日本語おもしろ発見

日々の生活から

やっぱり焼き付け刃じゃだめよね?

2008-03-14 17:10:46 | 間違い探し
 私は、新聞や雑誌のコラムや投稿欄が結構好きで、いつも楽しく読んでます。特に、言葉の言い間違いの話は大好きです。私も書いてみました。

 数年前、昔の同僚たちが集まって、同窓会のような雰囲気の飲み会をしたことがありました。話題はもっぱら、「教育」について!なんて、まじめな私たち!

 情報処理など新しい科目の授業が始まったけど、それを、慣れない先生が教えるのは、やはりよくないという話になったときに、友人が熱く語りました。

 「やっぱり、焼き付け刃じゃ、だめなのよね!」

 ん?何か、おかしい。間に合わせに覚えた知識や動作は、確か、「付け焼刃」のはず。あれは、語源的に考えても、焼いた付け刃、あるいは、焼き付けた刃じゃなくて、付けた焼き刃のはず。

 「付け焼刃とちゃうん?」

 その場の雰囲気が壊れてしまいました。一緒にいた他の友人たちも気づいていたけど、あえて言わなかったそうです。し、しまった・・・。

 「そんなこと、いちいち指摘するのは大人じゃない!」

と、言われてしまいました。確かに・・・。ごめんなさーい。でも、やはり言ってしまうだろうなー。悪気は全くないので、みんな許してね♪

 

参考文献
『国語辞典』第八版 旺文社
付け焼き刃
その場をつくろうため、間に合わせに知識や態度などを身につけること。また、そのような知識や態度。
[語源]鈍刀に鋼(はがね)の焼き刃だけを付け足したもの、が原義で、表面は良く見えるがもろくてすぐにだめになってしまう意。


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