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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1214 ・日米両政府合作で進む普天間基地の固定化

2012-04-05 06:26:49 | 日記


 おはようございます。

 生き生き箕面通信1214(120405)をお届けします。



・日米両政府合作で進む普天間基地の固定化



 消費増税問題に注意が集まっている影で、アメリカ政府が主導する風を

装いながら、普天間基地の固定化が着々と進められようとしています。

本日4月5日付けの朝日新聞朝刊によると、「米政府は米軍普天間飛行場

の補修費として来年度(2013年度)から8年間で約250億円を負担するよう

日本政府に要求している」(3面)そうです。「向こう8年間は普天間は動か

ないぞ」というアメリカ政府の正式な意思伝達です。



 記事では、「日本側は、長期の大規模補修に応じれば普天間の固定

化につながるとして、難色を示している」とあります。しかし、難色は表

向きの国民向けジェスチャーにすぎず、すんなりとは受け取れません。



 実態は、日米両政府の暗黙の了解のもとに、「普天間基地を当分使い

続ける。つまり、固定化とならざるを得ないでしょう」というものです。筋書

きは簡単です。日本政府は、できもしない辺野古への移設を、「辺野古し

かない。辺野古だ、辺野古だ。あくまでも辺野古への移設だ」と、辺野古

を口実に移設努力のポーズをとり続ける。しかし、現実は移設が困難だ

から、普天間基地は使い続けざるを得ない。老朽化が進んでいるから、

補修しなければならない。しかし、アメリカは予算を削っているから、日本

政府へ負担してもらわなければならない。野田政権も、アメリカからの要

求だから「仕方がない」と、渋々の形をとって補修費を負担する。これで

普天間は使い続けることができる。野田政権はアメリカから「愛いヤツ

じゃ」と認められ、日米両政府ともに「ハッピー」というシナリオです。



 アメリカ側の要求は、前半で下士官兵舎や飛行場正門の補修を先行

させ、後半では滑走路の整備を含んでいます。日本側は日米安保条約

では本来、米軍基地については用地だけを提供するはずでした。しかし、

アメリカ政府は、いまやなにもかも日本のカネでやってしまおう、と要求

はエスカレートするばかり。まさにアメリカさまのおっしゃる通り「お財布

がかり」を担当させていただくありがたい役回りです。基地周辺では日々、

軍用機の大爆音に悩まされる小中学校の生徒や病院の患者がおり、

「一日も早く出ていってほしい」と望んでいます。また、本土では、食事も

満足に取れずに、衰弱して孤立死する人が絶えない、というのにです。

万一、普天間基地周辺でオスプレイの墜落事故が起きても、「それはそ

の時、なんとかなるさ」。むしろ、惨事が起きた時に普段は取れない手段

を講じるショック・ドクトリンの発動すら懸念されます。



 すでに、田中直紀防衛相は、「設置から50年以上経過して安全面の

配慮は必要だ」と負担を認める方針です。さらに、玄葉光一郎外相は

記者会見で、嘉手納基地以南の返還についても、「そう簡単ではない」

と、早期返還は難しいことを認めています。つまり、アメリカ側はやりた

い放題。日本は大臣ずらした面々が、「御意。まことにおっしゃる通りに

ござりまする」と平伏してアメリカさまのご意向をうけたまわる姿勢です。

独立国としての面目などさらさらありません。世界一、アメリカ政府に従

順な、従属国の名誉ある野田政権です。


生き生き箕面通信1213 ・野田首相は何が何でも「原発再稼働」

2012-04-04 06:50:32 | 日記


 おはようございます。

 生き生き箕面通信1213(120404)をお届けします。



・野田首相は何が何でも「原発再稼働」



 野田首相は昨日4月3日、枝野経産相、細野原発相、藤村官房長官の

3閣僚を集め、原発再稼働に関する関係閣僚会議を開きました。当初予

定していた「政治判断」での「再稼働認可」はできませんでした。先送りせ

ざるを得ませんでした。これは世論の力がそうさせた結果でした。



 ところが、野田首相は「何が何でも再稼働させる」意思をより強くして

いることも明らかになりました。今週内にも開く次の関係閣僚会議で

「暫定基準」なるものを持ち出し、これを再稼働を認める判断の根拠と

すると決めたのです。月曜には再稼働の「ゴー」が出せなかったけれど、

同じ週に再び会議を開いて、「ゴー」を出す。この急ぎようは、尋常では

ありません。野田首相の、「再稼働前のめり」は全く変わっていない。



 「暫定基準」なるものも、内容が明らかにされる前からおよそ推測で

きます。要するに、中身は何でもいい。福井県や京都、滋賀の府県

知事に「了承」してもらえる形さえ整えればいい、といった代物のはず

です。単なる世論対策です。地元の同意を得るためだけの見せかけ、

めくらましの「安全基準」にすぎない。「地元同意」さえ取り付ければ、

あとはどうにでもなるという野田政権の「暴走政治」には、暴走族も

真っ青です。



 わずか2日前、「私は今の段階で再稼働に反対です」と国会(参院

予算委員会)で答弁した枝野経産相も、昨日は「自分の判断では決め

られない」と一気に後退しました。原発マフィアからよほど強い圧力が

かかっているのでしょう。「小沢一郎氏をはめたと同じ罠を仕掛け、政

治的に抹殺するぞ」という圧力です。かつては、福島県知事の佐藤栄

佐久氏(現在の雄作知事ではない)が執ような策略を仕掛けられ、知

事の座を追われたこともあります。菅直人氏が首相を追われた背景

には、一般的な世論の反発もありましたが、在任末期に「脱原発」を

打ち出したことが引きずり落としの決め手になったとされています。



 原発の危険性を人類はコントロールできません。「核のゴミ」ひとつ

片付けられないで、何が「安全基準」でしょう。目の前の問題でいえば、

福島原発の第4号炉は、その燃料プールが崩壊しほぼ日本全体を壊

すという大厄災を今日にももたらすかもしれない。それが大げさでは

ない危険性をはらんだまま、一日一日を生き延びさせてもらっている

にすぎない、それが実態ではないでしょうか。



 原発は「即時停止、即時廃炉へ」しか選択肢はないはずです。電力

が足りない、電気料金が上がる、などは対策を講じ、我慢するところは

我慢すればいい、それだけの問題です。再稼働は「何が何でも阻止」

する必要があります。私たちの子孫に迷惑をかける危険性を、私たち

が認めるわけにはいきません。


生き生き箕面通信1212 ・いいぞ!この調子で大飯原発の再稼働を阻止しよう!

2012-04-03 06:40:48 | 日記



 おはようございます。

 生き生き箕面通信1212(120403)をお届けします。



・いいぞ!この調子で大飯原発の再稼働を阻止しよう!



  大飯原発の再稼働を当面、先送りさせられる見通しが強まりました。

「やった~!」といいたいくらいの気持ちです。昨日4月2日の参院予算

委で、社民党の福島みずほさんが質問に立ち、枝野経産相にするどく

「地元の範囲」をただし、これに対して枝野氏は「京都府、滋賀県をはじ

め影響の大きい範囲である」と答えざるを得ませんでした。つまり、再稼

働に反対の意思を表明している京都、滋賀をはじめとする広範囲の

「再稼働反対」と声を受け、政府はこれに配慮せざるを得なくなりました。



 具体的には、本日開催される再稼働のための政府の会議では、

「結論先送り」をせざるを得なくさせたわけです。本日開催される会

議は、野田首相、枝野経産相、細野環境相、藤村官房長官の4人

によるもので、ここで「再稼働ゴー」の政治判断をまとめる段取りでし

た。それを、先送りさせることにした力は、全国の「脱原発、大飯の

再稼働反対」の運動です。庶民の声が、議会の再稼働反対の決議、

あるいは請願書という具体的な形となり、それが民意の「証拠」として

原発担当の経産大臣や総理大臣を動かすことになったわけです。

これこそ、民衆の力であり、民主主義の素晴らしい成果といえるの

ではないでしょうか。



 脱原発社会を実現するのは、本当にあと一歩です。現在動いている

原発はただ1基、北海道の泊原発だけです。しかもこれは、来月5日、

子どもの日くらいに定期検査のため、運転を止めなければなりません。

「泊が止まる」と、日本の全原発が止まっている状態が現実となるわけ

です。だからこそ、政府はやっきとなって大飯原発の再稼働を急いで

きました。大飯原発の再稼働を止めることは、「脱原発」の肝です。



 昨日の参院予算委員会で、枝野経産相に「地元の範囲」を厳しく

迫った福島さんはなかなかの迫力でした。社民党の存在感が久し

ぶりに光った質疑でした。少数政党でも、「脱原発」の立場を明確に

しているからこそ展開できた明快な追及ぶりでした。



 今朝の朝日新聞は一面トップで、「大飯再稼働 判断先送り 京都・滋賀

の反発考慮」と見出しをつけました。ただ、読売新聞は「『京都、滋賀の理

解も』 経産相 両知事へ働きかけへ」としました。そうです。政府はいった

ん再稼働は見送っても、今度はハラをくくって、再稼働へ巻き返しに出ます。

だから、まだ安心はできません。泊が止まるまで、あと1か月あります。

政府はさまざまな理屈をつけて、「地元の同意が得られた」と強弁しか

ねません。しかも、夏場の電力ピーク時までは、3か月ほどです。この間

に、「電力不足」の大うそキャンペーンを行い、場合によっては、電力不

足倒産なども演出させて、「だから再稼働が必要」というプロパガンダを

展開するはずです。だから、せっかく作り出せた脱原発状態を継続し、しか

もこの夏の電力ピーク時を乗り切ってみせなければなりません。まだまだ

油断できないどころか、これから夏にかけてが脱原発の正念場になります。

生き生き箕面通信1211 ・民主化求め続けるミャンマー国民と民主化に無関心の日本人

2012-04-02 06:56:34 | 日記



 おはようございます。

 生き生き箕面通信1211(120402)をお届けします。



・民主化求め続けるミャンマー国民と民主化に無関心の日本人



 ミャンマー議会の補欠選挙は、野党・国民民主連盟(NLD)の圧勝となり

ました。党首アウンサンスーチーさんをはじめ所属議員が多数当選した、

と本日4月2日の朝刊が大きく伝えています。軍部の偽装政権と見られる

現政権に反対し、さまざまな介入をはねかえしてつかんだ勝利に、多くの

支持者が街頭に出て喜びを分かち合っています。アジアの民主化が少し

前進しました。



 事実上の軍事政権が議会の多数を抑えられる仕組みですから真の

民主化までの道ははるかに遠いようですが、それでもミャンマーの人々

は自分たちの手で民主化を実現しようとしています。



 

 軍政に反対するミャンマーの民主化運動が大きく盛り上がったのは、

一人の学生が虐殺された1988年の学生運動がきっかけでした。スー

チーさんの父親は、「ビルマ(ミャンマーは軍事政権が変えた国名)

建国の父」とされたアウンサン将軍。しかし、1962年のネ・ウイン将軍

の軍事クーデターで民主化は押しつぶされました。



 スーチーさんは40歳のころ、京大の東南アジア研究センターの客員

研究員として来日、父親の研究をしたことがあります。その後、自国に

戻って民主化運動に直接関わるようになり、軍事政権はスーチーさん

の影響力を恐れ、たびたび自宅軟禁にして、力づくで政治活動を封じ

込めました。自宅軟禁は計14年9か月におよびました。その間も支持

者は粘り強く、民主化を求めて運動を続け、国際的にも支援の輪を

広げました。自宅軟禁されながらも、非暴力で民主化運動を続ける

スーチーさんには「ノーベル平和賞」が授与されました。



 ひるがえって、日本はどうでしょうか。形は民主主義の姿をとって

いますが、事実は巧妙な官僚支配体制のなかに押し込まれ、最近

は検察至上国家の色彩が濃くなっています。いまでも検察ににらま

れることを恐れ、検察批判ははばかられているのが実情です。その

うしろには、厳然としてアメリカが控えているという偽装民主主義の

モデルになっています。なにより情けないのは、大手の新聞が、真

の民主主義から真に離れ、体制より、検察寄りの色を強めている

ことです。



 その結果、消費税は、有権者に約束したことを反故にして強引に

上げる政策を進められています。せめてもの社会保障もまったく展

望がないままです。原発は、フクシマ原発事故の教訓も学ばず再

稼働を急いでいます。それをマスメディアは後押しする始末。とくに

読売新聞の原発マフィアぶりは、目にあまる。国民をみじめな状態

に追いやるTPPについても、野田政権は強引に進めています。

読売新聞はこれも大本営の発表として大々的に報じています。



 既成政党が国民のための政治を進められない状況が続いている

ことから、かつてドイツで現れたと同じ「維新勢力」が勢いを増しつつ

あります。かつてのドイツでも既成政党が国民の願いから離れた

権力闘争を繰り広げているうちに、新興「維新勢力」を率いてヒト

ラーが台頭しました。現在の日本は、当時のドイツとそっくりの状

態にあります。

いまは、「橋下さんがヒトラーと同じだなんてとんでもない」と思って

いる人が大半ですが、当時のドイツでも「まさかこんなことになる

とは」という状況だったのが、歴史的事実です。



 希望があるのは、ただひとつ小沢グループが懸命に闘い、それを

支援する多くの人々が立ち上がり始めたことです。ネットでは、「総

理にしたい人」のトップは、小沢一郎氏です。



 日本では、官僚支配政治の打破、アメリカからの真の独立によ

る「民主主義国・日本」を築くため、私たち自身の日々の努力が

求められてる、というのが現在の認識です。

生き生き箕面通信1209 ・メキシコで既に「小沢裁判」がありました

2012-04-01 07:18:17 | 日記



 おはようございます。

 生き生き箕面通信1209(120331)をお届けします。



・メキシコで既に「小沢裁判」がありました



 



 大阪出身のラテン歌手、八木啓代(のぶよ)さんが、「メキシコでは

日本より先に『小沢事件』を連想させる政治的事件が起こっていました」

と講演会で話していました。メキシコの大統領選挙で、現体制側が脅威

を感じた対立する特定の立候補予定者を、でっち上げた「政治とカネ」

の問題で追い落とそうとした”事件”です。



 

 狙ったのは、ロペス・オプラドール氏。通称、アムロ。当時はメキシコ

市長で、腐敗した市政を改革し、市民のための政治が実感できる実

績で、国民的に極めて高い人気がありました。



 現政権側がまず仕掛けたのは、「秘書がわいろを受け取った」と新聞

に大々的に書かせました。ところが、これはでっちあげだということが

すぐ明らかにされ、このワナは失敗。次はアムロ本人に、「土地の買収

で書類に不備があった」という疑惑を仕掛けました。市の病院の前の

道路を救急車が止められるように広げるにあたっての書類です。本来、

事務担当が書類の訂正をすれば済む話ですが、執ように「政治とカネ」

の問題としてキャンペーンを繰り広げさせ、人気を落とさせました。



 さらに投票日直前に、大票田のメキシコ市には「電子投票」を取り入れ

ることにした。この電子投票は、ブッシュ米大統領(当時)の弟が経営す

るフロリダにあるいわくつきの会社が得意とするシステムです。かねて

より、投票結果を操作できる巧妙なソフトを仕組んだ電子投票機と言

われ、アメリカの大統領選挙でも威力を発揮し、ブッシュ氏がかろうじ

て勝利を得たとされるシステムです。こうしたこともあって、選挙結果は

現在のカルデロン大統領がわずか0.2%の差で”勝利”したのでした。



 アムロ氏を執ように追い落とそうとする動きには、常にアメリカの影が

見え隠れする。メキシコはアメリカのとって中南米をにらむ戦略的に極

めて重要な地政学的位置にあります。中南米諸国がアメリカ離れする

なかで、アメリカはメキシコを、カナダとともにNAFTA(日本が進める

TPPに相当)に取り込んでいます。ところが、アムロ氏は「アメリカと

一線を画す」政策を掲げました。アメリカは「アムロ排除」の策略をめぐ

らしてきたのです。



 今年11月に、再び大統領選挙が行われるので、すでに選挙戦が

スタートしています。しかし、執ような「政治とカネ」キャンペーンで、

さしものアムロ氏も現在は三番手にあります。



 八木さんが話したのは、先日(3月28日)開かれた「検察・司法・マス

コミ改革シンポ」です。ほかの講師は、平野貞夫、植草一秀、生田暉雄

の各氏。小沢一郎氏を支援する200人ほどが参加しました。八木さん

自身は、メキシコ在住で中南米を中心に忙しい歌手活動を続けるかた

わら、日本では「健全な法治国家のために声を上げる市民の会」を立ち

上げ、その代表として検察や司法を告発するなど先進的な取り組みを

しています。先日は、ネット番組「デモクラシー・ナウ・ジャパン」にも出

演し、メキシコ大統領選と小沢裁判の話をしていました。



 小沢裁判の判決は、今月26日です。