お早うございます。
生き生き箕面通信2217(150118)をお届けします。
・日本をどんな社会に導きたいのか、核心が最後まで欠落した民主党代表選
立候補した3人が3人とも、この日本という国の形について熱く語ることはありませんでした。ちまちましたことをくだくだと並べ立てるばかり。私たちの心に響く言葉は最後の最後まで一語もありませんでした。誰が代表に選ばれても、民主党にはこの先日本国を託せる期待は全く持てないことを露呈する代表選だったといえるのではないでしょうか。
自民党に対抗する明確な軸は、高らかに掲げられたでしょうか。本日、思い返してみて、3人のうち1人でも、何か心に響く言葉を残してくれたでしょうか。本当に日本の行く末を思う情熱を感じさせてくれたでしょうか。
今の今、国中に不幸な人、働きたくても働く仕事がなく生活に困っている人があふれています。原発は再稼働してくれるなと願う人が多くいます。辺野古に軍事基地は造るなという声が強く上がっています。
しかし、政権を握っている自民党は、原発を再稼働し、辺野古での最新鋭軍事基地に莫大な税金をじゃぶじゃぶつぎ込みつつあります。
トヨタ自動車をはじめ優良企業は、300兆円を超える内部留保(いわば余剰金)を溜めこんでいます。そんな余裕たっぷりの企業には、さらに法人税を負けてやるというおいしい措置を国民の税金からプレゼント。他方、弱者の医療や介護、生活保護レベルなどは引き下げるという過酷な措置。これがアベノミクスとやらの正体です。
自民党は強い者はさらに強くするという政策です。「そうすれば、その強い金持ちから滴り落ちるしずくのトリクルダウンで、いずれ弱者も潤うようになる、などというチンケな屁理屈をこねてごまかそうとしています。
要するに自民党のやっていることは、金持ち優遇策なのです。あとはすべてごまかしとウソのオンパレード。そうでなければ、沖縄の翁長知事には、「ボクちゃん、会いたくな~いもん」という幼稚さの党です。
だから、民主党は弱者の立場に立った政策を粛々と明らかにするだけでよい。持てる者から税金を徴収し、恵まれない人々に再配分する、これが国の基本中の基本であり、政府の役割のはずです。
原発は再稼働しない、辺野古の基地建設は中止する、憲法9条を守り平和外交に徹する、という旗を掲げるだけで良かったはずです。ところが、その多数の声をもきちんと受け止められないのが民主党です。
民主党は解体して、ガラガラポンの野党再編成に向かうことが日本のためではないでしょうか。日本がまともな道に戻るには、まだまだ時間がかかりそうです。