呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

呑む気父さんの読書感想文 亥の29~30 「デセプション・ポイント」

2007-11-30 | 本の話
デセプション・ポイント〈上〉 (角川文庫)
ダン ブラウン,Dan Brown,越前 敏弥
角川書店

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♪「デセプション・ポイント」ダン・ブラウン著 角川文庫

「ダヴィンチ・コード」のダン・ブラウンが書いた、近未来「政治・科学サスペンス」
米大統領は、NASAの最新鋭探査衛星が北極の棚氷の下から、地球外生命体の化石を含む隕石を発見したと発表する。
大統領選挙でNASAの莫大な無駄遣いを指摘し、優位に立っていたセクストン上院議員は窮地に・・・。
超ハイテク機器や兵器を駆使した情報戦、容赦ない暗殺作戦にぐいぐい引き込まれる。
そして次第に明らかになる陰謀の全容と、あまりにも意外な黒幕!

最初こそ、気を持たせるようような展開でちょっとイライラしたが、その後は手に汗握り一気に読めた。
いやぁ、やっぱりダン・ブラウンという人は凄いや!
この小説はデビュー作の「天使と悪魔」に続く第2作目、「ダヴィンチ・コード」の前に書かれたもの。
他の2作がキリスト教を題材として、過去の歴史の謎解きと現代の陰謀が交錯するが
本作は、ハイテク機器や最新兵器を駆使して、大統領選挙を操作霍乱する陰謀が主題だ。
著者は本書の扉書きのところに「この小説で描かれる科学技術は、全て事実に基づいている」と記している。
本当かね? だとしたらなんとも恐ろしい世の中になったもんだ!

この話は、映画にしたら大ヒット間違いなしだね。
訳者も後書きで書いているけれど、ストーリーの展開や場面の切り替わり方が
映像を意識したような組み立てになっている。
超一級のハリウッド娯楽大作になること間違いなし!
映画で是非観たいものだ。そして多分必ず映画になると思うよ!


PS)
このところ続けて米国の冒険活劇的長編ものを読んだので、ちょっと疲れた。
いつも思うんだけど、アメリカ人って、身に危険が迫りながらもホントにあんな風にジョークを飛ばすんだろうか。
確かにアメリカンジョークって小気味良いんだけれど、これでもかって続くと疲れるね。
アメリカ人の頭の中はどうなっているのかと、疑いたくなるな。
次は、心温まる江戸人情話でも読みたいな、と思って本屋を覗いたら
しゃばけシリーズの新刊(文庫)「おまけのこ」が出ていました!
いいねぇ、ぬる燗でも啜りながら、ゆっくり「若だんなと兄やと妖(あやかし)」の世界に浸ろう・・・!
(そういえばこの前のTVは、録画していてまだ観ていない・・・)
コメント
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