ふろしき王子のブログ◎
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家と塀の狭い隙間に植えたミニトマトも
赤い実をならしはじめています。
もともと砂利敷きだったのを少し掘って土を足した所ですが
新開地はこうして開墾されるのだろう。
ただ、小石による浄化機能(電子の発生、虫や微生物の棲み家)もあるので
全て取り除いてはおらず
元々群生していたドクダミも、少し離れた所は残している。

野菜くずは、そのままおけばナメクジやだんご虫が殖えるし、
浅く埋めると微生物により発酵して肥料になる。

自然界ならば、降り積もった落ち葉や枯れ草の、
表面付近を虫が食い、内部に微生物のいる状況。
落ち葉だけ積もっても発酵しずらいが、
そこに雨や虫の死骸、糞という窒素分が混ざると発酵が盛んになる。
微生物も、からだを作るには蛋白質の元である窒素が必要であるし、
活動には糖質(糖やでんぷん)を使う。

さて そんな土環境において、植物は根から窒素を、
葉の光合成から糖を産生しますが、
葉緑素の材料も窒素なので、土が窒素不足だと葉が黄色じみてくる。
一方、水分や光が足りないと根源のエネルギー(カロリー)不足で
生長が遅くなったり、維持できない葉(特に日蔭部)を
枯らし落とす。

我が家で3年間ほど育てているヨシは
窮屈になった器の中で根ががっちりぐるぐると
ひしめいていて水分もあまり注げない状態であるし
葉もやや黄ばんできたので、先日建材屋で、
丈夫なセメントこね樽を買い、移植することにしました。
ただ、土が足りません。

この方、土を買うという発想に乏しかったですが
庭は小石に覆われているし 掘り起こすのも氣抜けそうなので、
いざ 多摩川の石田大橋を越え ホームセンターで
砂と赤玉土(小粒)を買いました。

帰宅し、ホーローバケツにみっしり根張ったヨシを
根の塊ごとずいずいと引き抜いて、改たしき樽に移せば
不思議と赤土の水の濁りが一瞬で澄みわたり、
すいすいと水がゆれている。

ここに残り湯や、時に野菜くずなど放っておけば
ことさらヨシはぐんぐん育つかな。

日本は古く「豊葦原瑞穂國」(正式にはもっと長い)や秋津島(本州)と呼ばれ、
ヨシとイネの繁れるくに、赤トンボの島という意味なので
要するに雨と山で流れ出た水と粘土に覆われて、
湿地や小川、水たまりが多い平地はヨシが茂り水田に向いているし、
空が黒くなるほどトンボが飛んでいたと
(餌である虫やボウフラや居場所が豊富)。
稲作がはじまる前からそこに元々あったヨシは、
まさにシンボルプラントにふさらしい。
水質浄化と生き物の棲み家、人の暮らしにも貢献する
(茅葺き屋根やヨシズなど)。

丈夫な多年草なので、各家庭の玄関前でもバケツやかめ樽で育てたらよいと思っています。

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