おはようございます。
生き生き箕面通信1209(120331)をお届けします。
・メキシコで既に「小沢裁判」がありました
大阪出身のラテン歌手、八木啓代(のぶよ)さんが、「メキシコでは
日本より先に『小沢事件』を連想させる政治的事件が起こっていました」
と講演会で話していました。メキシコの大統領選挙で、現体制側が脅威
を感じた対立する特定の立候補予定者を、でっち上げた「政治とカネ」
の問題で追い落とそうとした”事件”です。
狙ったのは、ロペス・オプラドール氏。通称、アムロ。当時はメキシコ
市長で、腐敗した市政を改革し、市民のための政治が実感できる実
績で、国民的に極めて高い人気がありました。
現政権側がまず仕掛けたのは、「秘書がわいろを受け取った」と新聞
に大々的に書かせました。ところが、これはでっちあげだということが
すぐ明らかにされ、このワナは失敗。次はアムロ本人に、「土地の買収
で書類に不備があった」という疑惑を仕掛けました。市の病院の前の
道路を救急車が止められるように広げるにあたっての書類です。本来、
事務担当が書類の訂正をすれば済む話ですが、執ように「政治とカネ」
の問題としてキャンペーンを繰り広げさせ、人気を落とさせました。
さらに投票日直前に、大票田のメキシコ市には「電子投票」を取り入れ
ることにした。この電子投票は、ブッシュ米大統領(当時)の弟が経営す
るフロリダにあるいわくつきの会社が得意とするシステムです。かねて
より、投票結果を操作できる巧妙なソフトを仕組んだ電子投票機と言
われ、アメリカの大統領選挙でも威力を発揮し、ブッシュ氏がかろうじ
て勝利を得たとされるシステムです。こうしたこともあって、選挙結果は
現在のカルデロン大統領がわずか0.2%の差で”勝利”したのでした。
アムロ氏を執ように追い落とそうとする動きには、常にアメリカの影が
見え隠れする。メキシコはアメリカのとって中南米をにらむ戦略的に極
めて重要な地政学的位置にあります。中南米諸国がアメリカ離れする
なかで、アメリカはメキシコを、カナダとともにNAFTA(日本が進める
TPPに相当)に取り込んでいます。ところが、アムロ氏は「アメリカと
一線を画す」政策を掲げました。アメリカは「アムロ排除」の策略をめぐ
らしてきたのです。
今年11月に、再び大統領選挙が行われるので、すでに選挙戦が
スタートしています。しかし、執ような「政治とカネ」キャンペーンで、
さしものアムロ氏も現在は三番手にあります。
八木さんが話したのは、先日(3月28日)開かれた「検察・司法・マス
コミ改革シンポ」です。ほかの講師は、平野貞夫、植草一秀、生田暉雄
の各氏。小沢一郎氏を支援する200人ほどが参加しました。八木さん
自身は、メキシコ在住で中南米を中心に忙しい歌手活動を続けるかた
わら、日本では「健全な法治国家のために声を上げる市民の会」を立ち
上げ、その代表として検察や司法を告発するなど先進的な取り組みを
しています。先日は、ネット番組「デモクラシー・ナウ・ジャパン」にも出
演し、メキシコ大統領選と小沢裁判の話をしていました。
小沢裁判の判決は、今月26日です。