生き生き箕面通信

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生き生き箕面通信1211 ・民主化求め続けるミャンマー国民と民主化に無関心の日本人

2012-04-02 06:56:34 | 日記



 おはようございます。

 生き生き箕面通信1211(120402)をお届けします。



・民主化求め続けるミャンマー国民と民主化に無関心の日本人



 ミャンマー議会の補欠選挙は、野党・国民民主連盟(NLD)の圧勝となり

ました。党首アウンサンスーチーさんをはじめ所属議員が多数当選した、

と本日4月2日の朝刊が大きく伝えています。軍部の偽装政権と見られる

現政権に反対し、さまざまな介入をはねかえしてつかんだ勝利に、多くの

支持者が街頭に出て喜びを分かち合っています。アジアの民主化が少し

前進しました。



 事実上の軍事政権が議会の多数を抑えられる仕組みですから真の

民主化までの道ははるかに遠いようですが、それでもミャンマーの人々

は自分たちの手で民主化を実現しようとしています。



 

 軍政に反対するミャンマーの民主化運動が大きく盛り上がったのは、

一人の学生が虐殺された1988年の学生運動がきっかけでした。スー

チーさんの父親は、「ビルマ(ミャンマーは軍事政権が変えた国名)

建国の父」とされたアウンサン将軍。しかし、1962年のネ・ウイン将軍

の軍事クーデターで民主化は押しつぶされました。



 スーチーさんは40歳のころ、京大の東南アジア研究センターの客員

研究員として来日、父親の研究をしたことがあります。その後、自国に

戻って民主化運動に直接関わるようになり、軍事政権はスーチーさん

の影響力を恐れ、たびたび自宅軟禁にして、力づくで政治活動を封じ

込めました。自宅軟禁は計14年9か月におよびました。その間も支持

者は粘り強く、民主化を求めて運動を続け、国際的にも支援の輪を

広げました。自宅軟禁されながらも、非暴力で民主化運動を続ける

スーチーさんには「ノーベル平和賞」が授与されました。



 ひるがえって、日本はどうでしょうか。形は民主主義の姿をとって

いますが、事実は巧妙な官僚支配体制のなかに押し込まれ、最近

は検察至上国家の色彩が濃くなっています。いまでも検察ににらま

れることを恐れ、検察批判ははばかられているのが実情です。その

うしろには、厳然としてアメリカが控えているという偽装民主主義の

モデルになっています。なにより情けないのは、大手の新聞が、真

の民主主義から真に離れ、体制より、検察寄りの色を強めている

ことです。



 その結果、消費税は、有権者に約束したことを反故にして強引に

上げる政策を進められています。せめてもの社会保障もまったく展

望がないままです。原発は、フクシマ原発事故の教訓も学ばず再

稼働を急いでいます。それをマスメディアは後押しする始末。とくに

読売新聞の原発マフィアぶりは、目にあまる。国民をみじめな状態

に追いやるTPPについても、野田政権は強引に進めています。

読売新聞はこれも大本営の発表として大々的に報じています。



 既成政党が国民のための政治を進められない状況が続いている

ことから、かつてドイツで現れたと同じ「維新勢力」が勢いを増しつつ

あります。かつてのドイツでも既成政党が国民の願いから離れた

権力闘争を繰り広げているうちに、新興「維新勢力」を率いてヒト

ラーが台頭しました。現在の日本は、当時のドイツとそっくりの状

態にあります。

いまは、「橋下さんがヒトラーと同じだなんてとんでもない」と思って

いる人が大半ですが、当時のドイツでも「まさかこんなことになる

とは」という状況だったのが、歴史的事実です。



 希望があるのは、ただひとつ小沢グループが懸命に闘い、それを

支援する多くの人々が立ち上がり始めたことです。ネットでは、「総

理にしたい人」のトップは、小沢一郎氏です。



 日本では、官僚支配政治の打破、アメリカからの真の独立によ

る「民主主義国・日本」を築くため、私たち自身の日々の努力が

求められてる、というのが現在の認識です。

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