生き生き箕面通信

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2205 ・「積極的平和主義」と「全体として引き継ぐ」が曲者――戦後70年の安倍談話

2015-01-06 08:21:06 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信2205(150106)をお届けします。

 

・「積極的平和主義」と「全体として引き継ぐ」が曲者――戦後70年の安倍談話

 

 安倍晋三という男が昨日1月5日、年頭の記者会見で8月に予定している安倍談話について触れ、「積極平和主義を世界に向けて発信したい」「歴史認識に関する歴代内閣の立場を“全体として引き継いでいく」と述べました。

 

 積極的平和主義とは何を意味するのか。昨年は、集団的自衛権を使えるようにすると閣議決定しました。この「集団的自衛権を使って、国際平和に積極的に貢献する」という意味は、手っ取り早くいえば、「他人の戦争でも、積極的に関わり、人殺しに行く」ということにほかなりません。

 

 安倍という男は、戦車に試乗したり、軍隊が先端の兵器を携えてパレードしたりすると、異常に興奮する子どもっぽい特異体質です。戦争ごっこに無邪気に興じる幼稚な子どものような側面を強く感じさせるのです。しかもその周りに、同じような体質のお友だちが集まって政権中枢を形成している。そのお友だちの中には、学者として名を成した面々も顔をそろえています。大手のメディアの幹部も、食事会のテーブルについています。

 

 そのお友だちの集まりでは、「戦後70年の記念式典で出す安倍談話は、どのような表現にすれば村山談話をはじめとする歴代内閣の立場を実質的に否定できるか」について意見が交換されたりするのでしょう。「全体として引き継いだ」と逃げられる口上さえ盛り込めば、あとはどうとでも書き、従来の立場をひっくり返す。

 

 戦後70年もの間、日本国民が営々として築いてきた「憲法9条を掲げての平和」、この間、他国の人を一人も殺さなかった、自分たち日本人も戦場で死んだ人は一人も居なかった、という実績をふいにするものです。

 

 先進国の中で、70年間、戦争しなかったというのは輝かしい実績です。それをふいにする権限は、安倍晋三という男にあるはずがありません。しかし、いま、それをふいにされようとしている。しかし、それを止めようとする国民の強い意志表示は見られない。

 

 今年の最大の問題は、実は、この「強い国民の意思表示がなかった」ということになるのではないでしょうか。安倍晋三という男を中心とする勢力にずるずると引きずられていく国民。かつて太平洋戦争に突っ込んでいった時の姿とダブります。