生々しくもすがすがしくて読み応えありました。
瀬戸内 寂聴さんていまでこそ出家して達観しているけど、俗世では愛人のためにはわが子も捨てた恋多き女性だったんですね。だから90歳を超えた今もあんな元気なのかしら??
井上 荒野作品をもう少し読んでみたくて、次に読んだのが『静子の日常』
ユーモア小説といっていのかしら?
息子夫婦と同居する75歳のおばあさんの日常なのですが、すごくチャーミングで頭が良くて自由なおばあさんで。
あんな風に年老いたい。ムリか(笑)