![]() | 阪急電車 (幻冬舎文庫) |
有川 浩 | |
幻冬舎 |
♪「阪急電車」有川浩著 幻冬舎文庫
ずいぶん前に、会社の「読書部」メンバーが推薦していた本。小説を読む前に、映画化されたDVDを観てしまい、肝心の原作は読んでいなかった。この前、本屋で見かけて思わず購入。
薄めの文庫本だし、読みやすかったのですぐ読了。映画と同様、なかなかの秀作でありました。
阪急電鉄の宝塚駅と今津駅を結ぶ、所謂ローカル私鉄の「今津線」。そのうちの宝塚駅と西宮北口駅の間の、駅の数にして8駅、乗車時間15分間に起こる人間ドラマを描いた短編集(結局はすべてがつながる)だ。
わずか15分、わずか8駅を走る6両程度の電車の中で、老若男女が偶然にも関わり合い、カップルになったり、励まし合ったり、勇気づけ合ったりする。各話ごとに出会いや関係ができるのだが、物語が続くにつれてそれぞれの人たちが更に微妙に繋がり合う。
この物語の読者は、小説中の登場人物が知らない、気づかない、それぞれの繋がりを天上から俯瞰することで、ハラハラしたり、ドキドキしたり、胸にグッと来たり、ホッとしたり…。
いやぁー、なかなかの人間模様だなぁー。よくできた話だなー。読んでいない方には絶対にお勧めです。
読書部のメンバーの推薦図書なので読んでみようと思っていたが、結局は先に映画(DVD)を観てしまった。以前にご紹介したが、映画もとってもお薦めです。宮本信子、中谷美紀、戸田恵梨香、南果歩、などのベテラン女優陣が際立っていた。映画もどうぞ!
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読んでいて、ぜひ阪急今津線に乗ってみたくなった。なんか良いよなぁ~。
でも土地勘というか、位置の感覚が全くない。西宮ってどこ?JR大阪駅の近く?宝塚ってどこ?神戸の近く?神戸ってそもそもどういう位置関係??
その辺りが分からなくても、十分に楽しんで観れます。大阪や神戸に行きたいー!