10月11日(火)曇
約700万年前に人類の祖先が誕生したと言われています。最初は猿人と言われ脳の容量も300cc~400cc程度の二足歩行ができる程度でした。しかしこの二足歩行がチンパンジーのような類人猿からまったく違った進化の過程を辿り猿人、原人、旧人、新人と発展してきたようです。この長い年月の間にアフリカから生まれた人類が地球上の至る所に拡散して行った過程を想像して見てください。多分その間に地球上では大きな地殻の変動や氷河期のような気候の変化がいっぱいあったことでしょう。現在の地球上のすべての人類は新人と呼ばれるホモサピエンスであって、過去に存在したネアンデルタール人のような旧人類はすべて絶滅しました。我々の祖先は多分獲物を求めて世界中に拡散していったのでしょうけど、多分海を越える技術もなかったでしょうから地殻変動による陸地の移動や氷河期の海底隆起によって拡散できたと思います。我々が知っている地球の変動は高々3000年程度の話なので想像できないことでしょうけれども、地球の歳差運動(地球の自転軸が止まりかけの駒のように回転する運動のこと)によって北極星は約2万6千年周期で次々と移行していきます。現在の北極星はこぐま座のα星ポラリスですが西暦2100年頃にはケフェウス座のγ星エライになります。いずれ、はくちょう座のデネブ、こと座α星のベガが北極星になります。西暦12000年頃のことですが、我々が航海する時、もっとも重要な北極星が長い年月の間にはこんなにも変わってしまうのです。当然のことながら地球と太陽の位置関係もかわりますから気象もかなり変わってくるのではないでしょうか?
このような変化の中を生き抜いてきた人類が我々なのです。現在我々が直面しているエルニーニョなどの気象変動は長い地球の活動からみれば、わずかな変化でしかないわけです。ただ我々の文明が発展すればするほど小さな変化にも耐えられなくなって行くような気がします。これからの時代は自然を変える技術でなく、自然に逆らわない技術や自然と協調した知恵を我々自身が身に付けなければならないような気がします。