昨日のブログの最後に魯迅にふれた。
魯迅といえば学校の教科書に出てくる偉人ともいえる。
釧路に住んでいる在野の中国研究者から
藤田印刷エクセレントブックス 1000円
が出版された。
著者は大川純彦氏。3年前に中国の革命家「李大釗(り だいしょう)」の物語を出版した。
題名の「素顔」から連想されるように、魯迅の評伝ではなく、彼の日記から読み解く79のエピソードが書かれている。
P168に小林多喜二との関係。
魯迅は会ってはいないようだが、著作や活動上、「同志」とよばれた唯一の日本人だとのこと。なかなかおもしろいエピソードだ。
魯迅の生まれ古郷は「紹興」だ。日本人には紹興酒で有名だ。私も若い時に紹興酒を飲んでいた時がある。いわゆる老酒だ。いまはどこにでも紹興酒を売っている。
私にとって魯迅といえば「阿Q正伝」ぐらいだ。
阿Qのような人間にはなりたくない、と私は常々思っていた。
当時の中国人の嫌な面を批判していたと思うが、この日本でも、アメリカに対して阿Q的人間のいかに多いことか。特に自民党の政治家が。
葉梨法相が辞任した。
国会では「続投」だったが、一夜明けて「辞任」となった。
8月の内閣改造から2人目だ。
「死刑のハンコを押す・・・地味な仕事」は無責任で重大な発言だが、もうひとつ「法相になっても金は集まらない・・・票も」はもっとひどい。発言は「撤回」したが、統一協会との関係のように本心からとは思えない。
いったい何のため、誰のために大臣になったのか?
金と欲と大臣の肩書のための・・・あぁ~情けない。
これが自民党の国会議員の実態ではないか。
阿Qではないのか。