2週つづいた台風も、被害は大難を小難へ転じさせられたようで感謝。
川は濁り、ごうごうと流れるが、目を見張るほどの
青空が展開されている。
先日、ある鉄鋼メーカーの製品の質について問題があった
ところだが、命を守る土台や骨組み、建材は揺るぎなくあってほしい。
省エネや軽量化ばかりに目が向いて強度がおざなりになると、
軽いけど事故が起きたらペシャンコ、ということになりかねない。
軽くするよりも、抵抗を減らす方向が大切。
風の抵抗を受けにくいシルエットや表面の状態にする。
形だけでなく見えない電気的なものも含めて。
また、同じ重さでも、一ヶ所に負荷が集まらずに
散らしながらすいすい流すような在り方。
そういう、重力を制御する技術科学を探究することで、
素材本来の機能にとどまらない、丈夫さと軽やかさの
両立が可能となる。
軽いからとアルミを多用するのではなく、
機能としての重さを保ちながら、仕事は早くて燃費がよいという
形を追求したい。
ミシンはその重さで安定させているが、
モーターの回転がよければ、無駄な振動が減って
軽くすることができる。
そのためには、生地への針の刺さり方も含めた見直しが要る。
そして、機械だけで完成させるのでなく、使う人の手からの
微細な電流も含めて、スムーズな運針に参加できるような
そういう導体、半導体の在り方が未来の鍵と感じる。
そういう意味で、使い手の意識をますます減らしてしまう
人工知能(エーアイ)への期待は、人の感覚を劣化させる心配がある。
今あるものだけをちゃんと生かせば、世の中は暮らしよくなる。
たとえば、表計算ソフトのエクセルをもっと工夫するだけでも。
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