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ふろしき王子のブログ◎
出前講座開催☆
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昨日は地元でスペースを借りて、古武術ワークショップをしました。

参加者は女性3人・男性1人とうちの息子、そして僕は
着物にハカマ姿です。

自己紹介のあとは、恒例の、ハイハイしながら
手のひらで床のチリを集める掃除兼ウォーミングアップをし、
そのままハイハイ鬼ごっこ。
次に、反対に仰向けになって、足裏で体を押しすすめる動き。

足腰を中心にうごき、手はつられずに
自由に動ける状態が佳い。

荷物を風呂敷で背負い、両腕を振れなくして、
腰を落としてひざから、下半身だけで歩く感覚をつかむ。

現代生活では日常あまり使っていない足腰をサポートするために、
斜め(バイアス)に折りたたんだ風呂敷を
帯として腰骨の高さに巻いてしっかりと結ぶ。
骨盤を締める筋肉を助けながら、反発でその筋肉もついてくる。
まさに心身の要となる腰の筋。

それからは帯をしたまま実習をつづけますが、
ひざを曲げてがに股の畦道歩き。
重心を落として安定させます。
ガニ股で歩いても、そのせいでO脚になることはありません。
オー脚は、上半身の重さを支えきれなくなり、
やむを得ない防衛策としての体の対応なので、
逆に日頃から腕力に任せず、足腰中心の全身運動を
心がけていれば、難なく上半身を支えられるし、
それでなければ、加えて荷物を持ったり背負うことは適いません。

手は歩いても影響を受けず自由なので、
次に、歩きながら腕を動かしてみますが、
動かすときは、右足を踏み込んだときは右手を伸ばす、
左足を踏み込んだときは左腕を広げる、というようにすれば
お腹が捻られず、上下にぶれないで
疲れにくく、無駄なく凛と動けます。

よく、ナンバ歩きは足と腕の同じ側を出すといわれますが、
それは間違った認識で、もともと腕を動かす必要なく
腰から下のみで歩けます。
ただ、そこに腕の動きが入るときは、
右手(肩・ひじ・手先まで含めて)を開いて伸ばすときは、
右足を踏み込んだときと同時にすることで、腰を捻らないようにします。

講座では、右足を踏むときは右手も右斜め上前方に伸ばし、
左も同様にしながら一歩ずつあゆむ練習をしました。
指先は、肩に力が固まらぬようグーに握らず、
親指と人差し指と中指が外に伸びたままです。

こういう動きになると、いつでも安定しているので
どの瞬間でも決めポーズになります。

上下に揺れないので骨や軟骨にも優しい一生もののうごき方。
お盆に水入りのコップを乗せて、
揺らさずに運ぶのは簡単になり、
動画撮影も、縦揺れなく歩いたり走って撮れます。

その後は、倒れる練習。受け身とも違い、
なるべく最後まで足裏を地面に残し、お尻から落ちるようにする。
そして、相手を倒すときも、投げずに
安全に着地するまで体を添わせる。

やっつける、という意識じゃない。一緒に安全にもつれながら、
敵意や戦意も喪失して、和合する。

毎回、半分は新しいメニューにするので
僕も実験的でわくわくしています。
今回のヒットは、手の指を使わない相撲。
手で相手をつかんでしまうと、力技に行きやすいので
全身で組み合い、安定感の差で落としていく。

腕をつかんでぶん回したりができないので安全性も増し、
子ども相手や男女の試合でも、筋力は問わずにできます。



腕力は本質ではなく、芯のエネルギーが大事。
左右の手それぞれに人がつき、両手でつかまれた状態で
前に歩いていくこともしましたが、
下半身だけで歩ければ問題なく引きずって行けます。

参加者の1人に手裏剣修行中の方がいますので、
重ねた段ボールを的にして、皆で打ちました。
僕は初めは駄目でしたが、安心感と気迫
(肩の力を抜きながらも、一点集中する)によって、
何とか3回連続して刺さるようになりました。
楽しい!



小風呂敷を結んだボールを、木刀で襲ってくる人の顔に投げて
ひるんだ隙に逃げる練習も。

これは、石などを本氣でぶつけてはなりません。
相手を怒らせたり、恨みを抱かせるとは危険を残すことに。

安全な風呂敷ボールを、勢いよく腕を振り上げて威嚇しつつ
ぽい、と優しくなげても、顔をめがけると
たいていはびびるので、逃げやすくなります。

敵をコテンパンにやっつけるのが目的ではなく、
戦闘モードを中和させながら、お互いの問題を解決すればよい。

大変長文になってしまいましたが、
多摩古武術研究会では、そんな感じに
日常生活や護身に役立つからだ使いを、
みんなで体験しながら一人一人自主的に
ポテンシャルを引き出して切磋琢磨していく集まりです。

次回は10/16(木)の14~17時。参加費2000円。持ち物は動きやすい服装です。
参加費を貯めて、時おり遠方からゲスト講師を招き、
新鮮な風や視座を取り入れていきます。

興味ある方は、メール isamix@gmail.com よこやまいさお まで
ご連絡ください。

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