生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1212 ・いいぞ!この調子で大飯原発の再稼働を阻止しよう!

2012-04-03 06:40:48 | 日記



 おはようございます。

 生き生き箕面通信1212(120403)をお届けします。



・いいぞ!この調子で大飯原発の再稼働を阻止しよう!



  大飯原発の再稼働を当面、先送りさせられる見通しが強まりました。

「やった~!」といいたいくらいの気持ちです。昨日4月2日の参院予算

委で、社民党の福島みずほさんが質問に立ち、枝野経産相にするどく

「地元の範囲」をただし、これに対して枝野氏は「京都府、滋賀県をはじ

め影響の大きい範囲である」と答えざるを得ませんでした。つまり、再稼

働に反対の意思を表明している京都、滋賀をはじめとする広範囲の

「再稼働反対」と声を受け、政府はこれに配慮せざるを得なくなりました。



 具体的には、本日開催される再稼働のための政府の会議では、

「結論先送り」をせざるを得なくさせたわけです。本日開催される会

議は、野田首相、枝野経産相、細野環境相、藤村官房長官の4人

によるもので、ここで「再稼働ゴー」の政治判断をまとめる段取りでし

た。それを、先送りさせることにした力は、全国の「脱原発、大飯の

再稼働反対」の運動です。庶民の声が、議会の再稼働反対の決議、

あるいは請願書という具体的な形となり、それが民意の「証拠」として

原発担当の経産大臣や総理大臣を動かすことになったわけです。

これこそ、民衆の力であり、民主主義の素晴らしい成果といえるの

ではないでしょうか。



 脱原発社会を実現するのは、本当にあと一歩です。現在動いている

原発はただ1基、北海道の泊原発だけです。しかもこれは、来月5日、

子どもの日くらいに定期検査のため、運転を止めなければなりません。

「泊が止まる」と、日本の全原発が止まっている状態が現実となるわけ

です。だからこそ、政府はやっきとなって大飯原発の再稼働を急いで

きました。大飯原発の再稼働を止めることは、「脱原発」の肝です。



 昨日の参院予算委員会で、枝野経産相に「地元の範囲」を厳しく

迫った福島さんはなかなかの迫力でした。社民党の存在感が久し

ぶりに光った質疑でした。少数政党でも、「脱原発」の立場を明確に

しているからこそ展開できた明快な追及ぶりでした。



 今朝の朝日新聞は一面トップで、「大飯再稼働 判断先送り 京都・滋賀

の反発考慮」と見出しをつけました。ただ、読売新聞は「『京都、滋賀の理

解も』 経産相 両知事へ働きかけへ」としました。そうです。政府はいった

ん再稼働は見送っても、今度はハラをくくって、再稼働へ巻き返しに出ます。

だから、まだ安心はできません。泊が止まるまで、あと1か月あります。

政府はさまざまな理屈をつけて、「地元の同意が得られた」と強弁しか

ねません。しかも、夏場の電力ピーク時までは、3か月ほどです。この間

に、「電力不足」の大うそキャンペーンを行い、場合によっては、電力不

足倒産なども演出させて、「だから再稼働が必要」というプロパガンダを

展開するはずです。だから、せっかく作り出せた脱原発状態を継続し、しか

もこの夏の電力ピーク時を乗り切ってみせなければなりません。まだまだ

油断できないどころか、これから夏にかけてが脱原発の正念場になります。