生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

・1238 ・「日本はどうあるべきか」という骨太の論説を

2012-04-29 06:47:52 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1238(120429)をお届けします。



・「日本はどうあるべきか」という骨太の論説を



 小沢一郎氏に絡む2本の記事が本日4月29日の朝日新聞朝刊4面に

並んで掲載されていました。ひとつは、小沢氏が野田首相を批判した

記事です。小沢氏は「われわれが政権交代をめざして国民に訴えてき

た初心を、現在のわれわれの内閣や政府は忘れてしまっている」と指

摘しました。そのうえで、「リーダーがきちんと決断し、責任を持って国

民の生活が第一という旗印の下で力を合わせれば、必ず支持を取り

戻すことができると思う」とも強調しました。栃木県で開かれたグループ

所属議員のパーティーで話したものです。



 もうひとつは、星浩という名の、まあ言ってみれば”名物記者”(編集委

員)が得意げな顔写真入りで書いた結構大きなコラムです。主見出しは

「『最後の闘い』橋下氏担ぐか」でした。内容は、「小沢氏はこれまで権

力を握るためにさまざまな裏工作に奔走してきたが、いまは橋下徹大阪

市長との連携思惑が透けて見える。しかし、理念なき権力闘争に対する

有権者の視線は、かつてなく厳しい」と、小沢氏に対するネガティブ・キャ

ンペーンです。この星某は、これまでも朝日の反小沢キャンペーンの旗

振り役をつとめてきました。その内容のほとんどが、小沢氏の主張には

耳を貸さずに、あるいは捻じ曲げたうえで自分勝手な”小沢像”を描いて

見せ、それに対していちゃもんをつけるという陰湿な手法でした。今回

のコラムでは小沢氏の長い政治活動を、「理念なき権力闘争」という決

まり文句で一刀両断、歌舞伎役者が最後の見せ場で見えを切るような

”筆の冴え”をみせたつもりのようでした。この人物も、例によって「国会

で説明責任を」を声高に叫んできた一人です。



 それにしても、なぜ彼ら偉い編集委員先生は、「この国はどうあるべ

きか」を真正面から論じないのでしょうか。世界が大きく変動しつつある

いま、日本の進路こそを全精力を傾けて論じるべき編集委員の責務で

はないでしょうか。ところが、そんな骨太の論説やコラムはほとんど見

たことがありません。書いていることは、たとえば「小沢はけしからん。

限りなくクロだ」というくだらない”論陣”です。



 まもなく65年目の憲法記念日です。せめて5月3日の憲法記念日前後

には、憲法の内容を熟読したうえで、「日本がどうあるべきか」について、

朝日論説の説明責任を果たしてもらいたいものです。