西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

横書き日本語における数字の書き方

2010-08-09 | 言語・字・言語遊戯
2,3日前のblogで、外山滋比古さんが、日本語は本来、縦書きだったのが公的文書で「安易に」横書きにしたため、おかしくなった、と述べていたことを紹介した。その1つの分かりやすい事例として数字の書き方をあげていて面白かった。

詳しく聞いていないが、私の理解で「そうか」と思ったので、ここで書いておきたい。

日本語の元々の数字の書き方は、壱、弐、参、四、五、六、七、八、九、十、百、千、万、億・・・である。一、二、三と簡易に書く場合は、これからの論は、より分かりやすい。

縦書き文で、一、二、三と書くと、横棒が、縦の上から下に読んでいく視線を遮り(視線に抵抗し)、はっきり一、二、三と認識出来る。これを、ここに書いているように横書きすると左から右へと読んでいく視線は、横棒(及び横棒の間)をするりと抜けてしまう。

これを横書きで1,2,3と書くと、「抵抗線」が出てきて、はっきり数字が認識できるのである。

英語もアラビア語も横に書いて、初めて読むときに視線の移動に抵抗して、はっきり認識できるのである。両方とも縦書きは無理であろう。

普通の漢字の場合は、本来、縦書きなので続け字も工夫されてきたが、横書きに「無理に」したため横書き続け字は未だ「未完成」だ。しかし、漢字には「横抵抗線」も「縦抵抗線」もほどほどにあるので横書きにしても、まずまず「読める」のである。

でも数字は、横書き日本語の場合では、一、ニ、三、十、百などと漢数字で書くよりも、1,2,3,10,100などとアラビア数字で書くのが良いのではなかろうか。アルファベットも、そのまま書いているのだから・・・。

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