”しんさん”のよもやま話

僕のビジネス感や社会現象に対する意見とかを趣味のヨットやゴルフ等の話を織り交ぜながらよもやま話的に発信します。

しんさんのよもやま話

2024年08月14日 22時49分21秒 | Weblog
8月14日(水) 晴

 綾の鼓

相変わらず暑い日が続いています。たまには雨も降って欲しいものです。今日は汗びっしょりになりながらゴルフの練習に行ってきました。まぁ来週、御殿場の田舎で高校時代の仲間とゴルフをやる予定なのでちょっとうまく打てるのか確認の練習です。年齢と共にスコアは右肩下がりなのであまり良くはないのですが、ゴルフは好きなスポーツなので打てれば下手でも続けたい。まぁヨットがなくなって中々戸外で遊ぶことはできなくなったのでゴルフは唯一の楽しみなもです。
ところで今日は前回書いた葉室麟氏の小説「千鳥舞う」の中で出てくる「綾の鼓」の話で思ったことを書いてみます。
まぁ人は誰しも人生においてどうにもならない恋情抱いたり後悔をしたことがあるのではないでしょうか?そして白楽天の長恨歌の一節を夢見ることもあるでしょう。「天に在っては願わくは比翼の鳥と作(な)らん。 地に在っては願わくは連理の枝と為らん。」まぁそんなことを思ってもたいていの人は時と共に忘れてしまうでしょう。でもそうならずに一心に想い続ける人もいる訳です。綾の鼓を打ち続けた老人源太もその一人です。その昔斉明天皇が新羅との戦いのために出陣し、九州博多の朝倉と言う所に橘広庭の宮を造られ宴をしたと伝えられている。「綾の鼓」はここを舞台にした宮に仕える女御と庭掃除の老人源太の悲恋の哀話を題材とした謡曲なのです。老人源太がこの女御に恋焦がれていることを聞いた女御は綾絹の布でできた鼓を源太に渡し、その鼓で打ち鳴らした音が聞こえたら願いを聞いてあげると言ったのです。それを聞いて源太は毎日四六時中一心不乱に鼓を打つのですがいっこうに音がでることはありません。元々女御は「この恋は成らん(鳴らん)」と意味を込めたつもりでしたが源太は恋い慕うあまり鼓を打ち続けたのです。でもいっこうに鳴らないことに悲嘆して池に身を投げてしまった。と言う話です。その後女御も源太の霊に攻められて身を投げてしまうことになります。
まぁ人生にはどうにもならないことがあると言うことでしょうか。
葉室麟氏の小説にはこんな話を随所に入れながら小説を進めていくものが多いのです。まぁ登場人物の心情を和歌、漢詩、謡曲などを織り込んで表現すること多く、そんなところが自分は結構気に入っています。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« しんさんのよもやま話 | トップ | しんさんのよもやま話 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事