ただいま、『上級で学ぶ』第8課を勉強中ですね、皆さん^^。そろそろ疲れがたまってくるころですね。
本文中に「ミスを犯す」という表現が出てきます。何を「犯す」のかと授業で聞くと、
罪、過ち、反則・・・と出てきて、「犯罪」と誰かが言いました。OKと言って、板書すると、勘のいい学生が、
「犯罪???」
と首をひねりました。「犯罪を犯す」は同じ意味の言葉を重ねているのではと思ったようです。えらいです!
「犯罪を犯す」は使われます。これは『明鏡国語辞典』によりますと、
語法:~ヲに〈結果〉をとる。「唱歌を歌う」と同じく同族目的語(=結果目的語の一種)をとったもの
と説明されています。私流に説明すると、要するに「~を」の前にくる言葉は完全な名詞として扱っていることになります。「犯罪」は「罪を犯すこと」なのではなくて、限りなく「罪」に近いと思えばいいでしょうか・・・。だから、「犯罪を犯す」は、「罪を犯すことを犯す」なのではなくて、「罪を犯す」ということなのです。
実は、このような表現は結構あります。作品を作る、被害を被る、遺産を遺すなどです。
「~を」以外にも、旅行に行く、立場に立つ、など探せばもっといっぱいあると思います。(論文にもあるだろうな。)
もっと調べてから、記事に書こうと思っていたけど、授業で、学生がいいことに気づいたので、それを紹介しがてら、簡単に書いてみました。
本文中に「ミスを犯す」という表現が出てきます。何を「犯す」のかと授業で聞くと、
罪、過ち、反則・・・と出てきて、「犯罪」と誰かが言いました。OKと言って、板書すると、勘のいい学生が、
「犯罪???」
と首をひねりました。「犯罪を犯す」は同じ意味の言葉を重ねているのではと思ったようです。えらいです!
「犯罪を犯す」は使われます。これは『明鏡国語辞典』によりますと、
語法:~ヲに〈結果〉をとる。「唱歌を歌う」と同じく同族目的語(=結果目的語の一種)をとったもの
と説明されています。私流に説明すると、要するに「~を」の前にくる言葉は完全な名詞として扱っていることになります。「犯罪」は「罪を犯すこと」なのではなくて、限りなく「罪」に近いと思えばいいでしょうか・・・。だから、「犯罪を犯す」は、「罪を犯すことを犯す」なのではなくて、「罪を犯す」ということなのです。
実は、このような表現は結構あります。作品を作る、被害を被る、遺産を遺すなどです。
「~を」以外にも、旅行に行く、立場に立つ、など探せばもっといっぱいあると思います。(論文にもあるだろうな。)
もっと調べてから、記事に書こうと思っていたけど、授業で、学生がいいことに気づいたので、それを紹介しがてら、簡単に書いてみました。