統一協会と自民党議員とのゆ着問題は、東京都における自民党議員により行われた性教育バッシングに再び光があたろうとしている。
統一協会の異常な教義のひとつに性教育反対の問題がある。
二世信者の恋愛禁止という強制は、人としての苦悩が赤裸々に語られている。人間としての成長を止められてきた二世信者の苦悩はいかばかりか。
2003年に東京の七生養護学校の性教育実戦への自民党議員による攻撃が行われた。
当時、知的障がい者の性の問題、とりわけ妊娠などの問題があり、現場の教師集団の孤軍奮闘ともいえる実践的な教育が行われていた。
そこに嚙みついたのが自民党の議員であった。「過激な性教育」とマスコミまで動員し、教育委員会をつかって潰してしまった。
その後、この不当な教育干渉は、裁判で教員側が勝利をしている。
この事件の背景に、実は統一協会問題が横たわっていた。
雑誌の前衛11月号に、浅井春夫立教大学名誉教授が「性教育バッシングと統一協会問題を改めて問う」を寄稿した。
副題は「統一協会と政治家、研究者、マスコミの癒着の構造を考える」
故安倍晋三氏を中心とする清和会が、この「逆流」の中心であった。
ここでも統一協会とズブズブの関係の故安部氏が出てくる。
詳細は読んでいただくしかないが、著者は最後に「包括的性教育は」「世界の動きからすでに日本は遅れているにもかかわらず、このままではさらに遅れます。」
そうならないためにも統一協会の問題点を明らかにし、国レベルで考えてほしい、と締めくくっている。
自民党議員と統一協会とは、政策協定まで飛び出した。
政策が一致しているからという問題ではない。日本の国家としての「独立」の問題である。
統一協会の教育をめぐる「介入」問題を明らかにすべきだ。