呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

呑む気父さんの読書感想文 亥の27~28「遭難船のダイヤを追え!」

2007-11-11 | 本の話
遭難船のダイヤを追え!下 (ソフトバンク文庫 カ 2-2) (ソフトバンク文庫 カ 2-2)
クライブ・カッスラー,ジャック・ダブラル,黒原 敏行
ソフトバンククリエイティブ

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♪「遭難船のダイヤを追え」カッスラー、ダブラル共著 ソフトバンク文庫

僕の大好きなクライブ・カッスラーの新刊だ。
正確には、僕が好きなのはカッスラーの「ダーク・ピット」シリーズである。
この小説は、カッスラーとジャック・ダブラルという人の共著で
主人公もダークではなく、ファン・カブリーヨという元CIAの局員だ。
だから買う前にちょっと躊躇したが、思わず買ってしまった。

結論から言えば、面白かった!
元CIA局員のカブリーヨが興した「コーポレーション」という会社組織は、一見老朽貨物船の「オレゴン号」、実は最先端の技術を結集して建造した最新鋭の船を中心に、世界中の企業や要人の保安業務を請け負う。
オレゴン号は、元々ピットシリーズの第14作「暴虐の奔流を止めろ」に登場する。
そこからスピンアウトした形で新シリーズが始まったものだ。
カブリーヨ始めコーポレーションのメンバーは、狂信的な環境保護団体の身勝手な陰謀を、寸でのところで食い止める。
その過程で、1世紀前にダイヤの原石を積んで行方不明となった船舶を探し出し、地域紛争の解決資金として活用する・・・。

基本的なストーリーの進行は、ピットシリーズと酷似している。
主人公と個性的な脇役の係わり合いや、主人公が女性にモテモテなのも同じ。
だからピットシリーズを読んでいるような気持ちになる。
ただ会話のウイットや、ストーリーの緻密性などは、ピットシリーズに1歩も2歩も譲ると思う。
その辺が「二番煎じ」的で、イマイチだ。
第一、あまりにもピットシリーズを(出版社が?)意識しすぎて、新潮文庫の「ピットシリーズ」に、何もかも似せてしまったのは、如何なものか。
“Skeleton Coast,2006”という原題を「遭難船のダイヤを追え」と訳したり、文庫の表紙がどう見ても新潮文庫のピットシリーズのパクリだったり、カッスラーの名前を前面に出し共著者のダブラルには一切触れなかったり・・・。
翻訳も新潮文庫の中山善之にそっくりだし、ピットシリーズからのスピンオフを強調し過ぎ!
訳者の後書きを読むと、如何にもピットやジョルディーノが登場するような勘違いをさせられる。
しかしピットの名前が2~3度出てくるのみ。
これはサギだよ!ここまであからさまに新潮文庫をパクらなくたって!!
ソフトバンク文庫には、プライドというものがないのだろうか。
せっかく面白い内容なのに、残念!
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四万温泉の旅・その2~吾妻渓谷

2007-11-06 | 徒然なるままに

前の晩は散々呑んだ。
部屋で呑み始め、Sが持ってきた赤ワインが美味しかったのは覚えているが
Aが持ち込んだロゼは、あまり覚えていない。
記憶が断片的でまだら・・・。

翌日は、二日酔いながら7時に目覚める。
いつの間にか?コタツを囲むように布団が敷いてあって、みんなでザコ寝状態だ。
なんたって30年前からザコ寝に慣れている我が友よ、男も女もなく気遣い無用で気が楽だ。
Sはなんと6時に起きてもう一風呂浴びたらしい。
僕はオバ様方、いやいやお姉さま方と杜の湯に向かった。
杜の湯の露天風呂には誰もいない。
湯船にそっくり返って空を見上げれば、紅葉半ばの木々の間から、真っ青に明けた朝空が見通せた。
はぁぁ~~、気持ちいぃ~~~~!
二日酔いでしびれる頭をほぐすように、広い露天風呂を潜水で行き来した。
温泉で泳いだなんて、いつ以来だろう。

バスで四万から中之条に戻り、そこから電車で「川原湯温泉駅」を目指す。
駅からちょっと歩くと、吾妻渓谷ハイキングコースの入口だ。
ファミリー向けのコースで、片道約40分とのこと。
今日はみんなそのつもりで、リュックを背負っている。
天気もいいし空気も美味しいし、さぁ歩くぞ!
・・・・・・・・おぉーい、結構なアップダウンできついじゃないか!
みんなでヒイヒイ言いながら歩いた。
こういう時は、日ごろの運動不足が祟るね。
特に昇りになると、自分の体重オーバーが堪える。
これじゃぁ足腰に負担が掛かり過ぎだ。絶対痩せよう!
でも一生懸命歩けば気持ちいい。紅葉の渓谷も絶景だ。
この景色も吾妻線の線路も、駅も道路も温泉も、将来はダムの底に沈むという。
反対運動も相当あって完全には決まっていないようだが、なんか勿体無いな。
不勉強なのでよく分からないが、今時そんな大型ダムが本当に必要なんだろうか。
次に来るときには、遥か上の山沿いの道から湖水に沈んだこの辺りを見下ろすのだろうか。(「八ツ場(やんば)ダム問題」~もう50年前からもめているらしい・・・)

汗だくになって川原湯温泉に戻り、日帰り温泉に入った。いと気持ち良し!
風呂上りの缶ビールが、これまた至福の味だ。
中高年のハイカーや登山者の気持ちがよく分かるね。
帰りの電車は臨時運行の特急で、ガラガラだった。
今回は電車とバスの旅。
いつもはクルマ派のSも「電車も楽でいいねぇ。クルマだったら今頃渋滞に嵌まっているな。時間が読めるし楽チンだ!」とご満悦だ。
そうなんだよ、確かに交通費もかかるけど、この楽チンさ快適さには替え難い。
たまにはこういう旅もいいもんでしょう!?
またみんなで鉄ちゃんの旅を楽しもうよ!!

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四万温泉の旅・その1~積善館

2007-11-05 | 徒然なるままに

友人達と群馬県四万温泉の積善館に行って来た。
四万温泉は、群馬では草津や水上と並んで人気の高い温泉街だ。
草津などとは違って、鄙びた秘湯の趣が人気の元だろう。
特に「積善館」の本館は、300年前の元禄時代の建物が残っている。
部屋も古色蒼然とした雰囲気だ。
当然相当に古く(ボロい?)、決して綺麗ではない。
清潔で近代的な宿を望むのなら、四万グランドホテルや四万たむらがあるし
積善館にも「新館」の佳松亭もある。
しかし昔の湯治宿そのままの部屋でコタツに潜り込み
窓から温泉入口に架かる赤い橋桁に降りかかる紅葉を眺めるのは
なんともいえない風情がある。




大広間で摂る食事も、箱膳に天ぷらや刺身、山菜などがちょことずつ盛られている。
豪華さなんて微塵もない。だって一泊7,500円だもの。(土日祝祭日)
その代わり、酒も食べ物も持ち込み自由だ。
今回も、みんながそれぞれ酒や肴を持ち寄った。
これまた楽しいね。
風呂はいくつかあるが、なんと言っても昭和初期に建てられた「元禄の湯」が有名。
アーチ型の窓が時代を感じさせる。
二人も入ればいっぱいになる湯船が5つで、湯が滾々と湧き出ている。
そして新館の「杜の湯」の露天風呂も、また良い。
広々としていて頭上に鬱蒼と木々が生い茂る。
まだ紅葉が一部だったのは残念だ。
湯船の淵に頭を乗せ、思いっきり体を伸ばして湯に浸かっていると、全ての煩わしさから開放される気がする。




こんな温泉に2~3週間泊り込みたいね。
風呂に入ってビールを呑んで昼間は近所をハイキング、そしてまた汗を流しに風呂へ行く・・・。
2~3日で飽きるだろうって?
全然飽きないね。好きな本とi-podを持ち込んで、たまにラジオでニュースでも聞ければ、全然飽きない。
そんな湯治宿泊をしてみたい。
積善館は二度目。
そのうち妻を連れてこようと思っていたんだけどねぇ。

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Yシャツのボタン

2007-11-01 | 徒然なるままに

今朝、着替えをしていてYシャツに腕を通したら、袖口のボタンがポロンと取れた。
拾い上げてみると、ボタンが割れている。
去年買った、割と新しいYシャツなのに・・・。
クリーニングで乱暴にアイロンを当てたりすると、結構ボタンが割れるんだよね。
Yシャツを替える時間もないので、そのまま出掛けた。袖口に2つボタンがあるタイプなので、多少はきつくなるが取り敢えずは大丈夫。

さっき帰宅してボタン付けをやった。
出来るのかって?出来るに決まっているでしょう!
ボタン付けぐらい出来なくて、主夫業が勤まると思っているの!?
というか、まあ一人暮らしも長かったし、何せ多少器用で、小学校の家庭科は「5」だったから・・・。
(前に友達と裁縫の話になって、「Yは器用だよね」「縫い物ぐらい出来るよ、家庭科5だもん!」「・・・お前は嫌なやつだなぁ」)



ハイ、4~5分で出来ました。
ちゃんとボタンが付いたでしょう!
料理や裁縫が出来ることが、今になってこんなに役立つとはね。
妻がいなけりゃ、こんなことも父さんの仕事になる。
服の衣替え、冬布団の用意、アイロン掛け、etc・・・。
いくら家庭科が「5」だって、空しいよね。
できればこんなことは、したくなかった。
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