ふろしき王子のブログ◎
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2週つづいた台風も、被害は大難を小難へ転じさせられたようで感謝。

川は濁り、ごうごうと流れるが、目を見張るほどの
青空が展開されている。

先日、ある鉄鋼メーカーの製品の質について問題があった
ところだが、命を守る土台や骨組み、建材は揺るぎなくあってほしい。

省エネや軽量化ばかりに目が向いて強度がおざなりになると、
軽いけど事故が起きたらペシャンコ、ということになりかねない。

軽くするよりも、抵抗を減らす方向が大切。
風の抵抗を受けにくいシルエットや表面の状態にする。
形だけでなく見えない電気的なものも含めて。
また、同じ重さでも、一ヶ所に負荷が集まらずに
散らしながらすいすい流すような在り方。

そういう、重力を制御する技術科学を探究することで、
素材本来の機能にとどまらない、丈夫さと軽やかさの
両立が可能となる。
軽いからとアルミを多用するのではなく、
機能としての重さを保ちながら、仕事は早くて燃費がよいという
形を追求したい。
ミシンはその重さで安定させているが、
モーターの回転がよければ、無駄な振動が減って
軽くすることができる。

そのためには、生地への針の刺さり方も含めた見直しが要る。

そして、機械だけで完成させるのでなく、使う人の手からの
微細な電流も含めて、スムーズな運針に参加できるような
そういう導体、半導体の在り方が未来の鍵と感じる。

そういう意味で、使い手の意識をますます減らしてしまう
人工知能(エーアイ)への期待は、人の感覚を劣化させる心配がある。
今あるものだけをちゃんと生かせば、世の中は暮らしよくなる。
たとえば、表計算ソフトのエクセルをもっと工夫するだけでも。

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防災訓練、にもなるかもしれない、
たまにカセットコンロで料理すること。

焼き鳥をしようとなって、
串が無いので、部屋にあった竹を割って串を28本つくる。





子どもがいるので、先端をとがらせなかったが、
本当はとがった方が刺しやすい。
また、幅も厚みもあると、刺した長ねぎが割れることがあるので、
幅をもたせるなら薄めのほうがよい。

それで、カセットコンロでの串焼きに、以前買っておいた焼き網(焼き魚用)を
使ってみたが、したたった脂が焦げて煙が立ち、火災報知器が発動した。
やはり魚1匹用で、熱が網全体に広がらないので、途中から

南部鉄器のパン焼き鍋のフタ部分をフライパン代わりに、串から抜いた具材を焼いてみたら、
これが大正解で、熱も安定して焦げず、非常に美味しく、余裕をもって楽しく焼いて
食べることができました。ダッチオーブンにも近い。

こうして、夜に家族で火を囲み、できたての熱熱を都度食べれることの
よろこびを知りました。遺伝子レベルの共鳴と感じます。

けれどもパン焼き鍋のフタではちょっと小さいので、
浅草の合羽橋の実家のお店に今度行ったとき、よさそうなのがあれば買うかもしれない。
もしくは、パン焼き鍋(本体は中が空洞のドーナツ状で、円形のフタがついている鉄鍋)
そのもので蒸し焼き料理というのもよさそうです。
あんまり物をふやしたくないというか、今あるもので生かせることがきっと
まだあると思うので。

ともあれ、週に1度くらいはカセットコンロで、作るところから食卓でスタートできれば、
家事の手間も省けるし、火を囲んだ団らんとしても嬉しく、ここでの経験やレパートリーが
キャンプ料理や非常時の調理へとつながり、そして、
子どもたちの将来のレシピにもなって行く、そういう家庭内文化を生み出す場となろう。

結果的に、このたび削った串は料理自体には生かされなかったものの、
はじめの焼き網についた焦げをとるのにも大いに役立った。
1つのものや道具が1つの機能・目的だけで閉じられるのはつまらないし無駄がふえる。
すてきなものは、何にでも使い回せて、どこだって活躍するものだ。

次回は、パン焼き鍋で具材を煮込みながら食べる鍋を
カセットコンロで行ないたい。物に火を通す温度は、低いほど
酸化を抑え、細胞や栄養を壊さない。
水で煮る以上、100℃を超えることはないので(圧力鍋をのぞく)、
鍋料理は、様々な面で合理的であると同時に、健康的だ。
油は高温になるほど酸化するので、焼くよりは煮るほうがやさしい。
だけど焼く美味しさはやっぱりあるので、水と油が乳化(エマルジョン)して
煮ながら焼いてるような状態がいい。今日の焼き物はそういう感じになって絶妙でした。
マージナル(境界)にこそ、愛もこたえもあるものだ。
パイやタルトも、具と皮の境界部分が、どちらでもない別物になっていて美味しいし、
かぶと虫の幼虫が食べる部分は、木でも土でもなく、木が土に触れて、菌糸が発生している
境界部分なのだ。

今回、後から付けるタレに使っていた油は生食向きの(熱で酸化しやすい)ものだったので、
水と油で煮るなら、オリーブ、ごま、菜種、米の油のように比較的熱につよいものがよく、
かつコールドプレス(低温圧搾)のものがなおよいといえます。

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