生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1213 ・野田首相は何が何でも「原発再稼働」

2012-04-04 06:50:32 | 日記


 おはようございます。

 生き生き箕面通信1213(120404)をお届けします。



・野田首相は何が何でも「原発再稼働」



 野田首相は昨日4月3日、枝野経産相、細野原発相、藤村官房長官の

3閣僚を集め、原発再稼働に関する関係閣僚会議を開きました。当初予

定していた「政治判断」での「再稼働認可」はできませんでした。先送りせ

ざるを得ませんでした。これは世論の力がそうさせた結果でした。



 ところが、野田首相は「何が何でも再稼働させる」意思をより強くして

いることも明らかになりました。今週内にも開く次の関係閣僚会議で

「暫定基準」なるものを持ち出し、これを再稼働を認める判断の根拠と

すると決めたのです。月曜には再稼働の「ゴー」が出せなかったけれど、

同じ週に再び会議を開いて、「ゴー」を出す。この急ぎようは、尋常では

ありません。野田首相の、「再稼働前のめり」は全く変わっていない。



 「暫定基準」なるものも、内容が明らかにされる前からおよそ推測で

きます。要するに、中身は何でもいい。福井県や京都、滋賀の府県

知事に「了承」してもらえる形さえ整えればいい、といった代物のはず

です。単なる世論対策です。地元の同意を得るためだけの見せかけ、

めくらましの「安全基準」にすぎない。「地元同意」さえ取り付ければ、

あとはどうにでもなるという野田政権の「暴走政治」には、暴走族も

真っ青です。



 わずか2日前、「私は今の段階で再稼働に反対です」と国会(参院

予算委員会)で答弁した枝野経産相も、昨日は「自分の判断では決め

られない」と一気に後退しました。原発マフィアからよほど強い圧力が

かかっているのでしょう。「小沢一郎氏をはめたと同じ罠を仕掛け、政

治的に抹殺するぞ」という圧力です。かつては、福島県知事の佐藤栄

佐久氏(現在の雄作知事ではない)が執ような策略を仕掛けられ、知

事の座を追われたこともあります。菅直人氏が首相を追われた背景

には、一般的な世論の反発もありましたが、在任末期に「脱原発」を

打ち出したことが引きずり落としの決め手になったとされています。



 原発の危険性を人類はコントロールできません。「核のゴミ」ひとつ

片付けられないで、何が「安全基準」でしょう。目の前の問題でいえば、

福島原発の第4号炉は、その燃料プールが崩壊しほぼ日本全体を壊

すという大厄災を今日にももたらすかもしれない。それが大げさでは

ない危険性をはらんだまま、一日一日を生き延びさせてもらっている

にすぎない、それが実態ではないでしょうか。



 原発は「即時停止、即時廃炉へ」しか選択肢はないはずです。電力

が足りない、電気料金が上がる、などは対策を講じ、我慢するところは

我慢すればいい、それだけの問題です。再稼働は「何が何でも阻止」

する必要があります。私たちの子孫に迷惑をかける危険性を、私たち

が認めるわけにはいきません。