西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

政略結婚の研究ってあるのかな

2011-09-09 | 歴史とのつながり、歴史の面白さ
「政略結婚の研究」という研究分野があるのかどうか知らない。
でも、まあ歴史的には洋の東西を問わず、そいうことで世の政治というか権力の状態が大きく規定されてきたのも事実であろう。日本では、天智天皇と藤原鎌足以来、天皇家と藤原家が、互いに娘を相手側に送りこみ姻戚関係をつくり「もちつもたれつ」の関係を千年に渡って築いてきたのも歴史的事実である。

最近の大河ドラマ「江(ごう)」をみていて気がついたのだが(遅い!)、織田信長の姪3人がそれぞれ大名に嫁ぎ、とりわけ茶々(淀)が豊臣秀吉側室に、江が徳川家康の跡継ぎの秀忠に正室で嫁いだことだ。つまり「滅んだ」織田家から次の権力者の秀吉、次の次の権力者の徳川家に嫁いでいる。

これは、旧権力者の残された女性達が新権力者の「嫁や側室」になる傾向が歴史的にあるということかな。豊臣や徳川にとっては織田家は主人筋であり、そこの女性陣が豊臣、徳川の男性筋には、それこそ「姫様」な訳だ。それなりの「躾け、振舞い」にも安心できる訳だ。部下にも「示し」がつくだろう。

平家が滅んだ後、平家の姫様達も「源氏」への「女性供給源」になったというのは本当だろうか。