今朝、ラジオ深夜便の「明日への言葉」(4時台)で、野村 進さん(ノンフィクション・ライター、拓殖大教授、55歳)の話を聞いた。
最近『島国チャイニーズ』という日本にいる中国人のインタビューによる本を書かれたようだ。中国人で日本に来ている人々は「日本が好きだから来ているのであって、そういう時に「飲み屋」でアルバイトしている中国人留学生に対して名札を見て「(日本語通じにくいから)日本人と(担当)変わってよ」などという日本人に留学生はイタク傷つけられている」、と言う。
日本で傷ついて中国に戻って「反日」に追いやるより温かくつつんで「親日」を深めることとどちらが良いか明らかでは・・・、と言う。
日本の大学には中国人の教授、准教授が2600人もいる、と聞いてビックリした。実はアメリカにいる中国人教授、准教授より多くいて「世界一」という。
日本に来て一年で「日本語検定一級」になり三年で「芥川賞」をとった中国人もいる。2008年に楊逸(ヤンイー)さんの『時が滲む朝』(文學界6月号)が選ばれた。
完璧な日本語を話す「在日中国人」も多くなっていると言う。
東京の池袋の辺りは中国東北部三省(旧満洲)からの中国人が多くなって来ているようだ。知らなかった。
最近、神戸の「中華学校」に、日本人も多く進学しているらしい」。そこの校長は「昔の日本のムラの学校を理想としているという。低学年と高学年がくんずほぐれつ切磋琢磨していて、イジメは皆無と言う。外国語は英語と中国語を教えている。日本の有名高校や有名大学にも多く進学しているようだ。昔のインターナショナルスクール(米英校)への流れが最近は「中華学校」に流れているのでは、とのことだ。将来は、英語も大事だが中国語も同様に大事という認識がベースにあるだろう。
これも知らなかった。
ただ東北地方などに来ている「中国人妻」は、余り上手くいっていないようだ。男性側の思惑と女性側(中国人)との思惑が違っているかららしい。
野村さんは、「インタビューする毎に人間性の練磨がある」という気持ちと言う。真面目なインタビュアーという感じだった。
今後二つの仕事をしたい、とのこと。一つは「認知症」に光をみる施設にいる患者や関係者へのインタビュー(お母さんも認知症のようだ)、もう一つは「日本の森林」探訪ー日本列島の7割は森林ーだ。期待したい。